HOME:広田せい子のハーブガーデン

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リンゴ模様の服を着て

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Bramley(ブラムリー)というリンゴを、ごぞんじだろうか。

これはイギリス生まれのクッキングアップルで、
さわやかな緑色、大きめのサイズ、ひじょうに酸味が強いという特徴がある。
そのうえ、熱を加えるとすぐに煮溶け、組み合わせる素材によって、ジャムやお菓子、肉料理などによく合うため、レパートリーが広がるのが素晴らしい。

イギリスでは数ある料理用リンゴの中でこのブラムリーが1位を占めているが、
日本でも数年前から長野県の小布施町で販売を始めた。
まだ生産量は少ないが、多くのシェフやパテシェ、加工業者などが注目していると聞いた。

ブラムリーアップルには、こんな誕生秘話がある。
今から約200年前、イギリスのノッティンガム州に住む少女メアリーは、
食べたリンゴの種を蒔いたところ幸運にも発芽し、
庭に植えて育ててみると見事な実を結ぶようになった。

その後、この家はリンゴの樹ごとマシュー・ブラムリー氏が買い取ったが、
リンゴの評判を聞きつけたヘンリー・メリ―ウェザー氏が、
ブラムリーの名前をつけることを条件に、挿し穂をわけてもらっている。

彼は篤農家で商業的なアイデアがあったと思われ、名のある品評会にブラムリーを出品しては、
数々の大賞を獲得し、商品化に成功した。
今から150年前のことである。

海の彼方の縁遠い話だと思っていたら、
このメリーウエザー氏の曾孫に当たる、セリヤ・スチブンソンさんが来日し、
明日、東京ステーションホテルで「ブラムリーを楽しむ会」と銘打った昼食会を開く。

私に乾杯の挨拶と音頭をとるようにと電話があったのは、9月初めの頃だった。
驚いて、先輩がたくさんいらっしゃるのに、なぜ私が、と聞き返すと、
小布施町のブラムリー導入に際して、英国王立園芸協会日本支部の協力があった。
その当時、理事としてお手伝いをした私に白羽の矢が刺さったらしい。


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せっかくのチャンスだからお受けすることにしたが、さあ、何を着たものか悩んでしまう。

そうだ、イギリスとの交流をさらに深めるために、
イギリスの布で青リンゴにちなんだ洋服を新調しよう。
これも国際親善の役に立つというもの・・・・。

ユニクロ専門の私としては思い切った行動だったが、
京都の友人・Rieko さんに相談したら、まさにおあつらえ向きの布地があったのには、びっくり。
彼女はリバティの店のオーナーで、手芸や読書が大好きな魅力的な人だ。

おすすめは、2013年秋の限定柄で、布の名前は何と”APPLE" ではないか。

リバティ社のコメントによると、

「アップル」は本年秋冬コレクションの1テーマ「味覚」に焦点をあてた、「テイスト」の1柄で、
イギリスの有名なシェフ Jamie Oliver(ジェイミー・オリバー)とのコラボレーションによって
制作された。
彼はさまざまな方法グッドフードを取り入れ、
忘れられていた調理法を復活させ全英に広める食育の推進者としても知られている。
この「アップル」は彼のデザインチームが制作したデジタル柄で、
リンゴとミントを紙に押しつけてできあがったみずみずしいフルーツの水玉模様だ。

こんなにぴったりの布地があったとは、気味が悪いぐらい。
数色ある中からグリーン系を選び、オーダーしたのはブラウスとスカートの組み合わせで、
なかなか素敵に出来上がってきた。

明日はご挨拶の本番。
落ち着いて上手にできるように今夜は早く寝ることにしよう。


*このリンゴに興味のある方には、ブログの「ブラムリーファンクラブ」をお勧めしたい。
私が感心している名ブログだ。
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私の小著27冊を展示

学習院女子短大を卒業し、講談社に就職したのが1962年のことだった。
「若い女性」という月刊誌の編集部で働いていた日々が、つい昨日のことのようになつかしい。

この講談社には「社友会」が出来、今年で創立25周年を迎えた。
社友会の恒例の秋の行事に会員の作品展がある。
リタイア後の悠々自適の暮らしの中で、趣味を楽しみ創作活動に励む会友たちの作品は、
絵画、写真、書、陶芸、手工芸、彫刻など多彩なジャンルンにおよび、
力作が150点ほど並ぶ予定だ。

先日、今年は特別企画として講談社OB、OGの著作物展覧があるので出展を、
という担当役員からのお誘いがあった。

考えてみると、無我夢中で走り続けてきた証として、幸せなことに私の場合は著作がある。
整理してみたら、全部で27冊あった。

よい機会なので、展示後はすべて社友会に寄贈することに決めた。
そうすれば、ハーブについて学びたい人の参考になるし、散逸も免れることだろう。


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うず高くというほどではないにしても、この27冊の本は全部私が書いたものだ。

1978年の10月に1冊目を上梓し、2006年3月に27冊目を出版している。
1995年には4冊も出ているのだから、われながら驚いてしまった。


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処女作の「ねこ」。
機会があったら、巻末の著者の顔写真をご覧あれ。
「別人28号」のような顔ですが、「これは私です」


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ハーブの世界へのデビュー作、{香りの花束」。
イラストもすべて自分で描き、張り切って作った思い出の1冊。

こんなふうに書いてるときりがない。
もしも興味がある方は、会場へいらっしゃいませんか。

私は22日の午後2時ごろに会場にいる予定です。


★会場  豊島区区民センター  電話03-3984ー7601

★会期  平成25年9月21日(土)~23日(月)

     午前10時~午後5時。最終日は午後4時30分まで。


夜に香る草花たち

来る日も来る日もあれほどの猛暑だったのに、台風一過。
カナカナ蝉の朝夕のコーラスとともに、今朝の風はさわやかで涼しい。

公園に沿った道路よりも高い位置にある我が家は、
庭の手入れをしていると、道行く人の声が下から聞こえてくる。

ウオーキングの人たちだろうか。。
「この辺りに来ると、なんだかいい香りがするのよね」
「そうそう、私も気になっていたの。ほら、あの小さな白い花じゃない?」
「あれは、なんの花?」
思わず、「ロイヤルジャスミンですよ」と声を掛けそうになったが、
このほかにも夕方から朝まで香る花がある。

例えば、よくある花では、オシロイバナやマツヨイグサ、サポナリヤなどは
やさしい香りを漂わせるので大好きだ。
しかし、いずれも丈夫でよく増え、場所ふさぎとなるために「困ったちゃん」でもある。


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暗くなると香りだすのがこの夜香木で、笑い話と言おうか、こんな苦い思い出がある。

夜香木は、同じナス科のニコチアナによく似た筒型の小花を房状に付け、
日中は花を閉じて、素っ気ないおばさんといった風情だ。

ところが、夜の8時頃ともなると花を開き、
まるで別人のようにあでやかな香りで、人々の胸の中に深く入り込む不思議な魅力を秘めている。

この話を友人にしたら、ぜひとも香りを嗅いでみたいという。
あいにく夜は都合がつかないとのことなので、一計を案じた。
昼間に香らないのなら、一時的に暗くして夜だと思いこませれば、香るのではないか?
というわけで、前々日の早朝から植木鉢を真っ暗な押し入れの中へ閉じ込めておいた。
これなら二晩分の香りがこもる計算になるので、
さぞかし濃厚な香りが押し入れ中に漂っているに違いない。

さて,夜香木をうまくだますことができただろうか。

友人が見守る中で、わくわくしながら押し入れを開けた。

あらら、なによ、これは!!!
香るどころか、肝心の主人公は枝先が萎れ、まさに半死半生といった状態だ。
夜香木の立場でよく考えてみると、水も貰えず、環境はほとんど密閉状態に急変。
しかも、ナフタリンなどの混じった空気がよいはずはない・・・。

「ごめん、ごめんね」と植木鉢に謝るやら、友人からは笑われるやら・・・。

あの幼稚なジッケンをした日が懐かしい。


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ハワイのレイによく使われる八重咲きのジャスミンで、
学名は Jasminum sanbacといい、和名はマツリカ。

ハワイではピカケと呼んでおり、インドネシアや、フィリピンでは国花とされていると聞いた。
植木鉢に数株あるのだが、バラ咲きの小さな花には高貴な芳香があり、
小枝の先には3輪の花しか咲かない。
咲く順番によって花の大きさが違うから、一番花ばかり集めてレイを作るのには、
いったい何本のピカケの木が必要になるのだろう。

いつの日か、コロンとしたピカケの花をつないで、
チョーカーぐらいの首飾りが出来たら・・・、というのが私の夢である。


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擁壁の上から垂らしている白い花が、このロイヤルジャスミン(英名)だ。

最も基本的なジャスミン Jasminum officinale の品種で、
春から秋まで断続的に花をつける。

純白の花弁と清らかな香りをもつ小花は、、細い細い針金のような茎の先端についていて、
そよ風に揺れると小さな蝶が飛んでいるように見えるのが素敵だ。
だからと言って花束やコサージュに使おうとしても、それは無理というもの。

1日花で、そのうえ触るとすぐに散りやすいからだ。

この花を生けるときは、前日の夕方につぼみの枝を切り、
明日活けるはずの花を前倒しにして、活けることにしている。
こうすると、花全体の鮮度はやや落ちるが、開花したジャスミンに触らなくても済む。

東南アジア生まれだから暖かい気候が好きなはずなのに、
異常気候のせいか横浜の我が家では冬でも伸びのびと育っている。

擁壁はともかく、雨どいをよじ登って屋根で咲いている株もあるらしい。

恐ろしいことになる前に何とかしなくては・・・



夏の名残の庭から

9月に入っても、毎日おかしな天候が続いている。
窓から見える景色はうっとうしそうな緑が多く、
サルビア・ガラニチカの青紫とユウパトリウムの薄紫以外はほとんど挿し色がない。


写真を整理していると、8月の初旬の庭が出てきた。

夏の庭を飾る最後の花はユリが多かったと、今改めて眺めているが、
あることに気がついた。

私の庭で力を入れてきた大好きな花は、バラにスミレとユリだ。
なんとこれらは「聖母マリアの三大シンボルフラワー」ではないか。

それはそれとして、先月のように、名付けて「靚子流花並べフォト」をアップしてみた。

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8月3日の私の庭には、こんな花が咲いていた。
早朝に切って、水揚げ完了。
用事が出来たため、撮影は午後の4時頃から始めた。
夕方になってもうまく映るかなと心配だったが、思いがけないことが!!!
いつものようにコンランの水差しに挿して、スタート。


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母がオイランソウと呼んでいたフロックスは、この濃いピンクがスタンダードな色だ。
田舎くさい、という人もいるが、私は好きだ。
カノコユリの大きさがアンバランスかと思いきや、かえって小さな花を引き立てている。


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カメラを左に左に振ると、
キカノコユリやツルバキァ、カーネーション咲きのバラのグル―デンドルストなどが、
寄り添っている。点々と入っている青紫は、サルビア・ガラニチカ。
下の写真の左中頃にある淡いピンクの花は、ハーブのサポナリァ。
サボンソウとも言い、昔は石鹸の代わりに使っていたという。丈夫でよく増える。


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しばらく前から、画面の中にきらきら光るものが・・・。
いぶかしく思ってよく見ると、沈む前の太陽がきらめくパワーを送ってくれているではないか。


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パイナップルセイジの茂みを金色に染め、
ささやかな花束に最高のライトを当ててくれたお陽様、
これ以上はないプレゼントを、ありがとうございました!!

Sketch of Sweden  6  夏至祭・ともに祝う喜び

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少し遅れて広場に着くと、高々と掲げられたポールの下では踊りが始まっていた。

想像していた儀式ばった祭事というよりも、アットホームな感じで、
小さい子供たちと若い両親、おじいちゃんにおばあちゃんといった参加者が多いようだ。


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本部のテントの中では近くの音楽愛好家による手作り楽団だろうか、
楽しげな曲を次々と奏でている。
民族衣装を着たこの女性は、
右往左往しながら集まってくる子どもたちを見事に列に加え、
楽しげに歌いながら、踊りの輪に誘いこんでゆく。


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緑の木立に囲まれた広場には、ピクニック気分の観客が芝生の上に足を投げ出してリラックス。
バスケットからワインとサンドイッチなどを出してランチを始めるカップル、
久しぶりにクラスメートと出会ったのか、体育会系青年らしい笑い声が聞こえたり、
楽しみ方はさまざまだ。

踊りの輪が近付くと、手拍子を打っては掛け声をかける人もいて、盛り上がってきた。


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お祭りだからといっても、普段着の子供たちがほとんどのようだ。
けれども、ちょっとしたよそ行きの服を着ている子の誇らしげな表情や、
お揃いの髪飾りをつけた姉妹、母親と娘の服のコラボレーションなどなど、
見ているだけでも興味深い。


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髪飾りといえば、
野原や森で摘んだ草花を編みこんだ冠をかぶっている人が多いことに気がついた。

これは夏至の日に森へ行き、当日の夜に摘んできた野草を枕の下に敷いておくと、
未来の夫が夢の中に現れるという、昔からの言い伝えが形を変えたものだとか。

眼鏡がチャーミングな若い娘さんの冠は、
魔物を退ける力を秘めたシラカバの葉を繋げたもの。

天使のような少女の頭を飾るナチュラルフラワーの花冠。
金色の巻き毛と素朴な野の花がマッチして、イタリアルネッサンスの名画のようだ。

スエーデン女性の髪質は、ストレートヘアーが多いと聞いた。
ウエーブをつけるには、シャンプーをした後に三つ編みにし、
完全に乾いてからほどくとよいそうだ。
赤い髪飾リの少女は、この方法でウエーブをつけたのだろうか。


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レッドクローバー、クサフジ、ミヤコグサ、クローバー・・・。

日本の都会でこうした牧歌的な草花が咲く場所は、そう近くにはない。
もしもあったにしても、他人の所有地へ入って草花を摘むことは、違法だ。
ところがスエーデンでは、このような野草は道端や空き地に雑草のように生えているし、
もっと美しいバラやアヤメ、ライラックなどの枝を切リ取ったとしてもおとがめなしだ。
というのは、この国に住む者には「自然享受権」という権利があり、
迷惑をかけなければ森の中のブルーベリーやキノコを採ってもよいという。
細かい決まりはあるが、たき火やテントを張ることもOKだとか。

自然の恵みに感謝し、祭りの喜びをともに祝おうという雰囲気を強く感じたのは、
なるほどこういうことの積み重ねがあったのだ。

正直のところ、夏至祭についての歴史的な意義、北欧神話との関係、薬草による民間療法
などについて期待していたが、こういう要素を満足させてくれる場所は、どこかにあるだろう。
しかし、私には値域のコミュニテイによる手作りの夏至祭りに参加できたことだけでも大満足で、
実に得難い体験だった。園子さんにも大、大、大感謝だ。


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見物席で孫やわが子の晴れ姿に拍手を送るオーディエンスも、少々疲れてきたようだ。
懐かしい子供の頃の思い出と、BGM替わりのダンスミュージックが重なって、
幸せな夢でも見ているのだろうか。
まだ日は高いが休んでいるうちに、まどろみ始めた人たちも出てきた。

夏の訪れを告げる緑の若葉と、大地をいろどりる野の花を飾ったシンボルのポール。
今、踊っている子供たちが、次はポールを立てる番だ。
それまで地球全体がどうか平和でありますように。
受け継いできたからこそ、今日があるのだから。

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