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がんばれ!トウガラシ ②

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昨年の12月11日に記したトウガラシは、屋外に置いたままでもまだ元気だった。
師走に入っても例年にないほどの暖かな日が続き、陽だまりのコーナーに置いたのがよかったのだろう。
しかし、その後の寒波の到来で、今はこんな状態である。
それでも、「矢折れ、刀尽きた」という最後の段階までは行っておらず、
まだまだ命をつないでいる。
特に午前中は、太陽の光を受けて逆光で見る果実の美しさは、譬えようもないほどだ。


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テピンという小豆ぐらいの大きさで、超劇辛の原種トウガラシがある。
紋付と呼ばれる白い斑点と、ぴこぴこと動く尾羽が愛らしい冬鳥のジョウビタキは、
テピンが大好物。

いつもは残しておいてあげたのに、今年は手違いがあって早めに切ってしまった。
先週、ジョウビタキが来てくれたが、この大きいトウガラシには興味も示さず、
ちょっと土をつついただけで飛んで行ってしまった。

もう切り詰めて休ませてあげたいところだが、
今日も決心がつかずに、透過光線でトウガラシの美しさを楽しんでいる。
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高熱が続く恐怖の薔薇熱 ②

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前回は薔薇熱のガイダンスと、初期及び中期の典型的な症状について、記した。
個人差があるので一概には言えないが、
最も熱が上がった最盛期(というのかな?)には、次のような病状となる。

ちょうど恋愛中と同じで、寝ても覚めても頭の中は薔薇で一杯だ。
誰かのスとかレイショ、ーミヤンなどのように
から始まる言葉を聞いただけで、すぐに薔薇を連想して取り乱すことがあるので、要注意である。


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さて、薔薇ははるかな昔から優雅な香りと、薬効、美しさで王侯貴族に愛されてきた。
時代が下って、生母マリアのシンボルフラワーとなると、
富める人も貧しき人も、薔薇を心のよりどころとして、敬愛する人が多くなっていく。
こうした歴史を紐解くにつれて、薔薇の形をしたものを身の回りに置きたいと、
コレクションが始まる。

最初は薔薇の絵付けのコーヒーカップから始まり、トレ-やグラス、皿などの食器類、
ナプキン、夫のネクタイ、子供の手作り手提げ、ブローチ、薔薇模様の布地、ソファカバーとクッション、
ベッドカバー、ベビーキルト、トイレカバーにトイレスリッパまで、柄は薔薇でもここまでくると、
頭がクラクラ・・・。


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「この薔薇はリバテイのビンテージなんですの。
あちらのオールドローズ模様のカーテンは、サンダーソンのもの、
絵筆のタッチが気に入ってるんですのよ。このカメオのブローチも素敵でしょ」

見せてくださる方には悪いけれど、
何から何までこう薔薇に囲まれてしまうと、こだわりの薔薇も逆に下品に見えてしまう。

風に当たれば少しは気分がよくなるだろうと、外に出たら、
土の部分が見えないほど密植した薔薇の花壇が目に入った。
「キャー、助けてー」


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薔薇には人を狂わせる何かがある、と多くの詩人たちは語る。

もうすぐ2月。
薔薇仕事のスケジュールは、2月に重要な作業が入っている。
寒さも厳しくなるから、風邪に気をつけて頑張らなくては・・・。

今宵は韓ドラ

毎週楽しみにしていた連続ドラマが、まもなく終わろうとしている。
その番組名は、「イ・サン」といい、全77話の壮大なストーリーだ。
18世紀後半に実在した朝鮮王朝22代の王・正祖(チュンジョ)の一生を、
人気俳優イ・ソジンが演じている。

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筋書きといえば、王の座を狙って陰謀渦巻く宮廷の人間関係を縦糸に、毒殺や拷問、
戦いなどの禍々しい横糸で織り上げてゆく歴史の織物といえよう。。

私にとって興味深かった見所は、ファッションの周辺である。

資料に基づいた時代物の絹や、精緻な縫い取り、豪華なインテリア、身に着ける飾り物などでは、
NHKと中国が共同制作した「蒼穹の昴」のほうが何倍も見応えがあり、じつにすばらしかった。

しかし、このテレビドラマは朝鮮王朝の王族だけでなく、
宮廷の役人、兵士、女官から、学者、居酒屋の女房などの一般庶民やキーセンまで登場し、
その衣装やへアースタイルを見ているだけでも面白い。

特に婚礼の式に臨む花嫁や側室は、
エキゾチックなヘアースタイルに宝石をちりばめた華やかな髪飾り、
見事な刺繍の上着に、カラフルなスカート(のようなもの)をまとう。

王は宝石をつないだ糸をたくさん下げた四角の帽子を被るが、
男性が室内でも被る帽子も、これまた身分やTPOで変わり、いろいろと種類が多い。

エリマキトカゲのような角がある黒い帽子、
豊臣秀吉の肖像画にそっくりの左右に耳がついた帽子、いや、これは秀吉が真似をしたのだろう。
喪中の帽子は樹皮を粗く織ったような布で頭をくるみ、端は断ちっぱなしの始末だ。

書き出したらきりがないが、
最初の頃は、すんなりとドラマの世界に入り込むことが難しかった。
というのは「宮廷女官チャングムの誓い」の監督だったイ・ビョンフンが、
再び監督を務めているせいか、登場人物がかなりダブっているからだ。

例えば、[チャングム]では悪者だった男が、王の護衛官で登場したり、
一族の家名を賭けて名誉職につきたかった性悪女官が王の生母に扮するなど、
意外なキャステイングだ。

そのほか顔なじみの俳優も数多く出演している。
ま、それはそれとして、ふたたび触れるが、
王の座を狙って宮中に渦巻く嫉妬と陰謀・・・。
毒薬や拷問などは日常茶飯事で、
落ちたら最後、計り知れない闇に飲み込まれてしまうのだ。

宮廷には宮中の行事などの絵を描き、記録のために残しておく図画署という部署がある。
救われるのは、絵を描いていた王と幼馴染の娘ソンヨンが、
数々の妨害に遭いながらも、王から愛されて側室になったことだ。
今では録音や映画、写真などで記録するのが、当たり前で不思議にも思わなかったが、
この当時は専門の絵描きが一部始終を紙に描いて、後世に残したのだった。

不思議なことがある。
普通なら、王妃は側室に嫉妬して当たり前なのに、
仲を取り持つばかりか、婚礼の式の段取りや衣装、装身具まで親身になって贈り物をし、
実の娘に対するように世話をしているのはなぜだろう。

いけない、もうすぐテレビが始まる。
それじゃ、

高熱が続く恐怖の「Rose fever} ①

思い切って打ち明けるが、私は今奇妙な病気に罹っている。
このビョーキは免疫性が強く、
一度抗体ができるとその後は落ち着くので、それほど気がかりではなかったが、
ここ数年来周囲の知人、友人の間で、再発の話をよく聞くようになった。

病名を明らかにすると専門用語で「Rose fever」、日本語に訳すると「薔薇熱」という。


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症状は、初期の段階では薔薇と訊くとなぜか懐かしさを覚え、
シューベルトの「野ばら」などを口ずさみながら、
雑誌の特集をスクラップしたり、カタログを取り寄せる、
散歩と称して近所の薔薇を見て歩いたりする程度で、
再発はしない。

ところが、一度この菌が体内の中枢部に入ってしまうと、
ほとんどの人が突発性の高熱と悪寒、震えなど薔薇熱の症状を覚え、
特に目がぎらぎらと光る例も報告されている。

年齢的には女性の場合、子育ての手が一応離れ、
自分の時間ができた30代後半から40代前半にかけて始まり、
稀には介護の役割を果たした70代の例も珍しくはない

男性の場合は、感染のきっかけが3回考えられる。
まず、マイホームが手に入ったとき、
幸せのシンボルとして78%の家庭で、薔薇を垣根に植えている。
また、性格的にオタクと呼ばれている人たちにも薔薇の愛好家は多く、
定年に達した男性が薔薇の道へ進む例も顕著である。


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中期の症状は、患者といっても環境も懐具合も違うので、断定はできないが、
誰でも所有熱という新たな熱を伴うようである。

「薔薇は難しい」と聞いていたので手を出せなかったが、
最初の一鉢二鉢をクリアすると、
俄然勇気が沸いてきて、怖いもの知らずというか、
いきなり難易度の高い薔薇に挑戦する大胆な人もいるようだ。

結果、やはりこの道はそう甘くはなく、うどん粉病や黒点病、アブラムシ、
葉ダニなどのお定まりの病気と害虫に悩まされつつも、
頭の中はさながら3Dのイングリッシュガーデンとなっている


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素敵な薔薇をゲットして始まった、「薔薇のある暮らし」は、人さまざま。

参考書に付箋をはさみ、英文字で薔薇の名前を書き出してはルビをつけ、
いかにも言い慣れているように、
何度も発音の練習をするエレガントな奥様をめざす人、

少しでもお安く買って、種類を増やしたいと、
ネットのオークションを必ずチェックし、
バラトモ(薔薇友)との情報交換で、
セット売りやスペシャルセールを上手に利用する人、

庭がなくても、シーズンには薔薇のある公園や名園をめぐり、
手間をかけて世話をしなくても、
「最高に美しい時のいいとこ取り」を楽しむ賢い人・・・・


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私のグレードは自覚症状から推測すると、
この中期に該当するようだが、
どの例かはまだ伏せておく。
もしかしたら、さらに病状は悪化しているかもしれない。

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さて、恐ろしい末期的な薔薇熱とは・・・。                                   
                          続く



続いて2輪目!

今朝も霜柱が立って、昨日まで何とか咲いていたペンタスもあえなくダウン。
窓の外をぼんやり眺めていたら、Marico とよんでいる通い猫が、
ニオイスミレのトレイにすりすりをしている。

寒さに負けぬように大判のスカーフを体に巻きつけ、近寄ってみた。
Maricoは美しいものやよい香りを好む高尚な嗜好を持つ猫で、
音楽にも微妙な反応を示す。
もしかして・・・・。

「あっ、ラベンダーレデイが咲いている!」

案の定、甘い香りのニオイスミレが開花していた。
ラベンダーレデイは、
淡いピンクにパープルをかすかににじませた、魅力的な品種だ。

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「あっぱれ、あっぱれ! Marico姫、
美味しい缶詰を奮発して進ぜよう」

昨夜見た時代劇の影響か、殿様調でほめている私である。

♪ すみれの花咲く頃

今朝は大寒。
庭ではひりひりと頬を指す、硬質の風が吹いている。

寒さも気にせず外へ出たのは、ニオイスミレが咲いているはずだからだ。
今シーズンの最初の1輪は、この ‘ Fair oaks’。
昨日からつぼみが開き始めていたので、開花が待ち遠しかった。


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種をまいたのは昨年の2月。
この花を見るまでには、多くの難関を潜り抜けなければならなかった。
発芽まではスズメのくちばしで種子をほじくられる不安、
梅雨時にはナメクジの餌食とならぬように、
秋にはグロテスクなツマグロヒョウモンの幼虫に見つかったら最後・・・。

大切に育てたニオイスミレにようやく花が咲いて、ほっと一安心だ。
ポットを鼻に近づけて、香りを確かめると粉白粉のような懐かしい香りがした。


ところで、最近読み直した本( 「植物ことわざ事典」・足田輝一著)に、
スミレに関した興味深いことが書いてあった。

♪スミレの花咲く頃~♪ といえば、即宝塚をあらわすシンボリックな曲である。

ところが、この歌のオリジナルは、オーストリアで1927年に作曲され、
原題はドイツ語で「白いニワトコの花が再び咲くとき」だった。

好評だったとみえて翌年にこの歌はウイーンからパリへ行き、
カジノ・ド・パリのレビューで、シャンソンとして歌われるようになった。
今度の題名は「白いリラの花の咲くころ」。

その後、メロディは同じでもこの歌を歌う国によって、
ニワトコ、リラ(ライラック)、スミレと変わっていった。

日本でスミレと歌われるようになったのは、
パリ留学から帰国したばかりの若い演出者・白井鉄造が、
スミレと置き換えたのではないだろうか、といわれている。
ニワトコ、リラ、ニオイスミレのいずれも、香りがとても強い共通点があるからだ。

日本は世界的にも有名なスミレ王国だ。
しかし、野山に自生する菫で、ニオイタチツボスミレなどの数種類のほかは、
ほとんど匂いはない。
江戸時代にスミレの園芸化は行われなかった。
花束やプレゼントなどにも使われたということもないらしい。

ということは、明治に入ってからのスミレの香りやロマンチックな表現に現れるスミレは、
外国から来たスミレと推測される。

例えば、明治34年ごろ、与謝野晶子、鉄幹夫妻を中心とした
「星菫派」という浪漫詩人の一派が活躍した。
この菫も舶来の品種だったのではないだろうか。

すみれが丘という所に住み、菫の花が大好きな私には、
ニオイスミレは特に気になる花だ。
これから、40品種を超えるニオイスミレが咲くと思うと、
思わずにっこりとしてしまう。

蝋梅の香り

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お正月に飾った蝋梅の花が、まだ清楚な香りを放っている。
この花を買ったのは、花屋ではない。

暮れの30日。妹と年越しの料理に使うお餅や野菜、果物などを、
今年はいつもと違った場所へ買出しに出かけた。

柿生のJAの直売所「セレスモス」は、
近郊の農家が採れたての品々を畑から直行で持ち込み、即売する場所だ。
たぶん9時にオープンだと思い、早めのつもりで9時前に近くまで行くと、
アリャリャ! 車が道路のかなり先まで長い帯状につながり、
ドアの前から並んでいる人々は、十重二十重の有様で行列の先頭も尻尾もわからない。

このあたりに詳しい妹は、
「これでは無理ね。ほかにもいい所を知ってるので、そちらへ行きましょう」と、
ナビゲートしてくれた。

最初は、自然を友として昔風に暮らす「寺家ふるさと村」にある、
野菜と手作り食品を置いたコーヒーショップへ行った。
ここではまだ暖かい柚子入りこんにゃくと、つき立ての紅白のお餅などを買い、
次に目指すは本命の農家へ。

途中の畑の際に黄色に煙る蝋梅の花が咲いているのを見つけた。
車を止め、香りを聞くために花に顔を近づけて何度も深呼吸をした。

名前の由来については、この花が咲く旧暦の12月を蝋月というので蝋梅、
あるいは蝋細工の花のように見えるから蝋梅という二つの説がある。
見れば見るほど惹かれるものを感じ、二人ともすっかり蝋梅のとりこになってしまった。
「花屋さんで売っているといいわね」などと話しながら農家の庭先へ。

妹の行ったとおり、軽トラで畑から運んでくる野菜はどれもが生き生きとして美味しそう。
そのうえ値段も安い。
うきうきしながらレジの行列に並んでいると、お爺さんが黄色い花を抱えながら帰ってきた。
「あれっ、あの畑にいた人じゃない?」と妹。
「買いましょ。買いましょ」と」私。

というわけで話が長くなったが、
蝋梅は今も咲いている。



サクラ咲く?

大学入試のセンター試験の頃は、毎年のように各地から荒れ模様のニュースが届く。
今年は東北と日本海側の雪が多いと思っていたら、昨日は名古屋でもかなり降ったようだ。

ところが関東地方では湿度がひじょうに低くなり、何かに触るたびにバりッ、ビビッと静電気が起こる。
髪の毛も逆立ち、濡らして髪を梳かさなければ、阿修羅像のようになってしまう。

庭の草木も一雨欲しがっている。
さて、家の前の公園土手に植え河津桜は、どうだろう。
このサクラは早咲きで知られ、これまでノブログを見直してみたら、
2007年は1月31日、2006年は1月21日につぼみがほんのりと色づいている。


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猛暑の影響は、どうだったのだろうか。

つぼみがふっくらとして、なにやらピンク色を帯びているようだ。


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去年と異なる点は、落葉しない枝がけっこうある。
ここのところ、急に寒さが厳しくなり、霜柱が立っても葉が落ちないのは珍しい。
ちなみに昨年は、2月15日は満開、18日は雪の中で妖しく咲いている。

さてさて、今年はいかがなりや?

パソコン 緊急入院

突然、パソコンの調子が乱れた。
そのままにして置けばよかったのに、
焦ってどこかのキイを押したのだろうか。

まったく言うことをきかなくなってしまった。

1月14日のことである

ブログの更新が途絶えたので、
心配してくださった方々からご連絡をいただいたが、
こういう理由でパソコンは目下入院中。

20日に退院の予定だが、
知り合いから、修理済みの旧型パソコンをいただいたので、
何とか窮地を脱することができそうだ。

1月5日以来、書こうとしてもできなかった期間のブログを
少しずつアップしているので、
どうぞお立ち寄りを。

お芋が焼けた

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12月27日に記したサツマイモの紅アズマが焼けた。
天板に横に並べては入りきれず、対角線を利用して・・・。


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「アチチ」と孫。持ち上げて見せてくれた孫と、ママ。

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「切り口はこれこのとおり。きれいな黄色でしょ」
「あぁ、早く食べたいよ」

サツマイモは焼きたてが身上。いただきまーす。


眞白き富士の嶺

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ここは佐島から葉山へ向かう途中にある、秋谷海岸。
岩と松の間にうっすらと見える、小さな白い三角形が富士山だ。

家を出た朝のうちは、遠くからでも富士山がもっと鮮明に見えた。
ところが、佐島の魚屋に寄って水揚げしたばかりのイワシやカワハギなどを買っているうちに、
富士山の色が薄くなってしまった。
それはまるで江戸時代に評判となった浮世絵や、今では数少なくなった銭湯のタイルの絵、
あるいは、オールドファッションの絵ハガキによく似ている。

ちょうど引き潮の頃合なのか、凪いだ海のゆったりとした波の音が眠気を誘う。
東海道からは少し離れているが、
鎌倉や江ノ島へお参りする善男善女が、ほっと一息入れたのもこの辺りではないだろうか。

一瞬、タイムスリップしたようなのどかな光景だった。

六草がゆ

スーパーのレジ隣に、「春の七草」のパックが積まれているのを見て、気がついた。
お正月気分が抜けずに楽しく暮らしていたら、明日はもう七草・・・。

数年前までは、近くの空き地や荒れた畑などで摘み草ができたが、
最近はたとえ空き地があったにせよ、雑草退治の農薬や、犬の落しもの、残土などの恐ろしさが増えた。

1パック250円は高すぎる。
それでも、好奇心に駆られてかごの中へ入れた。


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昔から、「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」
と歌に詠み、7種類の野草をお粥に加えて、ビタミンを補給し腹安めにするという習慣があった。


さぁさぁ、中身はどんな具合かな?
歌の順番に合わせて、左から右にかけて並べてみた。


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セリ、ナズナはわかると思うが、ゴギョウとはハハコグサのことである。
ハコベラとはハコベのことで、質の良し悪しは別として、ここまでは当たっている。
だが、よく数えてみたら草は6種類しかない。

スズナはカブ、スズシロはダイコンも正解なので、ホトケノザの欠番が判明した。
このホトケノザは、正しくはタビラコというキク科の草で、
タンポポの葉に産毛が生えたような形をしている。
まぎらわしいことに、丸い葉が茎を囲み、濃いピンク色の小さな花が咲く、
シソ科に属する同名の草もあるので、注意したい。

結局、題名に偽りありとまではいわないが、七草ならぬ六草しかない。
それにセリもゴギョウも何と貧弱なこと・・・、

和英辞典によると、春の七草は゜Spring Sevne herbs とある。
いずれも健康維持に役立つ薬草ばかりだ。、

よし、来年は摘み草のためのよい場所を、今から心して見つけようと思っている。


240色の色鉛筆

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「ねぇ、ばぁば、この立派な箱には何が入っているの?」
「どうしてそんなににこにこしているの?」
と孫から聞かれた。


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今までにないほど嬉しいことを、「盆と正月が一緒に来たような」などと形容する。
前々から欲しい欲しいと思っていた色鉛筆、
しかも240色入りのスペシャル品が、私のものとして目の前にある。
それこそ盆と正月のにこにこ顔でなかったとしたら、おかしなものだ。

これはグラフィックデザイナーや建築家、アーティストなどがよく使っているuni鉛筆
(そう、アヅキ色で普通の鉛筆よりちょっと高いあれ)の50周年を記念して、
三菱鉛筆が総力を結集し、限定5000個を創り上げたもの。
木製布張り仕上げのケースで、重さ5キロ。金色のタイトルの下には。
個々のシリアルナンバーが入っている。
   

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それにしても、何んと美しいグラデーションだろう。
使うのがもったいなくて、何度も何度も引き出しを出したり仕舞ったりしている。

鉛筆の1本1本には、色の名前と並べ順の合い番号が金色でエンボスされている。

すべてローマ字で記されてぃるが、WAKAMURASAKI や KOKEIRO, AONIBI などのように、
日本の伝統色は日本語そのままの表記としているのが嬉しい。

添えられたテキストにもわかりやすくまとめてあるが、新しい試みに気がついた。
それは、色を単なる記号としてとらえるだけでなく、
その色が持っている個性や、文化的、歴史的な背景も加味したIMPRESSION WORDを
付け加えたことだ。これは色を理解し、仕事に用いるうえで大いに役に立つことだろう。
ブルーの並びを、見てみよう。上から下へ

114 DARK PHTHALO BLUE  ダーク・フタロ・ブルー 勇敢な 

113 AZURE BLUE  アザー・ブルー  高らかな

112 PRUSSIAN BLUE  プルシャン・ブルー  統制的な

111 INDIGO  インデゴ  染み込んだ

110 TETUSKON  鉄紺  屈強な  

109 HIROSHIGE  広重  印象的な

108 NAKAHANADA  中縹 なだらかに

107 ORIENTAL BLUE  オリエンタル・ブルー  遥かな

106 HANAASAGI  花浅葱  匂い立つ

105 AQUA  アクア  澄んだ

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まださらっと見ただけだが、気がついた事がある。
それは長年の間、自分の頭の中でイメージしていた色と、
目の前に現れた色の間には微妙なずれが感じられるのだ。

例えば OLD ROSE は、これまでくすんだ濃いピンクだと思っていたが、
それほどではなく、心に訴えてくるやさしい色だ。
MAZENTAはもっと赤紫がかっていると思っていたのに、長い間記憶していた色と
ニュアンスがどこかちがう。
おそらく出版社に勤めていた頃に、カラー印刷の4色分解で使われていたマゼンタと、
今取り組んでいる薔薇の名前のマゼンタが、頭の中でミックスしてしまったのだろう。

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いいことを思いついた。
これから毎日、身の回りのものを何でもいいから描くようにしよう。
そして使った色鉛筆の色とスペル、インプレッション・ワードを、頭に入れるのだ。
1年は365日。1日1個を覚えたら秋頃までに240個をマスターできるはず。


新しいタスクに、私は張り切っている。

想い出のウサギたち

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皆様、
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ幸多き年となりますように!

今年は、ウサギ年。
京都の友人が干支にちなんだ伏見人形を、昨年のトラに続いて送ってくださった。
ころっとした丸いフォルム、いたずらっ子の表情をちらっと見せた眼の輝き・・・。
日本のウサギというよりも、何となくバタ臭い雰囲気がある。

最初は牡丹の模様が懐かしい昔布で、座布団を作ってあげるつもりだったが、
眺めているうちに リバテイの Cotton tale (カトンテール)の生地を思い出した。

綿の実がはじけると、ふわふわとした丸い形になる。
ちょうどウサギのしっぽのように見えるので、英和辞典には「ワタオウサギ」とある。
なるほどね、綿尾兎とはまさしく言い得て妙だ。


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カトンテールといえば、ビアトリクス・ポター作のピーターラビットのシリーズにも登場する。
息子たちが読んでいたのは、福音館のあの小さな版でハードカバーのシリーズだった。
正直のところ、この本を息子たちに読ませたいこともあったが、一番欲しかったのは私だったのだ。
石井桃子女史の訳は、短い文の中に、幼い子どもたちに興味を持たせつつ、読ませる力を秘めた名訳だった。
同時に、発音そのままの表記が今さらながらすばらしいと思う。

たしかカトンテールはピーターの姉妹で、フロプシー、モプシーとの3姉妹。
ポターの絵筆から生まれたウサギのお洒落なファッションは、今でもよく覚えている。
あひるのジマイマ、ティギーおばさん、ベンジャミン・バニーに、キツネどんなどなど、
われながらよく記憶していたものだ。

今、ウサギはペットとして人気上昇中で、専門店も多くできているという。
イギリスでもウサギは愛されているのだろう。
いや、美味しいので人気があるのか定かではないが、
リバティのこの意匠は、色変わりのほかに小さなウサギのパターンもある。

小学校の頃に飼っていた兎の抱き心地が、今とても懐かしい。


*昨年のトラの伏見人形は、2010年1月1日をどうぞ。

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