HOME:広田せい子のハーブガーデン

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元気がもらえる写真展のお知らせ

私の若い友人の南しずかさんが、3月から4月にかけて東京の3ヶ所で写真展を開く。

テーマは、トリニダード・トバコ共和国。
ここは西インド諸島に浮かぶ二つの小さな島で、世界三大カーニバルの一つが行われ、スティールパンの独特な楽器で知られてはいても、活きた情報を伝えられる人の数は少ない。

ニューヨークに拠点を置いてカメラマンとして活躍中の彼女は、この国を何度も訪れ、島民の暮らしをパワー全開で切り撮っている。この彼女の元気は、いったいどこからきているのだろうか。
それにも増して、彼女のプロフィールもユニークだ。

東海大学で航空工学を専攻しながら、もう一つの大学の研究室へ通い、ダブルスクールを納めたと思ったら、
ニューヨークの超難関で知られる写真学校へ入学。
毎日山のように出される宿題と格闘しながら、優秀な成績で卒業。
在校中にトリニダード・トバコへ通い始め、フリーランサーで世界中を飛び回っている。

★まず最初の展覧会。詳しくは下記のコニカミノルタオフィシャルサイトを。


http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2010march/gallery_a_100324.html


★2番目と3番目しずかさんからのメールです。なかなか行けない場所なので、体験ツアーはいかが?


2つ目の写真展会場である外国人記者クラブは、外国人の記者が活
動の拠点にしている場所です。 ギャラリーではなくラウンジなの
で、正直なところ、ふらっと立ち寄りがたい雰囲気の場所です。 
お茶やランチするには面白いかもしれません。 4月5日 19
時~20時にオープニングパーティを開催させていただきます。 
その時のみ、会場にいます。 もしご都合よければ、足を運んで
いただけたらと思います。

3つ目の写真展は、ダンス、音楽、映像を用いて、トリニダード・
トバゴ共和国のカーニバルを作り出すという、体験型写真展です! 

両方のイベント、詳しくは下記まで。

http://www.minamishizuka.com/cam_j.html

Actionについて → 掲載誌「キャパ」4月号に。。

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コンテナを整理して春らしく

横浜の新居へ越したのが1988年だから、もう22年もここに住んでいることになる。
「えっ、本当に?」と信じがたい気がするが、大木に育った西洋菩提樹や芳樟を見ると、
嘘ではないことが分る。
庭のある暮らしがしたくて、ガスなし電気なし水道なしの崖地を見つけ、17年がかりで家を建てたのが、遠い昔のように思えてならない。

振り返ってみると、念願の庭は22年の間に大きく3回変わっている。
1回目は土づくりと土地の持っている癖、あるいは個性探しを兼ねて、自然風の庭にした。

次いで、1回目の経験を活かしてゾーニングをし、半永久的にレンガで園路やベッドを作った。
果樹や野菜、草花などを植えたコテイジガーデンスタイルのこの庭は、
ながめるだけでなく、実際に利用や収穫の喜びを体験できるキッチンガーデンでもあった。

3回目は、昨年長男が庭だった部分に家を建てた。そのため楽園にまで成長していた庭は消え、
振り出しに戻った。

上の庭とよんでる住まいがあるスペースには、バックヤードがない。
そのため、下の庭から出たレンガの消化も兼ねて、作業や仕分けなどをするための広場を作った。
3月に入ってから冬越しをしていたスリット鉢のトウガラシを下げ、
テラコッタに植えた春らしい花に順次替えて行こうと思う。


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温室もなくなったので、トウガラシのコレクションは一番暖かな場所(とはいっても露地)で、
テストの意味も兼ねて冬越しをさせてみた。結果はまずまずの成績だった。
グリーンのスリット鉢がトウガラシ。

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このテラコッタの鉢に、どれが似合うかなどと、相性を見たりサイズを調べて見たり・・・。
戸外に広い場所があると散らかし放題ができるので便利だ。


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壁際のハートは MY HEART というリンゴで、赤い果肉の中に白いハートが浮き出るという。
しかし8年たってもまだ花が咲かないのは、なぜだろう。
植木鉢がよくないのかしら。

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さっぱりとして、あぁ、気持ちがよい。
奥のほうを高くして手前を低く並べるのが一般的な方法だ。
右側の背の高い黄緑の植物は、ジャスミンとパッションフルーツ。


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並んだ並んだ・・・。

深紅のアークトチスをセンターに配置し、春らしい色の花を置き合わせて。
基本的に寄せ植えはせずに、私はこうした寄せ置きにしている。
水やりも置き場所も、単品ならすぐに答えが出るし、世話も失敗がない。
テラコッタの鉢で統一がとれているので、違和感がなく感じがよかった。

数年来、プリムラの仲間が面白く、ことしもかなり咲いている。(つづく)
                                

バナナよさらば!

「気持のよい庭」が今年の庭づくりのテーマだ。
2月から少しづつ手入れをしてきたが、どうも気に入らない点が出てきた。


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それは、バナナとよんでいるトロピカルな芭蕉が洋風な庭と合わなくなってきたばかりでなく、
場所ふさぎで、日陰になる部分が多い。
また、大風が吹くと葉っぱが風にあおられて周りの植物をなぎ倒してしまうのだ。

手のひらの形をした左側の植物は、パパイヤ

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植えて半年もたたないうちにこんなに大きくなる。

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雪景色の中の芭蕉。蓑を着た農夫達とか、から傘をすぼめた形、傘お化けなどと、
友人たちは勝手なことをいう。

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春を待つ庭で。
芭蕉の手前のスペースは、ユリ数種の混色スペースに充てている。
せっかく植えたユリが、日陰になるのはかわいそう・・・。

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バナナにサヨナラをしたら、庭がすっきりした。
跡地には、。隣とこちらからもよく見えるように、デルフィニウムやダリアを植えた、

さぁ、初夏になったらどれほど素敵に変化しているだろうか。

蒔かぬ種子は生えぬ

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ガーデニングの大きな楽しみの一つに、種蒔きがある。

1ミリにも満たない小さなカプセルを土の中に埋めたとたんに、
私はいつも魔女になったような錯覚にとらわれる。
この微細な種が1メートルを超す高さに育ち、100も200も花をつける植物になるのは、
魔法の力以外には考えられないからだ。

種蒔きや植え付けに、最も適した季節がやってきた。

聞いたこともない遠い国から、数々の手を経てわが家へたどり着いた果物の種・・・。
カタログやオンラインショップで探しに探して、やっと見つけたこだわりのビンテイジプランツ・・・。
種蒔によって知的好奇心が刺激され、それぞれの花や野菜への思い入れを実現させる、絶好の手段といえよう。

左側の細い芽が出ているのは、美しいブルーの花を春から秋まで咲かせる、ブルースイートーピー。
右側は中世の修道院で守られてきたスイートピーのキュパニ。
強い香りがするバーガンデイ色の花が咲く。

種蒔きは楽しい作業だが、カラスやドバト、スズメなどから守るのが一苦労だ。
「♪ゴンベが種蒔きゃカラスがほじくる」の歌詞はまさに真実だト、いつも実感している。

謎の物体

子供たちがいた頃は、大忙しで毎日がウイークディだった。
しかし、夫と二人暮らしの今は、毎日サンディのような日を送っている。

お彼岸連休も関係なく庭の手入れをしていたら、
植木鉢の土の中から正体不明のものが出てきた。

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一体これは何だろう。

この写真はおよそ実物大のサイズで、透き通ったプラスチックのような質感だ。
触っても動かないから、ミミズや虫などの動物ではなさそうである。
露地で冬を越したネパールのトウガラシを植えた鉢底から出てきたが、
使用していた10号のスリット鉢の隙間(スリット)から入ったことは考えられる。
モヤシ状なのは、日に当たってないからではないだろうか。

何ものかを知りたくて、私はこの見知らぬものを鉢に戻した。
さぁ、何が出てくるかお楽しみ、お楽しみに。


アーマンディの遺影

昨夜の嵐の何んと怖ろしかったことだろう。
夜中に目が覚めて、庭のことが心配だったが、あの降りではどうすることもできなかった。


2階の寝室から居間へ降りて行くと、、
家の中まで「スイート&ビターと」でもいおうか、、大人の香りが漂っている。
今までにないことだ。どうしたのだろう。
玄関のドアを開けると、5~6メートルのアーマンディの花房が横たわっていた。
風であおられ、枝から離れてしまったうえに強風にもみくちゃにされ、
純白の花弁はしぼんだり茶色になった花もある。
いつもの清潔な香りと異なっているのは、ダメージを受けた時のストレスかもしれない。
この頃は、ストレスを感じるのは人間ばかりではない、ということをよく聞く。
これがおそらくそのよい例ではないだろうか。

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昨日の午後、まだ雨が降らない時間に撮影したのが、この写真だ。
純白の絹糸で編んだ星型のドイリーを繋いだような、繊細な美しさに輝いている。
これがアーマンディの遺影になるとは・・・・。

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階段の下から仰ぎ見た花の天蓋。

残念ながら、夏ミカンの樹の上にかぶさっているので、下からはよく見えない。
小鳥になって真上から俯瞰したら、
きっと丸いレースのクッションのように見えるのではないだろうか。

美しい花容を嵐の前に撮影しておいて、本当によかったと思っている。



「高知へ行きたい」

新しいこのPCと私の相性は、どうもよくないようだ。

書いている途中でデスクを離れるときや、
睡魔に襲われてベッドに転げこむ前には、必ず「下書き」と「保存」をクリックしているのだが、
後で気がつくと「公開」になっていることが何度かあった。
書きかけの文を読まれるのは下着姿を見られるのと同じぐらい恥ずかしい。
それにも増して、わけのわからない文らしきものを読まされる側もさぞかし不愉快なことだろう。

昨日から今日、おかしな文が「公開」になっていて、驚いてしまった。
これって、もしかしたらボケなのかな?
理由はともかく、申し訳ありません。

さて、書き出した「高知へ行きたい」の続きを。

先週、二人の妹から電話があった。
5人姉弟のうちの3番目と末の妹だが、彼女たちは四国一周のバスツアーに参加してきたが、
「お姉ちゃんが言ってたとおり、高知の日曜市って面白いところなのね。一緒に行きましょうよ」
京都の次女はOK.超多忙なのに福島の長男夫妻からもgo サインが出たという。
これまでの姉弟会でも、快くアッシー君を引き受けてくれた弟だから、レンタカーで回れそうだ。

高知市内には江戸時代から続く生活市が、定期的に立つ。
その中でも、毎週日曜日に高知城追手門への大通り両側に店を開く約1キロはサプライズの連続だ。
その日の早朝に畑から採って来たばかりの、
みずみずしい野菜や果物、花やハーブの苗、漢方薬、手作りのお惣菜やお餅などのほかに、
骨董品、刃物類、手作りの青銅製水差しに、以前は犬や猫の赤ちゃんや小鳥まで売っていたが、
今はどうだろうか。

高地にはハーブのご縁で知り合った仲間もたくさんいるから、ハーブ園見学ができる。
新しくなったリバテイのお店で、ゆっくり布も楽しめる。
海と山がすぐ近いところにあるこの町は、魅力満点だ。

ただ一つ気がかりなのは
腰痛持ちの私の健康状態である。
これから暖かくなるのでこれ以上痛くなることは無いと思うが・・・・。
私のニンジンは、高知と決めた。



続 手作りのお洒落な鳥かご 

昨日は、クレマチスのちょっとお洒落な支柱のヒントについて書き始めた。

続きは写真を見れば一目瞭然といいたいところだが、せっかく反転の仕方を覚えたのに、
なぜか今度ばかりは何回試しても、縦位置にならない。
首を左に曲げてご覧あれ。

前回記したように、これは芳樟のカーブした小枝を内側に向けて植木鉢に深く挿し混み、
全体のバランスを見ながら鳥かごのような丸い形にまとめた。
枝先を一つに合わせたら、ビニタイや麻ひもなどで結ぶ。
支柱にする小枝は剪定の時に出たものでもよいし、台風の後に公園で拾っておくという手もある。
このクレマチスはマクロペタラという品種で、透き通るような花弁がロマンチックだ。
細い糸のような茎は折れやすいので、気をつけて扱うこと。
スイトピーなども、この支柱がよく似合う。

ところで、NUTTY(ナッティー)という言葉をご存じだろうか。
私が初めてこの意味を知ったのは、イギリスのアプトングレイに建つ由緒あるお屋敷のザ・マナーだった。
かの有名なガートルート・ジェイクルのデザインによる庭は、一時は荒れ放題だったが、
ここを買ったローズマリー夫人の熱意と努力のおかげで見事に復元!
夫人が描いた地図を見ていると、NUTTYという文字が目に飛び込んできた。
「それは、草花や野菜などの支柱用に植えている専用の樹木コーナーなんですよ。
主にヘイゼルナッツ(はしばみ)の樹が多いようです」
なるほど、ナッツですものね。それにしても、支柱専用の雑木林があるとは・・・・。


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ロンドンから北の方角に、ハットフィールドハウスという歴史上に名高いマナーハウスがある。
エリザベス1世がこの館で女王になる宣旨を受けたことで知られるが、
ソールズベリー夫人によって復元された、オールドパレスの前庭にある整形式庭園も素晴らしい。

いきなり話が飛んでしまったようだが、
このカーネーションの支柱のスタイルは、この庭で見たのがヒントになっている。
ローズ・ド・メという香りの強い古典的なカーネーションを植えたものの、
茎が細く花が重いため、立っていられない状態になるからだ。

この支柱はマートル(銀梅花)を剪定した時の小枝を取っておいたもの。
しなやかで脇枝も少なく、品がよい枝だ。
かごの下周りをしっかり固定するには、7本とか9本の奇数の枝を経糸の感覚で植木鉢に挿しこむ。
表、裏、表と網代に通す横糸はヘクソカズラを使ったが、枝と同系色のラフィアなどでもお洒落だ。
縦の枝の数を偶数にすると、狂ってきて出来ないので要注意。

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勿体をつけて書いたのに、横の枝の編み具合がなってない。
「キュパニ」は中世の修道院で育てていたという、香りも色も最高のスイートピーだ。
もう、芽が出て10センチほどになっている。
植えるときは、今度こそパーフェクトを目指すことにしよう。

手作りのお洒落な鳥かご 

庭の手入れ」は、ようやく峠が見えてきた。
小雨ぐらいでは作業の手を休めずに、我ながらよく働いている。
面白い事に、庭仕事はけっこう体を使い、重労働とは言わないまでも中労動(?)だ。
それなのに、熱中しているときは腰や背中の痛みが無い。
いや、無いのではなく、作業に没頭しているから痛みを忘れているのだと思う。

一般的に、草むしりを嫌う人は多いのに、私は大好きだ。
これには、母の影響が大きい。

数えてみると私が物心ついた60年前から、
母は洋風草花のコテイジガーデンを作り、今風のフラワーアレンジメントをしていた。
これだけでも終戦後の当時は珍しかったと思うのに、
そのうえ禅寺の参道に沿って花畑のような花壇を作ったのだから、
「大胆な若奥さん」とバッシングされても仕方がなかったことだろう。
ところが、誰からも苦情は出ず、かえって寺詣りの人は増え、
花の前でゆっくりと一休みをして行く、お年寄りの慰めとなった。

母の手伝いは楽しかった。
特に草むしりは一番の勉強といい、1年草と多年草の違い、コボレダネで増えるもの、
発芽した芽でコボレダネと雑草の見分け方など、子供にも分かりやすく教えてくれた。
スベリヒユ、コニシキソウ、ハコベ、ウシハコベ、オランダミミナグサ、スギナ、ドクダミなどが、
雑草の「ワースト8」で、このメンバーは今でも変わっていない。

草むしりから、昔話に脱線してしまったが、
昨日はクレマチスとカーネーションのために、支柱に代わる鳥籠(ケージ)を作った。
細いつるを延ばしてどこにでもからみつくクレマチスは、
開花期に最も効果的な場所へ置けるように、鉢植にした。
支柱を立てなければならないのだが、プラスチック製の緑色の棒ではムードに欠ける。
ならば、この前の強風で枝が折れた芳樟の小枝で作ってみよう。
幸いにも小枝はカーブがついている。
鉢とのバランスを考えて、枝ぶりのよいものを選び、
枯れた葉をこそげ取った。

ここまで書いたら、急に用事が入り、今日中にはアップできなくなった。
そのため、写真も文もこのままにして、明日に引き継ぐことにする。
どうか、お楽しみに。、

たった一夜で

昨夜の雨は、ひどい降りだった。
金魚とメダカの水があふれていないか心配で、
玄関前の踊り場に置いてある甕をのぞきに行った。
案の定、3ヶ所の容器はいずれも満杯。
金網の蓋をしていなかったら、金魚は喜んで飛び出していたに違いない。

明け方の4時でまだ暗かったが、あたりには甘い香りが漂っている。
ふと見上げると、明けの明星にふさわしい、星の形をしたアーマンディの花が開いていた。


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この写真を撮ったのは、10時だ。
「天蓋」の内側から撮影したので、花数がまだ少ない。
しかし、この暖かさと昨夜のお湿りで、夕方頃には真っ白になっていることだろう。


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このクレマチスは中国原産の常緑性つる植物で、真冬でもつやつやとした大きな葉をつけている。
今年はなぜか例年よりも開花が遅いようだが、このグループで春咲きの種類は珍しい。
種名のアーマンディは、アーモンドの香りがするから、と解説していた本を読んだことがある。
だが、正しくは人名に由来しており、
私は勝手にアルマンドという名前の好青年を、イメージしている。

アーマンデイの花ほころんで

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玄関のドアを開けたら、花の香りがした。

記憶の底に眠っていたなつかしい匂いに、思わず辺りを見回すと、
目の前に緑のガーランドが揺れている。
「まぁ、アーマンディのつぼみがほころんでいるわ」
シルエットになった葉影に見える、丸い点々がつぼみだ。


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外に出て目を凝らして眺めてみよう。


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写真の中央からやや左の部分に、白い花のつぼみが見える。
暖かい日が二日もあればあっという間に開花して、玄関前の踊り場は清らかな香りに包まれる。



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ナツミカンの木に覆いかぶさるように枝を広げた、クレマチスのアーマンディ。
植えて20年近くなるがひじょうに丈夫で、幹の太さは親指と中指で作った輪よりも大きくなった。
満開になると、白いレースのキャノピー(天蓋)のようだ。
ところが夫は、「お化け屋敷にみえるぞ」と、のたまう。

花の天蓋の下でいただくブランチやお茶は、いつもより数倍も美味しいのに・・・。

我慢できない春待ちワーク

急に真冬の寒さになったと思えば、それこそ予想もつかないポカポカ陽気になったり、
さだまらない日が続く。
それでも庭では、クロッカスが目覚め、スノウドロップスやプリムラ・ウエリスがほころんでいる。

寒い日は腰痛が辛いので、暖かい日にバラの選定と施肥は終えたものの、
そろそろ庭の整理をして春にそなえたいと、作業を始めた。
何しろ、「良くなるためには、重いものを持ったり、中腰やしゃがんだままの姿勢を続けないこと」と、
ドクターストップがかかっている。
監視役は夫だ。


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今日から、夫は関西方面へ出かけた。
しめた。鬼の居ぬ間に庭仕事を片づけてしまおう。
夫の厳しさは、体調不良の私を優しく気遣ってくれているからだとは十分承知をしている。
だが、今日はめったにないチャンスだ。
温室を畳んでしまったこの冬は、大事なトウガラシをL字型に囲まれた庭のコーナーに置いてみた。
北風を受けない白壁の内側は暖かく、結果は32鉢のうち3鉢だけがアウトで、
悪くない成績だった。
トウガラシを植えたスリット入りの大鉢は、機能的だが雰囲気が出ない。
これを東の場所に移して、居間から見えるこのコーナーは、テラコッタのコンテナで素敵にまとめよう。


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私は、宝石とか上等な衣服を持っていない。
それより大切な宝物は、少しずつ集めてきた英国のウイッチフォード社の植木鉢だ。
20年ほど前に、このテラコッタ作家ジム・キーリング氏のアトリエを訪ねたことがあった。

あぁ、懐かしい、イギリスの5月・・・。
思い出を書き始めると長くなるので、別の機会にするとして、
片づけるというよりも、散らかしてしまったこの有様をどうしたらよいものか。


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動けば動くほど、腰は痛くなるし、園路や広場は滅茶苦茶に。
せっかくまいたハーブや花の種子は、スズメの朝ごはんになってしまうのでトレイを被せてある。
バックヤードも無くなったから、楽屋も何とかスマートに見せないと・・・・。

ちっとも進まなかったけれど、今日はこれにて。

シ-クアーサーはヒヨドリのジュース?

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食堂の窓の外に、シークアサーの木がある。
植えて4~5年になるが、昨年の初夏にいきなり花が咲いた。
清らかな香りの白い花が枝にびっしり咲いたので、摘果も考えた。

しかし、もともと小さなサイズのかんきつ類だから、そのままでいいのでは?
などと勝手に判断している内に、枝の先まで青いつぶらな実を結んだ。

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わが家の朝食は、パンに紅茶だ。
このシークアーサーはレモンと同じように使えるので、重宝している。
実は、同じような料理用のかんきつ類がもう1本ある。
四季生りライムという名前で求めたが、中国原産の四季橘というらしい。
とにかく、1年中ポチポチと花が咲き、実を結ぶので、これまた重宝している。

味を聞かれたら、今どきの若者風に答えると、「チョー酸っぱい」とでもいおうか。
二人分の紅茶に、1個あれば足りるのだ。


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そのシ-クアーサーの実が、ここ数日でいつの間にか減っている。
どうもおかしいとよくよく見たら、食べ荒らされた実が落ちていたり、
中身だけ食べられて皮だけになっている実が枝に残っている。

いったい、誰の仕業だろうか。
今、うちの庭へ遊びに来ている小鳥は10種類を超える。
オナガ、カラス、ドバト、ヒヨドリ、ムクドリ、シジュウカラ、コゲラ、メジロ、スズメ、ジョウビタキ、
ツグミ・・・・。

朝、ガラス窓の内側から見張っていると犯人はすぐ分かった。
ヒヨドリ君が、脇目も振らずにせっせとシークアーサーをほじくって食べている
時々天を仰ぐのは、ジュースを飲んでいるのかも?

酸っぱすぎないだろうか。平気かな?
そうだ、いつまでも実をつけていると、花が咲かなくなるから、食べてもらって正解なのだ。

「たくさんお食べ。全部食べてもいいからね」

その時は、四季橘のお世話になろう。

チューリップ・変身

春が近くなってきたせいか、花屋の店頭には色とりどりの切り花や花苗が並び始めた。
「ちょっと見るだけ。絶対に買わないから」と自分自身に言い聞かせても、
見ると欲しくなるのが私の悪い癖で、
「もうこれ以上買うなよ。植える所がもうないだろう」と夫にはいつも釘を刺されている。

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先週、よく立ち寄る花屋で変わった切り花を見つけた。
それは緑色の花弁をしっかり巻き込んだ5分咲きのチューリップで、
ほっそりとした面長な花の形だ。

チューリップには特徴のある花が多く、こうした緑色の花のグループをヴィリデフローラという。
ヴィリディスはラテン語で緑の意味だ。なるほど、花弁の外側がグレイがかった緑色をしている。

よく見ると花弁どころか茎も葉もセイジグリーンのチューリップガ妙に気になり、10本買い求めた。


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水揚げをした後、花と同じ色合いの水差しにはらりと投げ入れて、明るい窓辺に置いた。
この水差しはロンドンのチェルシーにあるコンランショップで買ったものだが、
どんな花を活けてもよく合うので、ずいぶん前から花瓶として使っている。

さて、チューリップのつぼみは次第にふくよかな曲線を帯び、
内側からピンク色の火を灯すように部分的に色がついてきている。


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昨日、外出から戻ると、なんだか居間の感じが違っっている。
目玉をきょろきょろさせながら原因を探ったら、答はすぐに見つかった。
例のチューリップが変身してしまったのだ。


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絹でできたようなゴージャスな花の色は、すでにピンクではなかった。
ライラック色、モーブ色、フジ色、スミレ色・・・?。
それにしても、これほど見事に変身してしまうとは、・・・。

こういう例はたくさんあるのだろうか。

ピンク・レディの焼きりんご

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いつもの年なら、美味しい焼きりんごはもう食べられない季節だ。
なぜなら、最も焼きりんごに適している紅玉はボケボケになっているし、
そのくせ1個250円以上もする高級リンゴになってしまったので、
おいそれとは作れない。


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ところが、この「ピンクレディ」というオーストラリア生まれで日本育ちの真っ赤なリンゴは、
3月のひな祭りを過ぎてもぱりっと果肉が硬い。
そのうえ、酸味が利いた甘酸っぱい味に特徴があり、
焼きりんごやパイ、フルーツソースなどにまさに最適だ。
果肉と皮の間に美味しさが詰まっているから、
皮をむかずにバシッとかぶりつくのが美味しい食べ方なので、
丸かじりができるように、生産者の中村さんは農薬を極力抑えている。


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我が家ではリンゴが手に入る季節のお客様には、
約束の時間より1時間前にオーヴンにスイッチを入れる。
玄関のドアを開けた時に、台所から流れてくるシナモンとリンゴの甘~い香りも、
おもてなしだと思うからだ。

先日訪ねてきてくれた友人に作り方を教えてと頼まれたので、記してみよう。

まず、リンゴを流水で洗い、リンゴにフォークで穴をあける。
これは熱が内部まで通りやすいためと、
高熱で果皮が爆発しないようにするための下準備だ。


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リンゴの芯をくり抜き、
穴の中にグラニュー糖小さじ2~3杯、細長く切ったバター、シナモン適宜を詰める。
くり抜いた芯は、捨てないこと。
ペティナイフやフォークで芯をくり抜けないことはないが、くり抜き器はあると便利だ。
ところが、買おうと思って出かけるとうと、なかなかみつからないもの。
出会いものだと思って、見つけた時に買っておくとよい。

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うちでは、リンゴがありさえすれば、いつもこんな感じでスペース一杯に並べて焼くことにしている。
大きなオーヴンなので、一つ二つちまちまと焼くよりも、数が多いほうが数倍美味しいからだ。
余ったらお客様へのお土産にすると、とても喜ばれること請け合い。

リンゴを並べる前に、ソース用として、新しいリンゴ1個の皮をむき、果肉とともに粗く刻む。
これをくり抜いた芯などと一緒に天板に広げ、赤ワインカップ1・5、はちみつ大匙2、グラニュー糖大匙
3、シナモン適宜を混ぜたミックス液を流す。

詰め物をした口に小さく切ったアルミ箔でふたをしたリンゴを、適当な間隔を取って並べる。
壮観、壮観! 私はこの時が一番好きだ。


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あらかじめ200度に温めておいたオーヴンに入れ、200度で50~60分、焼く。
台所中に、幸せな匂いが立ち込めて、期待感がわいてくる。


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美味しそうでしょう?

天板からリンゴをはずし、手早くソースを作ろう。
天板に熱湯を注し、ドミグラスソースを作るように、木べらで焦げ付いたところや、ゼリーになっているところをこそげ落とす。これを漉して少々煮詰めると、赤ワインの風味がある美味しいソースの出来上がり。


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ローラアシュレイのケーキ皿にのせて、さぁ召し上がれ。

このピンクレディは、現在世界の11カ国で作られで栽培されている。
日本では、「ピンクレデイ協会」を設立し、その会員しか栽培ができないそうだ。

私は信州安曇野の中村フルーツ農園から取り寄せているが、
ここでは外国映画によく登場する、あの緑色のリンゴ「グラニースミス」も栽培している。

ナカムラフルーツ農園 代表 中村隆宣
長野県安曇野市三郷温2280ー3
TEL 0263-77-3853  Fax 0263-77--7272
Email apple@anc~-tv.ne.jp

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