HOME:広田せい子のハーブガーデン

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オマーンのサヤインゲン

「ローストポークの付け合わせを何にしようかな」
スーパーの野菜売り場で立ち止って、考え始めた。
ソースは、ブラムリーで作っておいたアップルソースに決めてある。
付け合わせねぇ。さっとゆでて青々としたブロッコリーもいいし、ニンジンのグラッセも美味しそう。
料理も食べるのも大好きの私だから、お皿に盛ったイメージが次々にわいてくる。

「あ、これに決めた」
手に取ったのは、ほっそりとした早採りのサヤインゲンで、緑の色がとても若々しい。
このインゲンには、思い出がある。
まだ若かった頃、イギリスで「ガーデニング」のサマーセミナーを受講したことがあった。、
宿舎で毎日のように大皿で供されるのが、この幼いサヤインゲンだった。
ただ塩ゆでしただけのそれはシャキシャキと歯触りがよく、
緑の血となって、勉強疲れの私をどれほど癒してくれたことだろう。
何回目かのお代わりの時に、夏なのにいつもウールのカーディガンを着ている女主人が、
「これが初夏の味ですよ。たくさんお食べなさい」と微笑みながら、皿を手渡してくれたっけ・・・・。

夕方、インゲンの筋を取ろうとパックのフイルムをはがそうとして、驚いた。
シールに打ち込まれた原産国は、「オマーン」とあるではないか。

オマーンといえば、中近東の国で、首都はマスカット。
確かサッカーが強いのではなかっただろうか。
へえ、あんな遠い国からねぇ。船の長旅だったら腐ってしまうから、飛行機で運んでくるの?
農薬や病原菌などのチェックは、大丈夫? 

今や巷には外国産の食材があふれ、国産のものだけで暮らすとしたら、
ひじょうに高くつくか不可能に近い。

小麦、豆はもちろん、主食のコメにしても自給率は極めて厳しい現状だ。
例えば、100人分を養うための農家はたったの3軒で、
その3人のうち2人は60歳を超えているという危機に瀕している。
一度休耕田にしてしまったら、復元するのに5年かけてももとには戻らないのだ。

こういうレッドカードを突きつけられても、
砂上の楼閣に住んでいるという危機感が、全くゼロの人たちがあまりにも多い。
いざ、何かのトラブルで経済封鎖に、あるいは天変地異で物資が乏しくなった時を考えてみよう。

付け合わせのインゲンから、話が飛躍してしまったが、とても大事なことだ。
国会議員に、ぜひお願いしたいこと。
政治と金の問題を、何日間も汚い野次交じりでつつきあっていても、何も解決はしない、
国民の命がかかっている農業政策を、場当たりでなく基本的なレベルから立ち上げてもらいたいと思う。

そして、「蒔かぬ種子は生えぬ」の諺通り、
アクションを起こさないと実りがないことを、肝に銘じてほしい。

よく考えてみたら、まだ冬なのに初夏の野菜を平気で買った私にも問題があった。
こういう感覚がマヒしていたことを、反省している。

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佐保姫様 ありがとう

ここ数日の暖かな陽気で、ふくらみ始めていた河津桜のつぼみは、
一気に開きそうな気配だ。
24日に、最初の一輪を紹介したので、比べてみよう。


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硬かったつぼみがかなり開き始め、花色も冴えざえとして美しくなった。
それにしてもただの棒のような枝から、これほど魅力的な花が生えてくる不思議について、
昔の人々はどのように思っていたのだろう。

枯れ草だった野原は、いつの間にか野の花の絨毯となり、
裸の樹々には、緑の濃淡の地色にさまざまな花の縫い取りをした着物をきせて・・・。
これは春の女神の佐保姫様でなければが、出来ない仕事だ。


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スーパー早咲きのこの河津桜の故郷は、文字通り伊豆地方の河津である。
昨春、妹たちと桜と吊るしひな を見に行ったことが、なつかしい。

このときの小さな旅を綴った、2009・2・17~19日のブログを、どうぞ。


オカノリを再び

静岡県の「道の駅」で、久しぶりに「オカノリ」を見つけた。

東名高速道路の富士川サービスエリアには、
織田信長の楽市楽座にあやかったのだろう、
[楽座]という道の駅と食べ物屋に「アミューズメントセンターを、組み合わせたエリアがある。

「道の駅」大好き人間としては、通りかかったら寄らないはずはない。
私の興味があるのは、その土地で採れた野菜やハーブ、果物などだ。
しかし、ここは観光客目当てのお土産的な商品が多い。

予想通り、めぼしいものがあまりなくてがっかりしたが、
珍しいオカノリを見つけたので、早速購入。


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××ノリという名前だから、
おにぎりやお寿司に使ういわゆる海苔を想像しがちだが、意外にもこれが「オカノリ」だ。

似たような例で、陸稲(オカボ)とか、陸山葵(オカワサビ)という言葉がある。
本来なら水のあるところに生えている植物が陸(オカ)で育った状態をいうのだが、
このオカノリの場合は、少々説明が要る。
まずはこの葉を乾燥させる。
次に火にかざして焙り、手でもむと海苔の匂いがするのでこの名がついたという。
名前の由来に惹かれて育て、わくわくしながら海苔の香りを確かめたのはもう30年ほど前のことになる。
感想は?ときかれたら、
「うーん、そう言えばそうかなぁ」という程度だった。


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この葉を見ていると、すぐにハーブのマロウ(ウスベニアオイ)を思い出す人が多いのではないだろうか。
それもそのはず、オカノリはマロウ(Malva sylvestris) と同じアオイ科で、
白い小さな花が咲くフユアオイ(Malva verticillata)の変種だといわれている。

オカノリの特徴は、オクラやモロヘイヤほどではないが、ぬめりがある。
さっとゆでて叩きにし、三杯酢でいただくとか、納豆に混ぜたり、お浸しで食するとおいしい。
生のままちぎってサラダに加えてみよう。マヨネーズとぬめりが微妙な後味となる。

ヨーロッパ原産で日本へはかなり昔に伝わり、日本海側では野菜として用いられている。
利尿作用があることから、イギリスではハーブのカテゴリーにいれてある参考書もあった。
いずれにせよ、丈夫で世話要らず。
一度植えたら毎年こぼれ種子で生えてくるオカノリを、また植えてみようかな・・・。



よかったね、ハトさん

毎朝庭へ餌をついばみに来るハトの番いを見ながら、
昨日のことを思い出した。

私は腰痛治療のために、秋から近くの大学病院へ通っている。
予約をして行くのだが、診察券を出して自動受付まではスムーズにいっても、
順番が回ってくるまでに長い時間がかかる。

待合室を兼ねた大きなロビーで、名前を呼ばれるのをひたすら待つことになるのだが、
何となくインフルエンザなどの伝染病病をもらいそうな感じがする。
そこで正面玄関の車寄せのベンチで、順番待ちをすることにした。

一列に並んだベンチは、日向ぼっこを楽しんでいる患者や待ち合わせをする人で、満員状態だ。
ようやく空いたので腰を下ろすと、右隣のおじいさんが話しかけてきた。
「何とか捕まえられないでしょうかね、あのハトなんですが」
「え?どうして?」 怪訝な顔をした私に、
「ほら、あのハトの足を見てやったください。両足に糸が絡まっているでしょう? 
何んとか無理して歩いているけれど、あれでは猫に狙われたら一発でやられます。
足に食い込んでいれば、黴菌が入るし…。見ていてせつないんですよ」

本当だ。そのハトの足には白い木綿糸が何重にも巻きついている。
たとえくちばしで引っ張っても、かえってきつく絡んでしまうだろう。
売店からせんべいを買ってきて餌でおびき寄せたり、鳴き声を真似て近寄っても、逆効果で逃げられる。

その時、夫が目にもとまらぬ早業で、ベンチに立てかけてあった杖を手に取るなり、
両足に絡んでいた糸の真ん中に突き刺した。
ハトは足を引っ張られた形で、身動きができない。
おじいさんはさっとハトを捕まえて、地面に横にした。
私は、手芸用の糸切りバサミを持っていたことを思い出し、ハンドバッグから取り出して夫へ手渡した。
「これは大変だ。糸が食い込んで肉も切ってしまいそうだな。眼鏡を頼む、カバンの中だ」

野戦病院の外科手術のような救助作業は、3分もかからず無事終了。
屋根の上で羽を休めている仲間の元へ戻ったあのハトは、もうどれがどれだかわからない。
とっさのチームプレイで小さな命を助けた3人は、思わず拍手、そして握手!!!

きっとあのおじいさんも帰り道は、にこにこ顔で思い出していることだろう。
私たちは、今日もあのハトのことを語りあっている。

ベルベットシードのアクセサリー

アメリカの友人から、とてもキュートなプレゼントが届いた。
写真をアップしていたら、晩御飯の支度の時間となってしまったので、
続きはのちほど。


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お待たせ。
昨夜は飛び入りの食客があったので、後片付けをしていたら日付が変わってしまった。

だから、今日は25日。
アメリカの友人というのは、ハーブ研究の第一人者ホリー・シミズである。
彼女とは、20数年にわたる長い付き合いになるが、
こんな素晴らしい縁を結んでくれたのもハーブのおかげだ。

ホリーはワシントンDCの、ユナイテッドボタニックガーデンを代表するるスーパーキャリアウーマンで、
テレビ出演をはじめ、執筆や講演などで多忙な毎日を送っている。
このような中でもハーブの資料をはじめ、珍しい植物や、面白いアクセサリーなどを見つけては、
私に届けてくれるのだ。

さぁて、このパックの中には何が入っているのかな?

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現れ出でたるものは、シルクの手触りのミステリアスなポーチだ。
この写真は夕方に撮影したので、彩度に乏しいが、
実物は鮮やかなトロピカルカラーだ。
口の開け閉め用に使う太めの糸には、先端に小さな布が着いていて、
まるでひらひらと舞う蝶のよう・・・。


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薄紙に包まれたものは、ネックレースとピアスのセットだった。
ブルーグレーの珠とビーズの組み合わせが、上品な雰囲気を漂わせている。


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残念なことに、私は耳に穴をあけていない。
揺れる珠はそのままに、イヤリングに作り直してみようかな。


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それにしても、不思議な素材だ。
最初は貴石かなと思ったが、軽いうえに触ると弾力性がある。
ルーペを持ち出してよくよく見ると、ビロウドのような細かい毛がびっしりと生えている。
そうか、それで velvet seed という名前がついたのだろう。
珠を繋ぐための針金が急所を貫通していて、だめかもしれないが、
蒔いてみたら芽が出るのではないだろうか。

ピアスを止めてある紙に手書きで、Hawai wale wale とあるのは、
現地語の植物の名前のような気がする。

どんな植物か調べてみることにした。


★ Holly Shimizu については、
「アメリカハーブ紀行」( 朝日新聞社刊の単行本、講談社文庫 )に詳しく書いたのでご参考までに。

今年の桜・最初の一輪

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咲いた、咲いた、桜が咲いた!!!

我が家の真ん前にある公園の土手に、5本の河津桜がある。
今朝早く、夫を送って行った時は全然気がつかなかったのに、
午後になって、今年初めての桜が咲いたことを知った。。


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何んと初々しい色だろう。
青空を背景に恥じらいながら花を開く桜の愛らしさは、
見飽きることがない。


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左側の白い家が、我が家。
5本の河津桜が咲く日は、いつ頃だろうか。

このブログのナチュラルウオッチングのカテゴリーで検索してみると、
興味深いことがわかってくるので、のぞいてみては?


続々・つる草のバスケット

実は、夫から「部屋を散らかさないように。散らかしたら、必ずすぐに片づけること」と、
小学生扱いで、たびたび注意を受けている。
パッチワーク、カルトナージュ、バスケタリー、ガーデニング・・・と、
今手掛けているホビーは、ちまちまと片づけたりしないで、
材料を広げて遊んだほうが何倍も楽しい。

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というわけで、玄関のたたきに置いた夫の仕事用カートまで、占領してしまった。
ガレージはもちろん、納屋にも材料が・・・。

こうしたつる草は採取してすぐに制作しないと乾燥してしまい、折れやすいという欠点がある。
だから忙しい、忙しい。


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編みかけのかご。
作業台のように使っているこの文机は、結婚して間もなく、
折りたためる二月堂と対で求めた。
栗材なので硬くて重たいため、ちょっとやそっとでは傷がつかない。


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緑色のリンゴは、グラニースミス。黄色い果実は庭で育ったシークアサー。

取っ手の部分に使う面白い枝を探せたら、半分出来たようなもの。
これは秩父の山の中で見つけたヤマフジのつる。
絡み合っていた枝を外すときに出た言葉は、「ごめんね」


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こうした小さめのバスケットに、大きなリンゴは似合わない。
ピンクレデイならこんな感じだ。
ブドウでは、ナイアガラやデラウエア、スチューベンなどのように小粒なもの、
プラムにアプリコットもよく似合った。


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青紫のツルニチニチソウの花が、早くも12月から咲いている。
このつるは丈夫なうえに、緑の色が変わりにくいので、
手のひらに乗る小さなバスケットを、編んでみた。

節の部分でも丁寧に扱えば折れにくいし、3mほどの長さに延びるのも嬉しい。
うちでは擁壁の上から垂らしているので、思い立ったらいつでも利用できる。


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取っ手の部分に注目。
くねくねしたり、こぶがある枝などをうまく使うとアクセントになる。
クズ、ヤマフジ、アケビ、ウンリュウヤナギ、アカヅル、ブドウ、キーウィー、
スイカズラ、サルナシなどが適しているのだが、なかなか手に入らない。

「まだまだ作る気なのか」と、夫はあきれ顔だ。

「だって、イテビーなんだもん」と私。


続・つる草のバスケット

「イテビー」という言葉を、最近若い人から教わった。
それは射手座のB型の人のことで、
何かこだわるものを見つけると、とことん突っ走る人を指すという。
な~るほど、確かに、この点では当たっている。

下の写真を見てほしい。
今手元にあるものを並べてみたが、上手にできたものからプレゼントしてしまったので、
実際にはこの3~4倍は作ってみたことになる。

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素材はほとんどが「へくそかずら」だ。
小さめのバスケットを作る場合なら、根元に近い部位でやや太めのつるなら、しなやかで扱いやすい。
フジやアケビの若いつるがあればありがたいが、この辺りではなかなか手に入らない。
以前、「ヘクソカズラは何処に」とこのブログに記したことがあった。
それを読んでてくださった高知のミスター・ハーブさんと、宮城県の魔女見習いさんから、
ダイヤモンドや毛皮よりも嬉しいものが届いた。
また、雑草状態で生えていたつるの採取に、近くの薬局の方が手伝ってくださった。
皆さん、ご協力ありがとう。


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段ボールに一杯のつる・つる・つる・・・。見ているだけで、イメージがわいてきてうずうずしてくる。

ところで、ヘクソカズラという度に「なんともかわいそうな名前!」と同情していたが、
ミスター・ハーブから、サオトメカズラという別名があることを教えていただいた。
「早乙女かずら」ネ。きれいなイメージで素敵だと思う。

今日は、これから用事があるので、また明日。

つる草で編んだ小さなバスケット

暦の上で今日は「大寒」。
一年中で最も寒い日のはずなのに、日本列島がポカポカ陽気で、
報道によれば、早くも宮古島では蝉が鳴き出し,鹿児島ではオタマジャクシが生まれている。

夕方になってっもまだ暖かい。
薄手のジャンパーを脱ぎ、気がついたら木綿のカットソーで庭掃除をしていた。

「これでおしまいかな?」
霜が降りるたびに何度冷や冷やしたことだろう。
露地で年を越したトウガラシにたっぷり水をやり、
色とりどりの「火の玉果実」を、手編みの小さなバスケットに収穫した。


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冬の色に衣替えした庭は、木の葉が落ちてすっかり明るくなった。

このバスケットは、取っ手とフレームは藤づるを使い、例のヘクソカズラで編んだもの。
今は乾燥しているので、この細いつるはすぐにカチカチに硬くなり、
折れやすくなってしまう。

逆光で撮影したシルエットの写真は、おそろしい。
昨日できたばかりなので、こまごまとした仕上げがまだ済んでいないことがよく分かる。

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取っ手とかごの縁の部分を、固定するときに使う編み方。
習ったわけではなく、アメリカのバスケットの本を見ていたら編めるようになった。
上手ではないけれど、思ったよりも簡単にでき、考えながら創るのが何より楽しい。


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トウガラシのサイズに合わせて作ったようなもの。
しっかりとした目的が最初からあると、
大きさもデザインも次第に決まってくるから不思議でならない。

国産のザーサイ

ザーサイは、中国料理、といっても庶民的な店ででてくる漬物である。
ベージュ色の薄切りを口に入れると、コリコリした歯ごたえで、
山椒に似たスパイスの香りが鼻に抜ける。
この高菜に似た野菜の肥大した茎の部分を塩漬けにした後、
さらに香辛料をまぶして甕に詰め、発酵させるのだとか。
知り合いの中華料理屋で四川省から来たその甕を2個ももらったが、
野菜の実物をまだ見たことはなかった。

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先日、横浜の中華街へ買い物に行った際に、
ほかの店より美味で安いピータンを売っている店へ寄ってみた。
市場通りへの入口にある「源豊行」は、昔から中華の食材を扱っている店で、
定番ものに加えて面白いものや流行の品なども並んでいる。

道路に面した台の上に載っていたのが、この「新鮮ザーサイの溜まり漬け」だ。
見たところ高菜にそっくりで、肝心の肥大した茎の部分というのがほとんど無い。
とりあえず、買ってみた。
正確な値段は忘れたが、たしか570円だったような気がする。


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さて、中身はこれ。
茎の根元はまだ大きくなっていない。
しかし、包丁でスライスすると高菜にはないコリコリした食感があることは確かだ。
おそらくまだまだ生長するのに、この漬物に使うために途中で収穫したか、
暖冬なのでとう立ちが早くなるから、早めに抜いたのか・・・。
味といえば溜まり漬けのせいか、茎の部分のシャキシャキ感も、箸で広げて伸ばした葉も、
高菜の漬物によく似ている。

つくば市や三浦海岸のほうで栽培しているという話を聞いたことがあるが、
これはどこで作ったものなのだろう。
今年はザーサイを作ってみよう。

たしか日光種苗で苗を売りだしたことは知っていた。
だが、初めて扱う種類は、種子から育ててみないとつまらない。
種子はきっと手に入るはず。

オフの今だからこそできる種子探しだ。
楽しみながら探してみよう。


尚さんのお菓子に思うこと

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写真を整理していたら、ひと月ほど前の私の誕生日に、、
よくできた嫁たちが贈ってくれた、
尚さんのバースデイケーキが、出てきた。
写真を見るだけで、よだれが出てくるお菓子などそうざらにあるものではない。
実物はこの写真の何倍も美しく、美味しいのだ。

ブラムリー林檎のアップルパイ、 ガトウショコラ、 ストロベリー・ムース、イチゴのショートケーキなどなど、
今まで食したことのある彼女の作品を思い出してメモしてみたが、
作る人の情熱というかこだわりが伝わってくるお菓子ばかりだ。

尚さんとは千葉県に住むフリーのパテシェだ。
まだお会いしたことがなく、聞いた話もうろ覚えなので、間違っているかもしれないが、
プロフィールをまとめてみると、

英国生まれ。日本で育つが、お菓子に魅せられてフランスの製菓学校(or コルドン・ブリュー?)で学び、
卒業後はヨーロッパの菓子店で修行。
日本で結婚。現在は千葉の田園地帯に住み、店は持たずにフリーのパテシェとして活躍中。
注文を受けてから、イメージに合わせてお菓子を作り、宅急便で配送というシステムで、
数多くの顧客によろこばれている。

私の感想は、材料を吟味していることがよくわかる。
たとえば生クリームの質が違うようなのは、なぜだろう。脂っぽくないのにミルクの持つやさしさとこくがあるのだ。
それから、基本的なパートがよくできているので、組み立てた出来上がりも素晴らしい。
このケーキはおめでたいシチュエーションなので派手なほうだが、いつもは飾り付けがシンプルで好感が持てる。

というわけで、私は尚さんのお菓子のファンの一人だ。
店を持たなくても、主婦としてプロのパテシェとして、満足のいく仕事をしている尚さんに拍手!!!
彼女がよい例で、これからはどんな場所に住んでいても、インターネットと宅急便と実力の3拍子がそろえば、
女性の仕事の範囲はもっともっとひろがるのではないだろうか。

国立劇場の緞帳

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東京に雪が舞った昨日、妹と一緒に国立劇場で歌舞伎を楽しんだ。
出し物は、新春を寿ぐ[旭輝黄金鯱・あさひにかがやくきんのしゃちほこ」で、
菊五郎と菊之助が共演している。
ロビーには紅白の繭玉をつけた柳の枝が飾られ、正月気分を盛り上げていた。

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通し狂言だから、12時開演で4時終了という長い芝居だ。
飽きたらどうしようと心配していたが、
菊五郎扮する大泥棒が宙づりになって名古屋城の天守閣に着地し、金の鯱鉾を盗む趣向や、
菊之助が真紅の下帯姿で滝に打たれ、黄金の巨大な鯉と格闘するシーンは、本水だけに迫力があった。

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客席で待っているときに、目に入るのは舞台にかけられた大きな幕である。
上下に動く幕を緞帳(どんちょう)といい、左右に開く幕を定式幕(じょうしきまく)という。
今まで3枚見たことがあるが、国立劇場の緞帳(どんちょう)はどれも綴錦織(つづれにしきおり)だ。
現在懸けているのが「四季草花図」といい、
右に紅白の梅の古木を配し、足元には春の野の花が咲いたシーンで、
左に向かって時間的な経過を、初夏の白花の牡丹、夏の杜若などで表現している。
左端の秋を表す植物は紅葉した楓だ。
下草は秋風を感じさせる白菊が咲き、水仙が来春への懸け橋となっている。
四季のサイクルを一枚の絵にまとめてあるので、一年中使える無難なデザインといえよう。

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流水帆掛け舟図

舞台転換の時間に披露された、いかにも日本的な意匠の緞帳。
はるかに連山を望み、湖面(?)には帆掛け舟が浮かぶ初秋の光景であろうか。
岸辺の芦の葉が風に揺れているのが、印象的だ。


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萌黄子葵浮線綾文二重織り

綴錦織の歴史は古く、おそらくシルクロードを通って日本へ渡来したものと思われる。
現存する最古のものは、天平時代の宝物として正倉院に収蔵されているが、
この格調高い織は、その写しではないだろうか。

ちなみに、お茶漬海苔のコマーシャルでお馴染みの縦じまは、歌舞伎の定式幕だ。
色の並ぶ順で劇場がわかる。
歌舞伎座は、黒、柿色、萌黄。国立劇場は黒、萌黄、柿色の順番で色が並ぶ。
さて、あの広告は?
今まで適当に見ていたので、全然覚えていない。
今度は、心に止めておこう。

お正月の名残で ②

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結婚するまで、私は慈姑(クワイ)なるものを知らなかった。
正月料理を作るために、夫と築地へ買い出しに行ったのも初めての経験だった。

場内はもちろん、場外でも威勢のよい掛け声が飛び交い、
ぼやぼやしていると細い通路から弾かれそうにみんな殺気立っている。
やっちゃ場で、クワイの札をつけた青磁色のコロンとしたものを見つけたとき、
これが食べ物?と不思議に思った。

「これはほろ苦くておいしいんだよ。ぜひ煮てほしいなあ」と夫。
あれから45年の間、お正月にはクチナシで黄金色に染めたクワイを煮てきた。

昨日、売れ残りのクワイを近所のスーパーで見つけたとき、
今年は水栽培で長生きをさせてみようと思った。


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図鑑によると、オモダカに似たシャープな形の葉が出るはず・・・。
水栽培用の容器がないので、いろいろ探した結果、このムステイエ窯のサラダボウルに決めた。
さて、どんなドラマが展開するか楽しみでならない。

お正月の名残で

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お正月が過ぎてから、近くのスーパーでの買い物が楽しい。
肉類、伊達巻や蒲鉾などの練りもの,解凍した魚類などは完全に店頭から撤去することになっているらしいが、私の狙い目は、ユリ根だ。
大晦日まではたしか2級で千円を越していたのに、プライスダウンしてこの値段に!!!


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直径が10・5センチの球根が1個230円だから嬉しい。
どんな種類かはわからないが、咲くまでのお楽しみだ。
ちなみに昨年の夏に開花したユリは、
見事な花をたくさんつけたオレンジ色のコオニユリだった。
(2009/2/20、2009/6/2を参照)

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こんなにきれいで大きな球根は、花屋に売っていないかも・・・・。
2パック買ったが4という数字は縁起が悪い。
というのはへ理屈で、味を試してみたかったのだ。

さて、昨夜はスペシャルなユリ根の一皿を作ったところ、大好評だった。
気がついたときは、全部平らげてしまったあとで写真がない。
どうか想像して、味わっていただきたい。

ユリ根のウニソース

① ユリ根は一片ずつ丁寧にはがし、おがくずを洗い落として水気を切っておく。

② フライパンにオリーブ油を入れて温め、中火でユリ根を静かに炒める。

③ 8分目ほど火が通ったら、白ワインか辛口の日本酒をふりかけ、塩、胡椒で味を整える。

④ 最後に、スプーンで軽くつぶしておいた生ウニを加え、からめるようにかき混ぜる。
  この時点で、ちょうど食べごろになるように火加減をコントロールすること。

⑤ 話題がはずむオードブルとして最適だが、正直のところちょっと心が痛む。

料理はともかく、ユリ根を見つけたらぜひ買うことをおすすめしたい。

お洒落なだまし絵

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「すこし疲れたから、お茶でも飲んで一休みしない?」
夫と用事を済ませてから、久しぶりに元町に寄ってみた。

学生時代、横浜の元町といえばおしゃれな店が並ぶ憧れの場所だった。
フクゾウのタータンチェックのコートやブレザー、キタムラのハンドバッグなど、
いかにも湘南ファッションといった品を見るだけでも、わくわくしたものだった。
あれから数十年の時が流れ、今や地域差が無くなった。
地方の町でも元町に追い付き、追い越している所が多い。

この頃は、喫茶店が目に見えて少なくなった。
元町も同様で、「無」という看板を見つけた時は、嬉しかった。

2階にあるこの店はギャラリーも兼ねていて、
今季は貝殻から作ったルアーのコレクションを展示していた。
磨きだされたルアーの美しさもさる事ながら、原石に当たる貝がらの素晴らしさに目を奪われた。
白蝶貝、夜光貝、メキシコあわびなどなど、ボリュームのある貝ばかりだ。
ケーキとコーヒーのセットが運ばれてきた時は気付かなかったが、
レアチーズを食べ終わっても、皿にオリーブが残っている。
「変ねえ、オリーブを頼まないのに」
「・・・・・・・・」

よくよく見ると、スプーンに載せた2粒のオリーブがいかにも本物そっくりに描かれているではないか。
フランスの窯のようだが、こうした手法をフランスでは、トロンプ・ルイユという。
何んと懐かしい言葉だろう。
1990年、プロヴァンスの山奥のルシヨンという村へ、
建物に仕組まれたトロンプ・ルイユを見に行ったことを思い出した。
家の壁面を遠近法や色の濃淡などで、全く違う空間に仕上げてしまうテクニックは、
シュールレアリズムの表現法の一つだという。

あのときお世話になったハーブ研究家のヨーランドとモーリスは、今どうしているだろう。
クリスマスカードのやり取りは今でも続いてるが、今晩にでも電話をしてみよう。



今夜のテレビで南こうせつさんを

文字色昨夜のコンサートで、南こうせつさんからのお知らせを

今夜(9日)8時~9時半

「南こうせつの青春って何だ?」に出演します。

NHKBS2でお会いしましょう。お楽しみに

南こうせつコンサート

南


いつものように熱烈ファンによる「コウセツ、コウセツ」のコールで、幕が開いた。
ここはNHKホール。
「満天の星」と銘打って、6時半にスタートした「南こうせつ40周年コンサートツアー」は、
9時を過ぎてもまだ終わらなかった。いったい、何曲ぐらい歌ったのだろうか。

激しいビートに乗って、総立ちになった観客と一体になるかと思えば、
しみじみと歌いあげる愛のバラードありで、
個性豊かで緩急自在の歌と、絶妙なトークが客席とステージを結び、あっという間に9時を過ぎた。

ボタンダウンの白いシャツにジーンズ姿の彼は、とても還暦を越したようには見えない。
歌の素晴らしいのはいうまでもないが、
今回は語りの中に大事なメッセージを受け取ったような気がしのは、私だけだろうか。

「このところ、とても親しい人や先輩たちが相次いで亡くなりました。
たいそう寂しくて、ショックを受けましたが、私が毎日こうして生きていくということは、
亡くなった方に習うことにほかなりません。それが生きているという証なのです」

歌の合間に、しみじみとこのような話をしたと思うが、
私はすぐに曹洞宗の有名な経典である「修証義」を思い出した。
この「しゅしょうぎ」とは第5章からなる禅の教義書で、
最初の言葉は「生を明め死を明らむるは佛家一大事の因縁なり」とある。
「あきらめ」というのは「諦める」ことではない。明らかにするという意味だ。
すなわち、「生きるということはどういうことか、死ぬということはどういうことか。仏教を信仰する者にとって、これは避けて通ることのできない、一番大事な目的意識である」

そうだ、こうせつさんは私と同じ曹洞宗の寺に生まれている。
きっと修証義を読んでいるので、こういった考えになったと思われる。


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コンサートが終わると、広尾にあるイタリアンレストランで打ち上げのパーティーへ。


2南

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ステージを終えたプレイヤー、スタッフ、関係者などが次々に集まり、
御馳走を前にグラスを揚げて「乾杯」
「お疲れ様」「よかった、よかった」の声が飛び交うこの雰囲気がたまらなく好きだ。

ハーブがきっかけで友達になった南こうせつさん、
どうか、今年もたくさんの素晴らしいことがありますように。

こぼれタネで咲いた春の花

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まれにみる寒波の襲来で,昨日は家の前のグラウンドが霜で真っ白になった。
横浜の郊外に住んでいるが、雪は春も浅い頃に2~3回降る程度だ。
このぐらいで、寒い寒いといっては雪国に住む人たちに申し訳ない。

天気予報では、日本列島の左側半分に雪だるま印がズラリと並び、
テレビではどの局もニュースリポーターが、興奮を抑えながら雪の深さを伝えている。
若かった頃は、雪が降ると周囲の景色ががらりと変わり、白い世界の中を歩くのが楽しかった。
ところが、中高年と呼ばれるようになった今は、他人事ではない。
雪かきや毎日の賄い、買い物など、どうしているのだろう。
雪国で暮らす高齢者たちの暮らしが、案じられてならない。


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ありがたいことに、我が家の庭では少しばかり花が咲いている。
落葉樹が多いので明るくなった庭は冬枯れの状態なのに、
暮れからブルーとピンクのシナワスレナグサが、咲き始めた。
レンガの隙間にこぼれたタネが、暖冬を春と間違えてしまったのだろうか。
あるいは日中温まったレンガが、地温を上げているのかもしれない。
このピンクの品種は、たしか「ミステリアス・ピンク」だったと思う。

気をつけたいのは、タネがついたグローブで、汗などを拭かないこと。
ギザギザのついた大きめのタネがついていると、顔や腕を傷つけることもあるからだ。
見かけによらず、タフな花といえよう。

*すみません。首をまげて写真を見てください。
 横向きのまま取り込んだら、縦に直す方法が今のところわからないので・・・・。

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パソコン鬱病?

かなり長い期間このブログを休んでいた。

一部の人の間では、海外旅行説や入院説まで流れ出したようだ。
心配してくださった方には申し訳ないが、
ブログ休載の真相は、「パソコン嫌い」になってしまったからだ。
もともとメカに弱いというよりも、メカに興味がない私だから、
パソコンに関しては、よく今まで続けてきたと思う。

5年前に購入したパソコンがよれよれになったので、、
新しい機種を購入したのが間違いのもとだった。
パソコンを使うとしても、
せいぜい、原稿を書く、メールのやり取り、ネットで買い物、ちょっとした事を調べる程度なのに、
数え切れないほどの仕事ができる機種が来たのだから、
面食ってしまった。
取り扱い説明書には、意味がわからないカタカナ英語が羅列していて、チンプンカン。
おまけにちょっとでも間違えると、御親切にこの世で一番イヤーナ音が出るのだ。
不安を掻き立て、居ても立っても居られない、あの音をよく見つけたもの・・・・。

というわけで、しばらくはパソコンに触るのも嫌な日が続いた。

しかし、そんなことをいっていては仕事ができない。
初心に帰って、長男から手ほどきを受けることにした。
彼は、手順ばかり覚えようとする私に、
根本的な仕組みを辛抱強く、何度も何度も教えてくれた。

結果、メカを恐れずに、納得するまでいじってみよう。
もうひとつ感じたことは、私程度のホームパソコンなら、新式の機種などいらなかった。
前と同じのでもよかった、と実感している。
それから、毎日更新というのも精神的なプレッシャーとなっていたかも・・・・。

というわけで、パソコン鬱病から脱出できそう。
スロースロー、スロー、クイックぐらいのリズムで行くことにしたので、どうぞよろしく。


年の初めに

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明けましておめでとうございます。
どうぞ皆様にとって幸多き年でありますようにと、
お祈りいたします。

今年は寅年。
京都の友人から、干支にちなんで寅の伏見人形をいただいた。
この土人形のルーツは古く、日本書紀に記されている第11代垂仁天皇の御代まで遡ることができるという。


古いオルガンの譜面台に飾ってみると、何とチャーミングなアートだろう。、
シンプルな形といい、鮮やかな色彩といい、
見れば見るほど作った人の遊び心が伝わってくる。


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このタイガーは、段だら縞の立派な尻尾を背中に背負い、
山吹色のボディスーツには、渦巻き模様のアクセントが入っている。
メイキャップが、凝っていて、
まぶたにべたりと塗った緑色のアイシャドウ。
ネイルの色は、ターコイズブルーだ。

目がぱっちりと大きく見えるように、まつ毛をカールしてまでお洒落をしているのに、
何んと鼻の頭の黒いのが玉にきず!

思わず、笑いを誘われてしまう不思議な魅力を秘めた人形といえよう。

虎といえば、百獣の王のライオンと並び称される獰猛な動物だ。
今では各地の動物園へ行けばかならず見ることができるが、
この人形を作った職人たちは、虎についてどれほどの知識を持っていたのだろう。

虎は南洋の密林や山麓、シベリアなどに分布するそうだが、
16世紀の朝鮮出兵の折に、加藤清正がチョウセントラを生け捕りにして連れ帰り、
大阪城の豊臣秀吉に献上した話は、よく知られている。
それにしても、一般庶民の目にすることは叶わなかったと思えることから、
この虎はおそらく職人たちが楽しみながら創り上げた、空想の産物ではないだろうか。

寅年は衣食住に困らないという。
虎の持つ力強いパワーを発揮して、
出口が見えないほど暗雲垂れ込める不景気を、ぜひともやっつけてほしいものだ。

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