HOME:広田せい子のハーブガーデン

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ペーパーボックス・コンテナ

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「あら、いい考えね。これなら私も真似できるわ。

こういう簡単なアイデアこそ、働く女性にぴったりなのよ」

久しぶりに訪ねてきた後輩が、妙に感心している。

花は好きでも、あまり手を汚さない、

つまり出来合いの寄せ植えを買うのがせいぜいという彼女が褒めてくれたのは、

青いヒヤシンスの球根を、マグカップが入っていた四角のボックスに植えたものだ。

いや、植えたといえばウソになる。

昨年の秋、ヒヤシンスの球根を庭に植えていたら、ちょっと余ってしまった。

とりあえず、3号の黒いポリポットに植えておいたが、先日蕾がふくらんでいるのに気がついた。

咲くまでの小さなドラマを身近な所に飾って、見てみたい。

しかし、食事やお茶をするテーブルの上に土っぽいものは置きたくないし・・・。

「そうだわ、あれはどうかしら」

センスが良いので取っておいたマグカップの箱に、ポリポットを入れてみた。

サイズはピタリ。だが、むき出しの黒いポリポットはかえって不潔感が強い。

それなら、見えているポリポットの縁の部分を切り、

ビニールの袋に入れて口をクシャクシャとまるめてみよう。

これなら水漏れ防止にもなるし、おしゃれな感じがしないでもない。


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早速、気に留めてくれる人が現れて私はご満悦だ。

名付けて、ペーパーボックス・コンテナ 。

これからは箱を捨てる前に、あらゆる可能性を考えることにしなくては・…。

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ニオイスミレの花時計

晴れた日はバラの剪定や庭木の枝下ろし、鉢の整理などで庭にいることが多い。

「あ、もう10時頃だわ」

時計がなくてもそれと分かるのは、

朝日を浴びたニオイスミレの花がこの時間になるとやさしく香り始めるからだ。

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枯葉の間から顔を出した パメラ・ザンブラ。

残念ながら、ちょっとピンぼけ・・・。(写真は難しい。早急に挿し換えます)


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甘い香りの チャールズ・ウイリアム・グローブス。

この花はピンクと紫が素敵にミックスした色だが、咲き始めなのでまだ安定していない。


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日当たりのよい場所に置いた、スリット鉢の数々。露地植えよりも半月は早く開花する。


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寒さ似耐えてようやく花を開いたものの、花束を作るには茎がまだ短い。

それに、もったいなくてなかなか切れなかったが、今日はこんないいアイデアが浮かんだ。

午後から見える来客の迎え花としてテーブルに置いたところ、和やかな雰囲気が漂い、

会話も弾んで楽しいひとときとなった。

エンボスの縁取りがあるこの皿はウエッジウッド製で、この小鳥の卵の色が気に入っている。

色変わりで白い皿もあるので花を載せてみたら、コントラストが強すぎてムードが出ない。

結局、淡い春の空のような皿を選び、10分間、水に放してからアレンジしてみた。

思いついた「花時計」のキイワードで置き合わせたが、12時以上になったしまったのがご愛嬌。

皿の上の、アニー、 パメラ・ザンブラ、 オーキッドピンク、 ジョセフィーヌ、 イザベラ、

チャールズ・ウイリアム・グローブス、 オペラ、 リーズ・ピーチィ・ピンク、ツァー、 

ベッキー・グローブス、ジャック・サンプトン・・・などのニオイスミレは、手描きの絵のようだ。


もうすぐ、24時どころか48時ぐらいの花時計ができるかも・・・・。

春のしるし

スーパーの野菜売り場で、ハウスものらしいしなびたフキノトウを見つけた。

「いくらなんでも、これではかわいそう・・・」

売れ残りのみじめな姿を見て、今年は春の訪れが遅いことをあらためて感じた。

梅はようやく咲き出したばかりだし、家の前の河津桜も例年より遅い。

去年は1月31日には紅をさしたつぼみがふくらんでいたのに、

ガクの部分が緑色を帯び始めたところだ。

そうだ、うちのフキノトウはどうかしら。

春一番の日本のハーブは、ほろ苦いテイストに特徴がある。

味噌と相性がよく、フキノトウ味噌、フキノトウ田楽、味噌汁の薬味などに用いるほか、

精進揚げや煮物などに、春の香りを漂わせる達人と言えよう。

苦み成分は、肝機能をよくする効果があると聞いた。


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セイヨウボダイジュの後ろ側にフキの親株があるのだが、

去年の秋にブルーベルのエリアへフキの地下茎が侵入してきたために、

根絶やしにはしなかったものの、フキの根をずいぶん捨ててしまった。

何しろ狭い庭なので、こうした陣取り合戦はよく起きる。

「あぁ、よかった」

芽を出したばかりの元気なブルーベルに混ざって、フキノトウも顔を出していた。


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見つけたフキノトウはつぼみをほどいたばかりで、花はまだ咲いていない、

ちょうど食べ頃なのにすぐに取ってしまっては・・・と、私はためらいをおぼえた。

そうだ、今日はこの日本のハーブを、勉強してみよう。まず、ゆっくりと眺め、風味と香りを確かめる。

それから、植物事典や参考書で学名に原産地、山菜と地域による栽培品種、各地に伝わる郷土料理、

保存法、民間伝承などいろいろ調べてみたい。

夜はコロボックルの童話を読むことにしよう。


春のしるしを見つけたことから、71歳の好奇心と向学心はますます燃えて・・・。


いやぁ、張り切り過ぎるのも困ったものだなぁ(影の声??)

本日のふりかけ

先日、横浜市が行っている健康診断の結果を聞きに行った。

持病の腰痛のほかは別に異常が無いとのこと。

ホッとしてこちらの表情がゆるんだのだろうか、担当の女医先生が微笑みながら、

「あなたの診断表には花マル印と言ってもいい項目がありますよ」とおっしゃった。

「そ、それは何でしょうか」

「骨密度が50代の人と同じぐらいの若さなんですよ。

食べ物に関係してるのですが、食習慣で何か思い当たることがありますか」
 
そう言えば、若い頃にも病院で骨を褒められたことがあった。

あのときは、顔とかスタイルなら嬉しいのにどうして骨なの? と笑ってしまったが、

71歳の今、骨が丈夫だと褒められたことが、正直のところ嬉しい。


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骨を作る栄養素は主にカルシュームだが、思い当たることがある。

それは、カルシュームが多い手作りのふりかけを、いつも食卓に置いているからかもしれない。

蓋つきのガラスの容器には、ていねいに炒った小魚や小エビ、ナッツ類などが入っていて,

1日に何度も手を伸ばすことになる。

炊きたてのアツアツご飯にぱらぱらとふりかければ、たちまちスペシャルご飯に早変わりだ。

香ばしい味わいとカリッとした食感が口の中で弾け、松の実のクリーミーな甘さが後を引く。

おにぎりやお茶漬けにもぴったりだし、小皿にチョンと盛ればビールのおつまみにもなる。


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作り方は、手間がかかるけれど難しくはない。

まず、材料だが我が家では今の季節、写真のような素材を用いている。1時の位置から時計周りに、

☆ 小さいチリメンジャコ。よくよく炒るとぽりぽりとした食感がたまらなく美味しい。

☆ 焼海苔。ビニール袋に入れて揉めば、手に付かずに細かく出来る。青海苔や乾燥若布もよい。

☆ 松の実。炒ると香ばしくなり、甘みが出てくる。

  これがたっぷり入っていると豪華な気分にならしく、評判がよい。

  小袋で買うと高いので、私はネットで問屋から500gづつ購入している。

  上質の植物油を多く含む松の実は、バジルのピストウソースや、キムチ、サムゲタン、

  チャーハン、クッキー、パンなどにも使うので、多めに買っても無くなるのが早い。

☆ 胡麻。まだ炒ってない胡麻をほうろくでゆっくりと炒り、数粒とび跳ねたら火から下ろす。

  炒り胡麻を買った場合も、さっと炒ると風味がぐんと良くなる。

☆ 干しエビ。乾燥した小エビは産地やサイズなどでいろいろな商品があるようだ。

  これは3cmほどの長さで、火にかけると食欲をそそる香ばしい匂いを発する。 

☆ 小エビ。一見、プランクトンかと思ってしまいそうだが、静岡県産のれっきとした小エビだ。

  もちろん無着色。彩り用にぜひ入れたい。

☆ 大きめのチリメンジャコ。パリッと炒りあげた尻尾の食感に人気がある。

  似たような小魚にコウナゴがあるが生臭い感じがして、私は使ったことが無い。

☆ 干し青菜(真ん中)。大根の葉の部分に熱湯をかけ、よく水気を切ってから乾燥する。

  完全に乾いたら袋に入れて揉み、細かくする。


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作り方は、それぞれの素材を1種類ずつサラダ油をひいたフライパンで、ていねいにゆっくり炒り、
 
パリッとなったらキッチンペーパーの上にのせて油分を取る。

完全に冷めたら、別々にジップロックやガラス瓶などのような密閉出来る容器で保存する。

次に待っているのは、ブレンドのお楽しみだ。

その日の気分で「本日のふりかけ』を、作ってみよう。

大げさだが、まさに「匙加減」の醍醐味を味わうことが出来るにちがいない。

胸元で香る小さな花束

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日当たりのよい南側の斜面で、優しい香りを漂わてニオイスミレ(スイートバイオレット)が咲いている。

二度の雪にもめげずに、いきいきとした葉の間から春色の花をのぞかせているものの、

小さな花瓶に飾るにはまだ茎が短い。

こんなとき私は小さな小さな花束を作り、ブローチやペンダントのようにして楽しんでいる。

今朝作ったのは、この白いセーターに合わせたニオイスミレのブローチだ。

イギリスで見つけた、透かし模様がエレガントなビクトリアンのホルダーに挿して・・・。



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一つ作ってみると面白くなってきた。

たった1輪でも、組み合わせれば何とかなる。

春もまだ浅い庭から摘んできた花で、こんなに春めいた胸飾りの数々ができた。

使った花は、パルマスミレ、ニオイスミレ、プリムラ・(メラコイデス ジュリアン)、ヴィオラいろいろ、

ダイアンサス、ミニバラ(グリーンアイズほか)、葉(カルーナ、クランベリー、センテッドゼラニューム)。

こうしてみると、二月の庭には意外にいろいろな花が咲いていることがわかる。

例年なら、こぼれ種子で庭のあちこちを青い色に染めるフランス生まれのワスレナグサが、

もう咲いている頃なのに・・・・。スイセンもカワヅサクラも今年は遅い。


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西欧には、生花を胸元に飾るための posy pin (ポージー・ピン)がある。


おしゃれの一つの形として見過ごしがちだが、これが出来た背景には歴史的な出来事が存在している。

中世の頃、ヨーロッパで疫病が蔓延し、多くの人々命が奪われた。

細菌学がまだ確立していなかった当時は、悪霊や病魔たちの呪いによる仕業だとして、

撃退するにはハーブやスパイスの香りが最も有効だと信じていた。

そのため室内では香を焚いたり、ハーブやスパイスを火に投じては怨敵退散を計っていたそうだ。

外出する際はハーブで作ったポージー、タッジー・マッジー、ノーズ・ゲイなどという花束を手に持ち、

スカートの裾には香りの強いハーブを詰めたポマンダーを縫いつけていたという。

前置きが長くなったが、本来のフラワーホルダー型を小さくし、身につけるようにしたのが、

これらのポージー・ピンである。

左から、ミニバラ、ニオイスミレ、パルマスミレを挿したが、

花数が多いと吸水量も多くなり、ごらんのように生気がダウンする場合もあるので、気をつけたい。


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長い間集めていたポージ-ピンの中から、いくつか取りだしてみた。左から、

☆ どんな花を挿してもよく似合う上品な銀色のもの。

  中が透けて見えるので、茎を緑の葉で包んでから筒の部分に入れるとよい。

☆ アールヌーボースタイルの作家もの。

☆ 楽しいデザインの作家ものだが、重たい上に1点で止めるピンなので安定性が悪い。

☆ 何とこれはクラシックなフォークの下半身! アメリカのバザーで見つけた。
  
  水の量が多く入るので植物にはハッピーなのだが、重さが増すのでウールのコートなどに。
  
  あるいはドライフラワーのブーケなどに適している。


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留め金や水入れのしくみがわかるように、後から見たところ。

自分で作る場合は、一番バランスの良い位置を探して留め金を付けることが肝心だ。


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カジュアルに楽しめるガラスの小瓶を利用したフラワーペンダント。

私は1985年からNHK「趣味の園芸」でハーブの講師を務めてきたが、

出演する時はいつも胸元にハーブの花を活けたガラスのペンダントを下げていた。

あのときの反響は大きく、全国から問い合わせが数多くあったと聞いた。

市販のものがあることを知らなかったので、形が素敵な香水のサンプル瓶やガラスの涙壺に細い紐を結び、

ペンダントとして用いていた頃が懐かしい。

上の写真の右と左のガラス製のペンダントは、マミフラワーデザインスクールで求めたもの。

どちらもシェイプの美しさと機能的な強さを兼ね備えていて、もうかなり前から愛用している。

こんな使い方がある。

人とお会いする時に手土産で悩みがちだが、私は相手がペンダントに興味を示したときに、

『どうぞ、これプレゼントよ』と首にかけてあげることにしている。

興味を示さなかったら? ですって?

「豚に真珠」の例えどおり、もったいないからあげません。


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小さな容器に草花を活けるのには、こつがある。

まず、いじくりまわさずにできるだけ短時間で終えること。

指から発する人体の熱は、草花にとっておそらく拷問に等しいかも・・・。

摘み取った草花の下葉を整理して、水揚げをしている間に、デザインを考える。

このとき大切なのは、容器の口径に合わせて花材を選ぶことと適正な長さを決めることだ。

下拵えが出来たら、親指、人差し指、中指の3本で茎の端をしっかりつまみ、

気合を入れて一回で挿す。

いくらよくまとまっていても無理やり挿しこんだり、やり直しをすれば傷むだけだ。


春はすぐ近くまで来ている。

今年はあなたの胸元にも、春の香りをただよわせてみてはいかがだろうか。

ハーブが香る手作りのパテ

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惣菜料理によく使う豚のバラ肉(三枚肉)は、安くて美味しい部位だ。

俗に言うこの[豚バラと野菜]の組み合わせで、あなたはどんな料理を作っているだろうか。

中華風炒め物、豚汁、餃子などのほか、いろいろなレパートリーがあるが、

ハーブが効いたパテも美味しいものだ。

パテって、 フランスパンにつけて食べるあれ?

フレンチの店でオードブルに出てくるあれ?

なんだか難しそうね・・・・。できるかしら・・・。

こんな声が聞こえてくるが、アメリカで教わったこのフランスの家庭料理はとても簡単にできる。


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作り方

① 豚バラ肉の薄切り300グラムは、1cmの細切りにする。

② 鍋に肉とブーケガルニ、白ワイン50ccを入れ、水を具材の表面から2センチほど加えて火に

  かける。

③ 沸騰したらアクを取りながら中火から弱火で煮詰め、塩、コショウで調味する。

④ まだ水分が残っているうちに火を止め、生クリーム大匙2、バター大匙1を加えて、フードプロ

  セッサーにかけて、なめらかにする。私は少し粒粒が残っている状態が好きだ。

⑤ 熱いうちに小さく切った彩り用野菜を混ぜ、ココットなどの器に詰める。
  
  ゲッケイジュの葉をのせて、出来あがリ。 


美味しく作るヒント


② 肉の臭みを消し、美味しそうな風味づけをするのがハーブの役目だ。

  ブーケガルニは新鮮なハーブを使う場合、パセリ、セロリ、タイム、ニンニク、ローズマリー、

  セイジ、月桂樹などの中からハーブ同士の相性と家族の好みを考えて3~4種選ぶ。

  大匙1杯分をガーゼでくるむか、だしパックに入れて加えると、取り出しやすい。

  市販のドライのブーケガルニを使う場合は、効き目が強いので新鮮なハーブの3分の1

  程度に控える。もしも細かいハーブなら、そのままほんのひとつまみを加えてもよい。

⑤ 彩り用の野菜には、赤や黄色、オレンジ等のカラーピーマン、ブロッコリー、アスパラガス、

  サヤインゲン、などのように水気の少ない素材をさっと茹でて用いる。ただし、色がきれいでも

  ビーツや紫キャベツなどは色が溶けだしたり変色しやすいので、要注意。

* 炊きたてのご飯の中に一匙分を埋めて、とろりとなったら醤油を一滴垂らして召し上がれ。

  ひじょうに美味なり。

52年前の手編みのミトン

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物置を整理していたら、懐かしいミトンが出てきた。

短大1年生の頃、友人からもらった赤い毛糸玉で編んだこのミトンは、

最初は5本指になるはずだった。

ところがぐずぐずしているうちに寒さが厳しくなってきたことと、

左右合わせて、10本も指を作るのが面倒なので、ミトンを思いついたのだった。

稚拙なメリヤス刺繍で動物の顔を刺したのも、

鼻の頭あたりにこぼしたインクの跡を隠すためだった。

あの頃は、こんなおかしな手袋をしている女子学生はめずらしかったようで、

通学でトロリ-バスや山手線の吊皮を持つ手に、視線を感じない日は無かった。

一番の思い出は、「ひよしや」でほめられたことだ。

「ひよしや」とは、森英恵のたぶんデビュー間もなくの店で、

新宿駅中央口を出て風月堂方面へ行く道を、1本左に入った所にあった。

後に世界的に有名になる人の店とは知らず、

好みの服や小物が素敵なので通学の帰り道によく立ち寄ったが、

ある時チーフと思しき女性から「このミトンはどちらで買ったのですか」と、聞かれた。

「自作です」と答えると、

「技術的には問題だらけにしても、アイデアがひじょうにユニークだわ。

次の作品が出来たらすぐに見せてください」といわれた。

今にして思えば、チャンスだったのかもしれないのに、あの頃はなぜ欲が無かったのだろう。

春が来て手袋がいらなくなったために、「ひよしや」のことを忘れてしまったのだった。


あれから52年。

左手だけのミトンのおかげで、18歳へのタイムマシーンにしばし乗ることが出来た。


ペイズリーを着た車

駅の近くに、英国の自動車ミニ(Mini)のショールームがある。

その前を車でよく通るのだが、前方注意で運転しているとショーウインドウの中までは見えないものだ。

ところが先日、助手席から車窓を眺めていたら、

一瞬例のショールームに緑色っぽいペーズリー模様が見えた。

あわてて目を凝らしたが、時すでに遅し。信号が変わってあっという間に通り過ぎてしまった。

帰り道は反対車線からじーっと見てみると、数台陳列しているミニの中に、

確かにペーズリー柄の車がいるではないか。


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車好きの私にとって、これほど気がかりなことはない。

夫を駅まで送ったあとに、思い切ってショールームを訪ねてみた。

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いたいた。まぁ、何てお洒落なこと・・・。

ペーズリー柄のジャケットが似合う、ハンサムな青年のような車だ。


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車体は落ち着いたブルーの地色に、ピンクや明るいオリーブグリーンで勾玉の形を描き、

空間を小さな模様で埋めている。

じつは、私が最初にこの車を遠目で見た時、てっきりリバテイの絵柄を使っているとばかり考えていた。

ロンドンのリバテイ百貨店で売られてきた生地の中には、よく似たペーズリー柄があるからだ。


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しかし、よくよく模様を見ているうちに、

緑の部分にpretty green というかわいらしいロゴが入っていることに気がついた。

係りの人に聞いてみると、

この車は東日本大震災支援活動の一環として、メンズウェアのプリテイグリーン社とニコルミニ社により、

チャリテイオークション用に作られたミニクーパーの特別仕様車だという。

世界に1台しかないこの車についた最高入札金を、三陸の被災地へ全額寄付するのだそうだ。

月日の流れが記憶を消しつつある今、企業によるこうした善意のなんとありがたいことか・・・。


車体の模様はペイントではなくシートを張ったことや、

この絵柄を選んだのはプリテイグリーン社のシンボルマークがペイズリーだから、などなど、

興味深い話を聞くことも出来た。

オークションの入札最終時間は、2013年3月11日 23時59分

詳しくは、http;//paisley mini.com を。

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