HOME:広田せい子のハーブガーデン

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吹き寄せ

サクラ、ケヤキ、ユリノキ、イチョウ、ナンキンハゼ、ハナミズキ・・・。

駅まで行く道路の街路樹が、日ごとに色づいてきた。

風が強かった日の翌朝は、

吹き寄せられた色とりどりの落ち葉が道路や庭に美しい絵を描く。

こうした自然から学んだ「吹き寄せ」は、日本独特の美意識なのだろうか、

季節やテーマを同じくする品を集めて構成する一種の技法ともなっている。

料理やお菓子、着物の意匠などによく使われるが、

私はこんな吹き寄せを楽しんでいる。

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名残の庭の草花を寄せたものを吹き寄せに見立て、

夏の思い出と初秋の爽やかさを大きな貝殻に載せて、テーブルへ。


こうしたものがあると、気難しい来客でも必ず会話が弾むことになるから面白い。


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これは曇りガラスのテーブルの上に散らした秋文様。

色づいた柿の葉、オレンジやチョコレートブラウンの珍しいトウガラシ、

赤や黄色のユニークな形をしたトウガラシ、

大小のローズヒップ、森で拾ったドングリ、実らなかったブドウ、

シークアーサーの幼い果実 etc.


そうだ! ここにムラサキシキブがの実が加わったら、

また違った秋の風情が表現できるかも・・・


単なる落ち葉遊びなのに、「吹き寄せ」などと格好をつけてみると、

そう見えてくるから不思議なものだ。
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レディ・ヒリンドン様へ

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親愛なるHILLINGDONの奥方様

あなた様は1917年生まれとお聞きしています。

日本では大正7年になりますが、この年はロシア革命が起こった年です。

それにしても、よく海の果ての日本までいらっしゃいましたね。

おそらく、南回りの長い船旅だったと思われますが、さぞかしお疲れだったことでしょう。

大正3年生まれの父も9年生まれの母もすでに旅立ちましたが、

来日後95年のあなた様はますますお元気で、日本各地の庭に明るい希望の色の花を咲かせ、

優しい紅茶の芳香で幸せをあたえてくださいます。

両親とも昔は「金華山」とお呼びしていましたが、

華やかでお目出度い雰囲気がぴったりの日本名で、

誰にでもおぼえやすかったのではないでしょうか。

私の庭へいらしているのはつる性の奥方様で、おしとやかな雰囲気とは大違い。

何んともやんちゃでちょっと目を離したすきに、2階の屋根近くまで登ってしまわれました。


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元気にアーチをよじ登ってキきたヤマホロシと、

バトルにならないようにお助けするつもりですが、

せっかくのお顔がこれでは遠すぎます。

来春はお顔も香りもどちらも楽しませていただけるように、

上手に剪定をしましますので、2月ごろまでお待ちくださいませ。

秋空に映えるアプリコット色のドレスが、よくお似合いですこと…。

それではまた、明日。

                 SEIKO

オールドプレイトに咲く花

猛暑だったせいか、今年の秋薔薇は何となくもの足りない。

咲いている花の数が、少ないというわけでもないのになぜだろう。

原因の一つに、花を開ききれない薔薇が多かった。

例えばスブニール・ド・ラ・マルメゾンや、粉粧楼などのように、

花弁の数が多いうえに花芯を巻くようにして抱くカップ咲きの薔薇は、ころんとした形をしている。

頭が重いので下向きに咲くので、秋雨に長く降られると、

急所ともいえる蕾の首の部分が溶けたり腐ったりして悲劇的だ。

こうした花は早目に切り取ることにしているが、かわいそう・・・・。

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挿し色の薔薇を加え、

イギリスの古い皿に飾ってみたら、

お互いに波長が合うのか、アンニュイな感じが漂い出した。


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皿の上の淡いピンクの花は、「粉粧楼」と「香粉蓮」でどちらもチャイナ系のオールドローズだ。

手前のくすんだ薔薇色の花は、河本純子作出の「フレグラント・オブ・フレグランテシモ」、

左上の紫を秘めたマゼンタ色は、デルバール作の「シャルトルーズ・ドゥ・パルム」。


ただし、両者とも本当の花はこんなに貧相ではない。

小さい花に合わせて、サイズを選んだからだ。


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黄色い花は、その名も「レデイ・ヒリンドン」。

紅茶の香りがすることからティローズとよばれ、

このカテゴリーの代表格の座を長い間守ってきている。

皿の上で移ろってゆく薔薇たちを眺めていると、

美人はやつれても色香が残るものということを、しみじみと感じた。

私の庭の [困り草]

「雑草という植物はない」

これは昭和天皇のお言葉だそうだが、まったく同感である。

確かに、それぞれの植物には固有名詞があり、生育環境や歴史も異なっている。

それでは、畑や水田、花壇、公園,校庭、道路などに生えている邪魔な草は、何とよべばよいのだろう。

せっかく耕した田畑に根がはびこり、土地の 栄養を横取りする草

ようやく草花を植え付けた花壇に、いつの間にかのさばっている よそ者の草。

草を抜いた後から追いかけてくる 元気な草・・・。

やはり、大まかにくくると雑草になってしまうようだが、

なるほどと思う雑草の定義を見つけた。

それは、「そこに無いといいなと思う草」だ。

私の場合は、殖え過ぎてほかの植物の邪魔をするので」「困り草]とよんでいる。


この困り草は、毎年いつも同じだというわけではない。

例えば、オキザリス、サポナリア、ジオウ、サルビア・ガラニチカ、ワイルドガーリック、

ユーパトリウムなどを、放っておけば庭中が占領されてしまう。


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ユーパトリウムとは、アオイロフジバカマという名前で流通しているキク科の宿根草だ。

アゲラタム「カッコアザミ」とよく似ているが、草丈が1メートル近く育つ。

初夏から晩秋まで次々と優しいソフトパープルの小花ガ愛らしく、

花束や卓上の花に入れるとこんなに上品な雰囲気を漂わせる。

植えたきり手間いらずなので、

最初の年はまことによい草花だと喜んでいた。

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2年目の春、庭のあちこちでユーパトリウムの芽が出始めた。

それほど広くない庭なので、差し色に3~4株もあれば十分だから殖えては困る。

買えばけっこうな値段なのに、目の仇にして抜いても抜いても、モグラ叩きのようにあちこちから顔を出す。

とうとう諦めて、それならとアーチの下に1株だけ植えることにした。

そして10月・・・・。

エイリアンといおうかインベーダーといおうか、これが彼らに占拠されたアーチの下のボーダーだ。


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よくよく周囲を観察するとあちらこちらから小さな芽が出ていて、中には花が咲いている株もあった。

試しに小型のフォークで地中に探りを入れてみると、シャリっという感触が返ってきた。

見当をつけて掘り上げれば,これこの通り!

土の中を縦横無尽に走り回る根を一堀りしたら、ソーメンのような根がうじゃうじゃと採れた。

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まるで毛細血管のように、隅々まで行きわたっているのだからかなわない。

これが空き地や田畑へエスケープしたら、第二のセイタカアワダチソウになりはしないかと、

心配になってきた。

 困り草には、ほんとうに困ったものだ。


イランイランの花

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11月に入って気温が低くなったのに、イランイランノ花がまだ外で咲いている。

フィリピン原産だから耐寒性はあまりないと思っていたが、

今のところは元気で、つぼみもかなりついている。


この変わった名前はフィリピンのタガログ語で「花の中の花」という意味だそうだ。

花の形までずいぶん変わっている。

初めて見たのは、30数年前のシンガポールだった。

黄色い紙きれをつけた街路樹が珍しくて、わざわざタクシーを停車してもらい、

しげしげとながめるうちに、これは花だと気がついた。

切紙細工を束ねたような、花弁がぴらぴらしている花などお目にかかったことがないので、

よく覚えている。

このイランイランは東南アじアの各地で商業栽培されている香料植物で、

お香やアロマテラピーなどに用いられている。

この苗を取り寄せ、開花の日を心待ちにしていたのは、妖艶な芳香を期待していたからだが、

残念なことに香りは淡く、夜中でも明け方でも変化がなかった。


聞くところによると、手入れが悪いと香りがでないとか・・・。

はてさて、どういう世話をしたらよいのだろう。



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先日、びっくりしたことがあった。

一夜にしてイランイランの花が巨大に変身しているではないか!!!

落ち着いてよくよく見たら、

なぁんだ、パパイヤの葉が低温で黄色くなっていたのだった。

でも、よく似ているでしょう?

辰巳芳子先生の映画、今日からロードーショー

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生き方に哲学をお持ちの料理家であり、

エッセイストでもある辰巳芳子先生のドキュメンタル映画が完成し、

今日から全国展開のロードショウが始まった。

タイトルは、てんのしずく    辰巳芳子の ’いのちのスープ

ひと匙のスープに込められた

愛と祈りから物語は進行していくらしい。

らしいというのはまだ見ていないからだが、ぜひ映画館へ足を運びたいと思っている。

ちなみに、昨年2011年の12月3日に」詳しい話を書いているので、ご参考までに。


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先日、先生から1冊の単行本が届いた。

宮崎かづゑ著の[ながい道]というみすず書房から出版された新刊である。

そこには幸せだった少女時代の思い出や、かつてハンセン氏病患者として瀬戸内海の長島にある

愛生園という療養所で過ごした経験などが、素直なタッチでつづられていた。

その中の一節に、次のような話がある。

彼女は末期癌の親友のために心をこめて毎日ス-プを作り、届けるのを続けたが、

そのレシピは先生がテレビで指導したものだった。

幸せに旅立ったのは先生のおかげと礼状を書いたことから交流が始まり、

2010年に87歳の先生が83歳の宮崎さんを、長島へ訪ねた時のシーンも紹介されるそうだ。

「これは偶然ではなく、いつか宮崎さんとお会いする定めだったように思えるのですよ」

先生のお声がまだ耳元に残っている。


早速いい本といい映画で、心のリフレッシュをしてこよう。

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