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イスラエルの柿

オマーンのサヤインゲン、メキシコのカボチャ、アメリカのタマネギや牛肉

カナダの豚肉、ノルウエイのサーモン ・・・・。

スーパーマーケットへ行くたびに、世界中から仕入れた食品が増えている。

先週、珍しい輸入食品に初めて出会った。


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最初、遠くからこの果物を見たとき「オレンジの仲間かしら?」と思った。

ダークオレンジの色が似ているし、収穫の季節だからだ。

ところが近寄ってよく見ると、「シャロンフルーツ」というラベルの上部に

「イスラエルの柿」という文字も見える。


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イスラエルと聞くと、いつも鍔迫り合いのドンパチが起こり、

領土をめぐって緊迫した空気が流れているというイメージを持つ。

現在は確かにそうとられても仕方がない一面もある。

しかし、2度ほど訪れた10数年前のイスラエルは穏やかで、野の花が美しかった。

聖書の中に登場する植物や、原種の野草、歴史的なハーブなどを探しに行ったのだが、

恐ろしいと思ったことは一度もなかった。


ハーブの使い方を知りたくて市場巡りも随分したのに、あの当時はkAKIを見たことはなかったと思う。

この国では、農業に重点的に力を入れる政策を立て、小麦や果物、花などは輸出をする時点まで達している。

例えば、グレープフルーツの「スイーテイ」や、クリスマスごろに出回る純白の水仙「ペーパーホワイト」など

はイスラエルから輸入したものだ。

ところで、「シャロンフルーツ」のシャロンは平和を意味している。

おそらく、旧約聖書の雅歌「シャロンの薔薇」に由来しているのではないだろうか。

イスラエルの柿は皮が薄くて、種が無い。

強い甘さとねっとりとした食感は、マンゴーに似ているかもしれない。

生食もよいが、薄くスライスしてサンドイッチにはさんだり、ケーキのトッピングやソースにも使えそうだ。


柿の形はアイズミシラズやオケサガキに似ているが、サイズはかなり小さい。

直径が7cmぐらいだろうか。        

また、この柿を見つけた時は数パックを買って、友人や来客を喜ばせたいものだ。

河津桜ほんのり色づく

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[あら、サクラのつぼみが紅くなっているわ」

「えっ、どこよ。どのあたり?」

庭でポット上げの作業をしていると、下の道路を通る人たちの会話が聞こえてきた。

実は私も1時間ほど前に桜の状態を確かめてきたので、会話に入りたいぐらいだ。

遊水池を兼ねたグラウンドの土手に植えた5本の桜は、

去年の1月3はもうすでに数輪咲いていた。(ナチュラルウオッチング 2012・2・4 を参照)

しかし、明後日から3月というのに、

日当たりのよい枝先きのつぼみががほんのりと染まっているだけだ。

これっぽっちの春の印では、少々物足りない気持ちだ。

明日の天気予報は、大雪とどのテレビ局も連呼している。


これでまた数歩、春が遠くなってしまった。


桜のつぼみがふくらんで

昨日は3月の気候と同じだったとか。

日中はセーターを脱ぐほどのぽかぽか陽気だったので、家の前の河津桜をチェックしに行った。

運動場に沿った緩やかなのぼり坂に、早咲きで知られる河津桜が5本ある。

これまでは1月31日には数輪の花を開いていた。

今年はもうすぐ3月だというのにまだ蕾は硬い。

そういえば、落葉するのが例年よりも1カ月遅れの1月だった。

金色をした大きい葉は正月が来ても、まだ枝にしがみついていたっけ・・・。


今日は寒波のせいで冷え込みが厳しく、昼過ぎまで雨が降っていた。

この寒さでは開花はもっと遅れることと思いながらも、近寄って目を凝らして見ると、

あれ・れ・れ・ 日当たりのよい土手のほうに伸びた枝の先が、心なしかピンク色に見える。

そして、なんとつぼみが膨らんでいるのだ。


道路からでは写真が撮れない。

近くへ行くには肩まである頑丈なフェンスをよじ登らなければならない。

残念だけれど、「今日は開花の兆しを発見」という報告だけにとどめておくことにしよう。

この2~3日が勝負だ。乞う、ご期待!!!

(写真はのちほど)


 

フェアトレードの刺子の布巾

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大事に使っている布巾がある。

上の写真がそうだ。この中には漂白しながら10年近く使っているものも混じっている。

目のつんだガーゼに似た布を何枚か重ねて、木の葉やペーズリー模様、幾何学模様などを刺した生なりの綿布は、

一辺が約50センチもある。大判の上に吸水性が強いから、皿小鉢から大皿などもよく拭ける。

バッグの中に入れておけば、ハンカチや風呂敷代わりにも使える、

日本では縫物の練習に運針といって、麻の葉やお城などの図案を刺したものだが、

この大判布巾はバングラディシュの女性たちがフェアトレイドのために刺したものだ。

この頃はだいぶポピュラーになってきたが、

フェアートレイドとは教育を受けられなかった途上国の貧しい人たちに、手芸や耕作などを教え、

出来上がった商品を日本でNGO(非政府組織)が売る手助けをし、

その利益は相手方のNGOを通じて生産者へ支払うシステムだ。

貧困者もストリートチルドレンもない笑顔の暮らしをしよう、という世界的な規模の働きである。

この刺子の布巾は、日本のシャプラニール(Shaplaneer/ベンガル語で(睡蓮の家の意味)という

NGOの定番商品で、ネットでも通反をしている。

年に2回「南の風」というカタログを無料で出しているので、請求することができる。

カラーの大判には、生活用品や衣料関係、アクセサリーなど、アジアテックな商品がこまごまと並んでいて、

見ているだけでも楽しい。


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シャプラニールの活動は幾つかあるが、こうした手芸品はクラフトリンクというセクションで扱っている。

中でも『ノクシカタ』というバングラデシュの伝統的な刺繍は素晴らしいもので、前から気になっている。


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私は、いつも新しい布巾を2~3枚常備している。

お返しやちょっとしたものを差し上げるときに、ラッピングペーパーの代わりにこれで包むと、

必ず喜ばれるからだ。

風呂敷のように両端を結ぶには、滑りが悪くてうまくいかない。

写真は中の箱を見せたくて、結びそこなった失敗例だ。

こういうときは、くるむようにして上から紐をかけるとよい。


ちなみに、カタログには「刺子おくるみ」という名前で出ている。

シャプラニールの問合せ先  03-3202-7863

              http://www.shaplaneer.org/about/

グラバリーフ

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この不思議な動物の、背中に生えている植物は何だろう。

小さな花器を居間のテーブルの上に飾っておくと、来客は何となく気になるようだ。

私は少しもったいぶって、

「学名は Graptopetalum paraguayense(グラプトペタルム パラグアイエンセ)、

英語では Ghost plant (ゴースト プラント)といいますの」と言った後に、

「日本では〈おぼろ月)とよばれている多肉植物なんですよ」と付け加えると、

「なぁんだ。何んとなく知っている感じがしたからね。そうか、多肉のあれだったか」と、

ぐんと親近感を現す方もいた。


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群馬県の道の駅で「グラバリーフ」という名前の野菜を見つけたのは、昨年の暮れのことだった。

パック入りで、これで100円。付いていたシールには、

カルシュームとマグネシュームが豊富で、さわやかな酸味があり、サラダや付け合わせに最適、とあった。

苦みが美味しいアロエも薬効がある多肉植物だし、食用になるサボテンもある。

早速試したくなり、3パックをカートに入れた。

口に入れるものなので調べてみると、健胃や整腸、二日酔い、美肌などに効果があるようで、

少なくても毒ではないことが分かった。

さぁ、食べてみよう。

味はしゃりしゃり感があり、確かにほのかな酸味もあるのだが、

私はもっとはっきりとした酸っぱさが好きで、青臭さいのがちょっと気になった。


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余った葉はお正月の飾りに使える。

傍らにあった置物に入れたはよいものの、そのまま忘れてしまった。

そして今日、片づけものをしていたら、

赤ちゃんをいっぱい背負ったおしゃれ豚がオルガンの飾り台から出てきた。


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赤い糸のような細根で、古い葉から栄養を吸い取っているのが見える。

幼いながらなんとたくましいことだろう。

近所に、おぼろ月が玄関前の庭石に盛り上がるようにびっしりと張り付いている家があるが、

何の手入れもしていないそうだ。

これだけ新株が増えて、どこに植えようか。

左の鉢植えは、確かめるために買ったおぼろ月のスタンダード。

ちなみに、このなまめかしいおしゃれ豚(?)は、イスラエルの作家もの。

アトリエでいろいろな作品を見せられ、気がついたら買っていたものだが、

見れば見るほど妙なインパクトがある。

春を待つ花たち

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26年ぶりの大寒波到来だという。

福島生まれの私だから、寒さには慣れているはずなのに、

年のせいか、朝夕の寒さがこたえる。

先日、来客との間にこんな話が出た。

[福島でしたら近くにスキー場やスケート場があっって、うらやましいわ。

お小さいときから滑っていて、そうとうお上手でしょうね」

確かに、近くに数か所のスキー場はあった。

ところが、私はスキーもスケートもしたことがない。

なぜか? 私の通っていた進学系の女子高校は規律が厳しく、

「東京から不良が来ているから、スキー場もスケート場も行ってはならん」というお達しがあり、

風紀係の腕章をつけた先生が見まわっていたという。

今になってみると笑い話だが、誰かが作った話が伝説になったのかもしれない。

「トウキョウからフリョウが来る」というセリフが利いているではないか。

そして、そう信じていた50数年前の元少女たちがいたことも確かだ。

今朝の寒さのせいで、昔のことを思い出してしまったが、

寒さに強いはずの植物たちも、つらそうだ。


丸いガーデンテーブルを囲んでいるトレーはニオイスミレである。

毎年早春にタネをまいて、かなりの品種の Sweet violets を楽しんできたが、

昨年の猛暑と残暑によるダメージと、害虫に葉や茎を食べつくされたために、

春まで乗り切るパワーがどうも少ないようで、心配でならない。


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庇の下に並べてあるのは、プリムラ・オーリキュラ。

山野草扱いで育てているがへそ曲がりな点もあって。手がかかる。

悪女の深情けという言葉のように、もう今年は止めようと思っても、

現実離れした不思議な魅力に取りつかれて、なかなか思い切ることができない。

観賞用のオーリキュラには、決まりごとが多い。

私は銘菓とよばれるクラスの正装した花よりも、

普段着が似合うガーデン・オーリキュラ(P,プベスケンス)のグループのほうが気楽で楽しい。

この花と最初の出会いや、陳列の仕方などについても記したいが、次の機会にしよう。

とにかく、春までがんばれ、がんばれ!!!

3月15日は[美の壺」を

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軽快なジャズの調べに乗って、

草刈り正夫が普段の暮らしの中の何気ない道具や、思い出の品々にスポットを当てるテレビ番組がある。

タイトルは「美の壺」。

テーマごとにその道の達人から、故事来歴や観賞のポイント、隠されたエピソードなどを、聞き出すのだが、

その都度「なるほど」、「へぇ」「そうだったのか」の連発である。


今回のテーマは「春のフラワーアレンジメント」。

ゲストは日本におけるフラワ-アレンジメントの第一人者・マミ川崎先生の長男、川崎景太氏だ。

彼はアメリカに留学してアートを学び、現在はマミフラワーデザインスクールを主宰している。

何事にも知的好奇心を持って取り組む彼のことだから、

きっと素晴らしい番組になることだろう。

本放送

3/15(木)   19:30~19:59(BSプレミアム)

再放送①

3/16(金)   15:00~15:29(BSプレミアム)

再放送②

3月18(日)   4:30~4:59  (総合)

再放送③      

3月21日     8:00~8:29(BSプレミアム)


*写真は、自宅で撮影中の川崎景太氏。

なお、オンエアーは2月15日でなく3月15日のことなので、くれぐれも間違いのないように。


B型はつる草遊びに夢中

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若者たちの間で、射手座の生まれはイテビーというらしい。

もし、そうなら、私は100%の純粋イテBということになる。

このイテビーは何かを始めると、しつっこいほど夢中になり、先が見えるとパッと止めてしまうとか。

ム、ム、ム、少々思い当たることが無いでも無い。



2月7日にミニバスケットのことを記したが、あれから1週間もたたないのに、

もういくつも出きた。

一番上手に出来たものは、お世話になっている方にあげたが、

昨年の修理をしたものや作りかけのものを入れると、10個は超している。

「売り物でもないのに、どうしてそんなに面白そうなの?」と友だちが不思議がる。

「あら、売り物でないから面白いのよ」と私。

ストックしているつる草の太さや長さ、使う目的を考えて、骨組みの枝を何にするかを決める。

たわめ易く、乾燥しても折れにくく、湿気ても暴れないもの、

そして、小枝があまり出ないで直線の部分が長いものが、適している。

目下、サクラ、モモ、セイヨウボダイジュ、とげのないツルバラ、イボタなど

我が家の枝下ろしで出た枝で実験中だ。

一つ残念なのは、街路樹のユリノキとイチョウの剪定をしていたのを、

横目で見ながら通り過ぎてしまったことだ。

約束の時間が迫っていたので仕方がなかったが、2~3本いただいて実験をしたかった。


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今年のイースターは4月2日だ。

暮れからイースターエッグを作っているが、これまた止められなくなる。

卵の中身岳を抜くのが大変だが、うまくいくとさらにまた張り切ってしまう。

おかげで茶碗蒸しやプリンがたくさんできて嬉しいやら困るやら・・・・。

サイズの大小はあっても、卵型というように体型は同じだ。

それなのに、リバティの洋服(?)を着せると、1個1個、個性が出るから楽しくてならない。

よく出来た順から上げてしまったので、

写真の卵は恥ずかしながらあまりうまくできなかったものだ。

言い訳ではないが、これはバスケットと同じぐらい作るのが楽しみな遊びだと思う。

オレンジ色のユズコショウ

毎日こんなに寒い日が続くと、鍋ものが特に美味しい。

今日は、ユズの香りとオレンジ色の鮮やかさが、食欲をそそり、ぽかぽかと体が温まる調味料を作ってみた。

従来の緑色のユズコショウの、ウインターバージョンである。

乾燥トウガラシは胃を荒らさないように、あまり辛くない品種を選ぶ。

タネと胎座(ワタの部分)が特に辛味成分が強いので、取り除く。

この作業をするときは、必ずゴム手袋をはめること。

うっかりこの手で目の周りを触ったり、男の子がトイレにいったらたいへんなことに!!!

タネを取ったトウガラシを5ミリぐらいの輪切りにし、ひたひたの水につけて柔らかくする。


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ペースト状にするのだが、ミキサーでは味に重みがなくなるので、擂り鉢がおすすめ。

真っ赤などろどろ状態のものを作っていると、何やら怪しげな雰囲気だ。

魔女になった気分とはこういうものかも・・・


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ユズは表皮をよく洗い、水気を拭き取ってからしばらく乾かす。

傷んでいる部分を取り除いたら、全体をおろし金で下ろす。

面白いことに、上等な目の細かいおろし金よりも、

100円ショップで買ったプラスチック製の目が粗いものの方が、

よく摺れて舌触りも香りにも存在感があった。

最後にトウガラシとユズを混ぜ合わせて瓶に詰め、冷蔵庫へ。

発酵することもあるのですぐに使わないときは、冷凍をおすすめ。

鍋ものだけでなく、漬物、うどんやそば、ピザ、スパゲッテイ、お餅、チーズケーキなど、意外な組み合わせが

楽しめる。

今、ユズは値段が下がっているとか。

明日にでもまた作りましょ。

ひよこ豆のスパイシー・カレー

私のカレー料理の評判は、たった一人を除けばおおむね良好で、絶賛してくれる人もいる。
たった一人というのは、夫だ。

彼曰く。
[撮影の仕事で外へ出かけると、昼にカレーを食べることが多いんだ。
ド田舎で、食べられそうなのはこれしかないという場合もあれば、
時間がなくて、速くできるカレーを注文することもあるから、
うちでまたカレーだとうんざりなんだよ。

それから、お母さんの(私のこと)カレーは、懲りすぎでこまる。
お店を出すわけでないんだから、
俺が家にいるときは、ごく当たり前の[「こくまろ」とか『熟」にしてくれよ」


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夫の話は筋が通っている。なるほどそういうわけね。
それでは夫が留守の間に思う存分、好きなカレーを作ろうじゃないの。
ということで、ひよこ豆のカレーを作った。

インドのムンバイ(昔はボンベイ)で食べたチャナ(インドでひよこ豆の意味)カレーの、
味の記憶を手繰り寄せながら作ってきたので、今はかなり違っていると思う。
野菜から出る甘味と、エキゾチックなスパイスの香りが相まって、とにかく美味しいのだ。

作り方

① ひよこ豆をよく洗ってから一晩水に漬け、硬めに茹でておく。

② 鍋にオリーブ油を熱し、みじん切りのガーリックとショウガをよく炒める。

③ 同じ鍋にオリーブ油を足し、玉ねぎ、にんじん、セロリ、などのみじん切りを加えて透明になるまで炒め、

  さらに玉ねぎが薄茶色になるまで弱火で炒める。

④ 厚手のフライパンにターメリック、コリアンダー、クミンを入れ、とろ火で静かに炒める。
  
  クミンがぱちぱちとはねたら火を止め、チリペッパーを好みの辛さで加える。 

⑤ ③の鍋に①と④とトマに水を加え、あくを取りながら中火で煮つめ、塩で味を調える。

  このカレーは肉を使わない野菜カレーなので、冷めても美味しい。

  途中味見をして物足りないときは、ウースターソースや醤油、蜂蜜、

  リンゴのすりおろしなどを加えると、味に深みが出る。

  スパイスの分量だが、一概には言えないので、まずは少しずつ等量のブレンドでスタートし、
  
  各自自分の好みを作っていくと楽しい。

  これはとろみがないさっぱりカレーだが、市販のルーを少し加えるとまた違った美味しさを味わえる。


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  夫がいないときに作るのが、このひよこ豆のカレーだ。

ヒヨドリの好物


ふつうの人間にはできないことを、やってくれる小鳥がいた。
彼の名前は食いしん坊の日与助。

ヒーヨヒーヨと鳴きながら、大好物のトウガラシを食べにくる。

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「この寒さには、これだよこれ。
南蛮渡来のハバネロはやっぱりホット加減がちがうねぇ」

「おっとっとっと、落っことしたらていへんだ」

「お次は、タバスコいくぜ」と言ったかどうだか・・・・。

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あ・ら・ら・

禁断の果実(?)を食べつくした、日与助の運命ははたしてしていかに。

手作りの小さなバスケット

昨日からの雨で、砂漠状態だった庭が濃い色合いになった。
濃い色合いというってもピンと来ないかもしれないが、土ほこりで白っぽくなっていた常緑樹の葉はしっとりと、
地上に頭を出したムスカリやヒヤシンスの芽は、生き生きとしている。

早朝から庭を訪れるお客様は、おしゃべりだ。
スズメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、オナガ、カラス、メジロ、ジョウビタキなどが次々とやってくる。

今朝は小鳥たちの朝ごはんをいつもより多めに餌台に出しておいたのに、
リンゴもミカンも雑穀ももうすでにない。
人の気配にも動じないメジロは、窓際近くに飛び散ったリンゴの皮を優雅についばんでいるが、
室内から眺めていると猫に襲われやしないかと、気がかりでならない。

こんな天気の日は、小さなバスケットを編むことにしている。
暮れに近所で採集しておいたつる草が、大きな箱に3個ほどストックしてある。
カチカチに乾燥しているのでそのままでは折れてしまうが、
一晩雨に当てればつるがしんなりとして扱いやすくなる。
ところが、バケツに水を張って浸しても芯まで水が通らずに、曲げると折れることが多い。
これはしとしとという雨のリズムと、ゆったり長い時間をかけることが相呼応して、
自然に元に戻るのではないだろうか。

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さて、私が少しづつ捜して貯めたこのつる草は、
どこにでも生えている雑草で、アカネ科に属するヘクソカズラだ。
ママコノシリヌグイ、オオイヌノフグリと匹敵するほどの残酷なネーミングに反省をしたのか、
植物学は後にサオトメバナと改めている。
しかし、とってつけたお嬢様風の名前よりは、二つとないこの名前の方がぴったりとするように思える。
なぜなら、若い葉や茎には確かに青臭い異臭があるからだ。
夏の終わりごろに咲く小さな白い花は喉元を紅く染め、やがてつややかな琥珀色の丸い実を結ぶ。

ハート形の葉が黄色になり、実がたくさん付いた頃が収穫のタイミングだ。
もうこの頃にはどこを触っても、臭くはない。
よくフェンスに絡みついているが、これを外すのはけっこう時間と手間がかかる。
こんな場合は、フェンスの下を探ってみよう。水平に根の直線が走っていたら大当たり!
大当たりクラスはもうひとつある。
石積みや擁壁の上から垂れ下がっている茎を見つけたら、極上品だ。
どちらも細工に適したまっすぐで、長く、太めの茎だからだ。

バスケットの持ち手には、同じヘクソカズラでも少し個性的な形を使いたいもの。
それには一株を見つけたら、切り取る前にじーっとつるの全体を見るとよい。
固まったこぶや太めの節、くねくねした枝などは面白い持ち手になる。


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骨格を組む枝も、集めておいた。
樹皮も杏色になるアンズ、しなやかで曲げやすいモモ、乾くと上品な香りのするマートル、
まっすぐなサクラのひこばえ、灰緑色の樹皮が美しいイボタなどなど。

東急ハンズやユザワヤなどに売っていない材料ばかりだが、
ここから始めると形が少々ゆがんでいても、編み目がそろわなくても「まぁ、いいか」となる。

さぁ、雨でも雪でも降っておいで、
私は何日でも楽しめるから。

カワヅザクラのつぼみ


立春は過ぎたのに、
大寒波の襲来で、例年になく朝夕は寒さが厳しい。
外に置いた金魚鉢には氷が張り、
耐寒性が強いといわれているオーリキュラの厚い葉は、しもやけ状態でうなだれている。

この程度で寒い寒いと騒ぐと、雪国の人に笑われそうだが、
今年は今までの冬とかなり異なっている。
いつもなら、もうウメの花が咲き、ツバキの花もほころび始めるのに、その気配はない。

桜の中でも花色の濃いカワヅザクラ(河津桜)は、早咲きで知られる。
家の前の土手にあるカワヅザクラも、これまでは1月末にはつぼみに紅をにじませ、
数輪だが開花寸前のものもあった。

こんなとき、カメラで記録しておくと、振り返って見ることができる。 


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2010年1月31日
つぼみが膨らんで、濃いピンク色に染まっている。
散歩の途中で足を止め、見上げる人が多い。


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2011年2月3日
昨年は2月5日に北国から見に来る人がいたので、
やきもきしながら開花を待った。 
ありがたいことに、3日にはもう咲いていた。


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2011年2月8日

もう七分咲きのカワヅサクラ。
散歩の人たちがにこにこしながら、足を止めていた。
幼稚園や保育所の子供たちも連れてきてもらい、嬉しそうだった。

今年は、まだつぼみが硬いままだ。

この桜は秋になると葉が金色に染まる。
昨年は12月近くまで、葉が散らなかったので、
パワーをチャージするのに時間がかかっているのだろう。

さぁ、今年はいつ頃に最初の1輪を見ることができるのか。
わくわくしながら待つことは、暮らしに張りが出るもの。
今年もわくわくがたくさんあると嬉しい。

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