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ヘクソカズラは、何処に

この頃は、夕食後の2時間ほどを、バスケタリーの時間にあてている。
バスケタリーとはかごを編むことだが、私は身近な材料で小さなバスケット作りを試みている。
何しろ習ったことがないので、アメリカのバスケットの写真集をヒントに、
ああでもない、こうでもないと、編んではほどき、ほどいてはまた編むの繰り返しのうちに素材のつるが折れてしまうこともある。

素材のつるは山芋、くず、ふじ、あけび、へくそかずら、パッションフル-ツ、クレマチス、西洋朝顔 、ぺリウインクル、キーウイー、コナシなど、いろいろ試してみた。

今のところ気に入っているのが、ヘクソカズラだ。
根元近くの太い部分は、茶色の渋い色で,採りたてでもたわめやすく、乾燥しても丈夫だからだ。
このかわいそうな名前を付けられたつる植物は、11月 1日のブログに花の写真をのせたように、
よく見るととても美人である。
それなのに、いやな名前といやな匂いのために、嫌われ者の雑草となっている。

事実、藪の中で這いずりまわったり、フェンスや木の枝にぐるぐると巻きついたりして、
葛ほどではないがかなりはびこるので,絶やすには手こずらされる。
散歩や買い物のときなど気をつけてみると、あちこちに生えていることに気がついた。
もうすこしつるが太くなってから・・と、数か所に目をつけておいたのに、
3日ほど旅行に出ているうちに、市役所がすっかりきれいにしてしまって、がっかり。
バスケットの骨組みはできているのに、編みこむ材料がないのは残念で仕方がない。

冬ごもりの楽しみのために隣町まで足を延ばして、探さなくては・・・。

続 ・ 発見! 広田神社

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私の生家は補陀落山円通寺という禅寺だが、
母の実家は神道の八幡神社だから、まさに神仏混淆といえよう。
そのせいか、仏様、神様の区別なしで、目には見えなくても大いなるもの存在を信じ、
畏敬の念を抱いている。

じつは、広田神社があることは30数年前から知っていた。
今は「鼓童」として活躍をしている佐渡島の和太鼓集団が、
まだ「鬼太鼓座」の名前で猛修行中の頃だ。
座長の田 耕(でん たがやす)氏から撮影を依頼され、
夏休みを利用して家族全員で佐渡島へ渡り、
廃校になった真野の小学校で、座員と暮らしをともにしたことがあった。
ソロの和太鼓奏者として世界中から注目されている林英哲さんがたしか19歳で、
少女のように愛らしく、ポニーテールがよく似合っていた。

[あっ、お兄ちゃんの名前と同じだよ」
長野県の糸魚川沿いに新潟県へ向かう途中、
三男の指差した電信柱には、「広田泉」という地酒のポスターが張ってあるではないか。
気がつくとどの電信柱にも、選挙運動のように広田泉が続いている。
これも何かの縁と、ポスターに記されていた明科酒造に立ち寄ってみた。

突然現れた酒と同名の少年に、ご主人は驚きながらも、
「このすぐ近くに,たいそうよい水が出る廣田神社があります。
この水を使って醸したので、「廣田泉」と命名したんです」
自分と同じ名前の、日本酒のラベルを何枚ももらったあの小学1年生は、
現在は父親と同じ「鉄道カメラマン」として、活躍中だ。

さて、廣田神社について調べてみると、たいへん由緒ある神社ということが分った。
日本最古の「日本書紀」に登場しているほど歴史のある神社で、
祭神は天照大御神荒魂(あまてらすおおみかみあらみたま)。
神功皇后がこの祭神のお告げによって、廣田、長田、生田の各神社と住吉大社に荒魂を祭ったのが始まりという。面白いことに、廣田神社はスポーツや受験、学業に霊験あらたかとのことで、
阪神タイガースがシーズン前に、武運長久を祈って参拝するのが恒例になっているそうだ。

廣田神社の数は多く、日本全国に広がっていると聞いた。
今度はいつどこで出会えるか、楽しみでならない。






見つけた! 広田神社

半月ほど前、夫の撮影に同行したことがあった。
目的地は御殿場線と身延線だ。
車窓に広がる里の秋の光景はやさしく、富士山を背景に銀色に輝くススキの穂に見惚れ、
少し山を登ればまさに錦繍の秋にふさわしい景色が、次々に現れる。

身延線と並行した道路を走っていると、いきなり興味津津のものが目に入った。
「あっ、あの標識を見て。
広田神社って書いてあるでしょ。ストップ、ストップ」

カーナビで確かめると、この近くらしい。
神社には鎮守の森があるはずだ。車を止めてあたりを見渡してみると、
こんもりとした樹木に囲まれた場所がある。
野原を横切り、近づくにつれて赤い鳥居が見えてきた。

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鳥居と同じ朱色で縁取った額に書かれた四文字は、たしかに廣田神社だ。


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鳥居をくぐって社殿へ近づくと、頭の上でゴーっと風の音がした。
見上げれば、杉の大木がこの聖域を守っている。

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質素で清らかな雰囲気をたたえた社殿には、ごみ一つ落ちていなかった。

近くの奥さんに聞いてみると、
「詳しいことはわからないのですが、お米や野菜がたくさん収穫できるようにと、
農家の氏子さんたちがこの神社を守っているのです。
神主さんは隣町からよんでるのですが、夏と秋にはお祭りもあるから、またどうぞね」

一番知りたかった、「なぜ、廣田神社なのか」について尋ねたが、残念なことにわからなかった。(つづく)

トウガラシの冬の住み家

数年前までは、100坪と80坪の畑を借りて、
トマトとトウガラシの品種を集めて栽培し、ほとんど毎日のように畑通いをしていた。
加えて約60坪の家の庭にも植えていたので、家族からは「お母さんの三都物語」などと笑われていた。
何かに熱中すると、止まるところを知らない性格なので、外国から種を取り寄せ、
栽培してみたトウガラシだけでも300品種を超えた。来年、再来年と前倒しで予定も立てていたのに、
その計画は潰えてしまった。
というのは、親切に畑を貸してくれていたオーナーが、ほかの目的のためにこの土地を使いたいとのこと。
正直のところ、かなりショックだった。
けれども、この気持ちの良い広々とした畑で、数年間楽しい夢を見せてもらっただけでもありがい・・・。
感謝しながら畑を閉じたあの日々を、今でも思い出すことがある。

とはいっても、あきらめkれない気持から珍しいものや大好きな品種を自宅の庭へ運び、
温室で冬を越させ、庭中をトウガラシ畑にした年もあった。
しかし、長男が今まで畑だった場所に家を新築したので、今までのコレクションは一部だけ鉢植えにして、
庭の片隅へ並べることとなった。

夏の間は日の差す時間がけっこうあったが、冬になると家の影が重なって気温がぐんと下がる。
普通なら遅くとも11月には、引き抜いてしまうトウガラシなのに、
私は1日でも長く生きていて欲しいと、植木鉢を移動させている。
結局、この場所がベストだと思われるのが、この場所だ。


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北を背にして、東南を向いた建物のふところにあづけると、
北風を受けなくて済むし、白い壁が陽光を反射して明るい環境になると思うのだ。
左端の樹はマカダミアンナッツ。
ハート形の木は、果肉にハート型の赤い模様が入る林檎の「マイ・ハート」。
雨どいをよじ登っているのは、パッションフルーツとアラビアンジャスミン。

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ごちゃごちゃと並べているのは、スペースがないため。

しかし、こうして身を寄せ合っていると、
植物同士の連帯意識といおうか、何かのアレロパシーが働いて、
元気になるようだ。

色も形も面白いものを残したので、見ているだけでも楽しい。
手前にある鉢植えの白い葉は、斑入りのバジル。


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ハバネロを抜いた超激辛種の、「ドーセット・ナガ」。
インドが故郷で、イギリス育ちのスマートなプリンスだ。
主な品種紹介は近日中に。

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