HOME:広田せい子のハーブガーデン

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趣味悠々で鉄道写真を

NHK教育テレビには、
「趣味悠々」というレッスンを主体とした内容の、シリーズ番組がある。

9月から10月にかけて9回にわたり
デジタル一眼レフで巡る ローカル線の旅」という番組が始まる。

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秩父方面での収録光景。荒川の上流にて


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初秋の風が吹く線路際で、「小さな秋」を見つけた。

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ダニエルを指導しながら、高原を走る小海線を撮影

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講師を務めるのは、
鉄道写真の「パイオニア」や「巨匠」、「神様」などとまでいわれている広田尚敬。
生徒としてレッスンを受けるのは、山形弁が上手なアメリカ人のダニエル・カールだ。

今でこそ、鉄道写真というジャンルが確立し、
急性、慢性を問わず、鉄道熱が上がった老若男女の鉄道ファンが、
カメラを片手に追っかけをしている光景は、何処ででも見られるようになった。
番組ではいかにしてデジタルカメラを使いこなし、
上手に撮るにはどうしたらよいかなどについて、
全国で9箇所を訪ねては、現場で指導してゆく。

梅雨時のしっとりとした緑が美しい季節、
真夏の暑い盛りに咲く線路脇の花々・・・。
鉄道写真というカテゴリーを越えた、アートが生まれる瞬間にも、立ち会えるかもしれない。

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オンエアーの時間       NHK教育テレビ   
放送   毎週木曜日  午後10:00~10:25
再放送  翌週木曜日  午後0:00~0:25

日時とテーマ

第1回 秩父鉄道をまずは撮ってみよう
第2回 小海線 レンズを違えてと撮っててみよう
第3回 富山地方鉄道 走行写真を極める
第4回 島原鉄道 季節感を切り取る
第5回 わたらせ渓谷鉄道 レンズの特徴を知ろう
第6回 京福電気鉄道 街の中で撮る
第7回 肥薩線 構図を考えて撮る
第8回 磐越西線  夜景、夕景を撮る
大9回 磐越西線  卒業制作・SLを撮る

何故そんなにカメラマンに親切なの? 
広田尚敬とどういうう関係?  などという質問が来る前に、
「何を隠そう、広田尚敬は、私の夫で~す」と記しておこう。

第1回目は、9月3日(木)午後10時から
お見逃しなく!

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晩夏に香る白い花々

ヒグラシゼミのはかなげな鳴き声が聞こえ始める頃になると、
庭に流れる初秋の風が、何ともいえないほど優しい香りに染まる。
香りの源は、アラビアン・ジャスミンで、一重と八重がある。
苗のときは気が付かなかったが、どちらもつる性でよく伸びる。
しかし、枝先にしか花はつかないし、一日花で、はらりと落ちてしまう。


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これが一重のジャスミン。
ジャスミンテイの香り付けには、お茶、ジャスミンの花、お茶と、何層にも重ねて香り付けをするそうな・・・。


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こちらが八重咲きのジャスミン。
まるでミニバラのような形で、花の大きさも直径20mmよりは大きい。
咲いたときは純白で翌日は淡いピンクに、3日頃はくすんだ紅色に染まって、落下する。

どちらもハワイではピカケとよび、レイや髪飾りに用いたり、
お茶のフレーバー付けに用いるそうだが、
何百本ものピカケの樹がないと、花を集めることが難しいのではないだろうか。
もしも、ピカケの森があったとしたら、テントを張って一晩中花の香りに包まれてみたい。


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白い花といえば、夏の終わりに強い芳香で庭を「パラダイス」に変えてくれた、
この白いカノコユりも素晴らしかった。
来年は、長い間憧れていたマルタゴンリリーを植えるので、予約注文をしてある。
ユリの世界も奥が深い。
なにやら香りのある花に、またはまりそうな予感がしている。

改めて観賞用唐辛子について

夏の疲れが出たのか、ここのところ体調不良だ。
締め切りが過ぎてしまったエッセイを何とか書き上げたものの、
下書きにしておいたままの一昨日のブログが気になる。
開いてみたら、!!! 
なぜか公開になっているではないか。
タイトルだけ「観賞用唐辛子の正体とは」などと見栄を張っているのに、
文章といえばイントロだけ。
本当に失礼いたしました。


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さて、今年のガーデンセンターや花屋では、
観賞用唐辛子のラベルをつけた、カラフルな唐辛子の鉢が人気を呼んでいる。
色も形もバラエテイーに富んだこの仲間は、
サンゴやオニキス、ヒスイなどに似た宝石のような実をつけた品種もあれば、
ネックレスにしたいほど黒光りする、濃い紫色の果実も多くの人の目を引いている。
葉の色もチャーミングだ。
緑の地色に白い斑入りや、紫にピンクや白の斑が出たシックなものもある。

さて、問題はこうした外観ではなく、
「観賞用唐辛子は食べられない」と思っている人が意外に多いことだ。
あなたはどうだろうか。


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先週、青山の生花店で、こんなやり取りを聞いた。
客 「この唐辛子の実は、料理に使えますか」
店員 「いや、だめです。ほら、観賞用ってラベルに書いてあるでしょう。だから」

本当にそう思っている人がいたのには、驚いた。

帰り道と日曜日に、5箇所の園芸店で、同じ質問をしてみた。
その中で4人は、観賞用だから食べられない」というお定まりの返事で、
食べられると答えた人は、たった一人だけだった。
「ほとんどがひどく辛いけれど、食べられますよ。私は辛いものに目がなくてね」
この花屋のオーナーの話には、知識や情報だけで得た物とは違う、実感がこもっていた。


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観賞用とは、だれかの主観によって判断され、区別したものだと思う。
それでは、一つ意見を聞かせてほしい・
さぁ、あなたはこの赤い唐辛子を。料理用と観賞用の、どちらと判断するだろうか。


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と、ここまで書いたら、用事ができてしまった。
残念だが、続きは、また。

鑑賞用唐辛子の正体

昨日の午後の局地的な豪雨には驚いたが、一番喜んだのは庭の植物たちだった。
見て欲しい、雨上がりのこのいきいきとした唐辛子たちの表情を。

毎朝たっぷりと水をやったつもりでも
,待ってましたとばかり寄ってくる蚊と戦いながらの作業だから、どうしてもおざなりになってしまう。
やはり、天からのもらい水はちがうものだ。


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不気味な庭のキノコ

「今年は雨が多かったから、キノコが豊作だよ」
長野県の知り合いから、こんな電話が入った。
「もうぼち採れるのもあるから、みんなが山へ入る前に遊びに来ないか」というお誘いだ。

キノコといえば、我が家の庭にもキノコがにょきにょきと生えてきて、驚いている。
こんな経験は初めてのことだ。
観察してみると、写真のタイプが一番多く、どうもこのほかに4~5種類はあるようだ。


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この小さなホットケーキのようなキノコが、主流派だ。
食べられるものなら大豊作だが、毒キノコという可能性もあるし。


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タイムが枯れてしまってどうもおかしいと思っていたら、
やはり株元からあのキノコが・・・・、しかも3株にも増えていて・・・・。

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最後は自爆!!!
そういえば、キノコは胞子で増えるのだった。
こうなる前に切り取って処置しなければならなかったのでは?

何故、庭にキノコが突然生え始まったのか?
20年も経つのに、まったく初めてのことだ。
思い当たることがひとつ。
それは馬糞を肥料として入れたこと。
その証拠に、バラの根元からキノコがたくさん生えている。

「これはサラブレットの馬糞だから、きっといいバラが咲くよわよ」
どうやら、友人がわざわざ有名厩舎から分けてもらってきてくれたという、スペシャル馬糞が原因らしい。
さて、どうしたものか。

天まで昇る? 蒼い昼顔

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西洋昼顔の、“ Heavenly Blue ” の苗をいただた。
この花の色は、まさに「天上の蒼」と名づけられたように、ハッと息を呑む清らかなブルーで、
夏の終わりから霜が降りる暮れの頃まで、
次々と花を咲かせ続ける。


ずいぶん前になるが、アメリカからタネを取り寄せ、最初に開花した時は大感激だった。
外国の園芸雑誌に登場する有名な朝顔、いや、昼顔が私のベランダで咲いている!!!
何てきれいなのだろう、ほら、珍しいじゃない?
毎日誇らしげに眺めていたものだった。

しかし、しだいに違和感を覚え始めた。

あまりにも美しすぎて、周囲の草花と調和しないのだ。
もっと広い場所やもっとすっきりした場所なら、どちらも引き立つのだろうが、
片方だけが地中海の色でござい・・・などと洒落れると、かえってどちらもみすぼらしくなる。
美人が疎まれるのは、こうしたことと関係があるのでは?

さて、我が家にやってきたへブンリーブルーを、何処へ植えたものか。
数本は南向きのフェンスにからませたら大喜びで、
つるを伸ばしては近くのミモザやローズマリー、レモンなどに巻きついている。
その都度ほどくのもたいへんなので早くに移さなければ・・・・。

思いつきで植えたこの場所は、意外にマルかもしれない。
庭の中はすでに満杯! しかもあまりにもピュア過ぎる色はむずかしいし・・・・・。
ふと考えたのは、「天上の~」という形容詞のつく花なら天へ伸ばしたら? ということになった。
その結果が、この感じだ。
水遣りをする前だったから朝の5時ごろに撮った写真である。

見上げれば、セイヨウボダイジュの枝にからみつきながら、かなり上の方までハート型の葉がよじ登っている。
今年の秋は、毎朝のように蒼い花が咲き上り、そのさまはドラゴンのように見えるかも・・・・。
あれ、イメージをまとめたら朝青龍? 
これは笑い話だが、きっとこの場所はへブンリーブルーの、素敵なステージになるだろう。


追記
あらためてこの写真をよく見たら、私でさえ気になった。
はだか同然の幼児が、あられもないかっこうでいるように思われたかもしれない。
この彫像は Reading Girl という読書が大好きな妖精で、かなり前にイギリスで求めたもの。
近日中に明るい所で撮影をして、お目にかけよう。

涼風のような青い蝶

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「今日も暑くなりそう・・・・」
早朝からというよりも、
夜通し鳴き続けているアブラゼミは、
日が昇ると一段と鳴き声を張り上げている。

連日の熱帯夜のせいか、植物たちもへとへとだが、
この青い野生のスイートピーは、2度目の花を開き始めた。
初夏から夏にかけてが一回目の開花で、ちょうど写真のサイズと同じぐらいの花が咲く。
蝶に似た愛らしい形と、夢のような青い色は、これまでにない魅力的な花とみえ、
花束に加えるとボタニカルアートに描かれたような雰囲気がプラスされるようだ。

一般名は知らないが、学名は Lathyrus sativus azureus ( ラシルス サティブス アズレウス)といい、資料にはマメ科ハマエンドウ属の1年草、または多年草とある。

数年前の7月、妹たちとバイカル湖のほとりを訪ねたことがあった。
そこはモンゴルに近い場所で、偶然に見つけた野の花が咲き競うフィールドは、
まるでカレイドスコープのようだった。
その中に、確かこの青い花も、もっと元気な姿で咲いていたように記憶している。
あの時写したフィルムを、確認してみよう。

採取したタネは、すでに冷蔵庫に保管している。
来年に青い花の夢をつないで、この暑さを何とか乗り越えなくては・・・・。

とっさの時の花束作り

「せい子バーバの夏の花束」について、秋田県、千葉県、沖縄県の方などから、
お手紙をいただいた。
お三方とも、急に花束を作る時のポイントについての質問で、
なにかヒントをほしいとあった。

時と場合によるし、どんな材料がすぐ手に入るかで、
かなり出来上がりが変わってくるが、
要はいわゆる格好をつけたものやパーフェクトのものを作ろうとせずに、
いかにもあなたらしい花束を考えてみよう。
私の場合は、庭に常時なんらかの花があるが、
それを使わなくてもこんなブーケができる。

★ブーケガルニ  文字通り「香草の束」で、タイム、月桂樹の葉、パセリなどを束ね、ラッピングはあまり上等なものでなく凝らないこと。英字新聞でくるみ、ラフィアで束ねては?

★クローバーの王冠 ふだんから何処にクローバーがあるか、リサーチしておく。
王冠では大げさなら花束がおしゃれ。
優しい甘い香りが素晴らしく、ドライになってからも、
なつかしい原っぱの匂いがする。
リボンはギンガムチェックのような素朴なものを。
間違ってもレースやサテンはNG.

★エノコログサのブーケ
雑草といわれているグループの中に、穂先が美しいグラスがかなりある。
チガヤ、キンエノコロ、コブナクサ、カヤツリグサなどを、集めて束ねる。
一種類だけでも印象が強いが、野の花のブーケに数本加えただけでも、カントリー調に。
リボンでなく草の葉を結んでも、雰囲気が出る。

★+ミント
評判がよい奥の手を。どんな花束にもミントの枝を数本加えると、
手作り感がよりいっそう感じられる。

ふだんから、予行演習と称して練習しておくともっともっとよいアイデアが生まれること請け合い。
お試しあれ。

「クレメンタインの謎」

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近くに新しいスーパーができた。
「何か新しいものはないかしら」
わくわくしながら出かけた私は、フルーツ売り場で「きゃー」という声を出しそうになった。
足を止めた棚には
ピンポン玉ほどの蜜柑のような果物が並び、
「チリ産・クレメンタイン」というラベルが貼ってある。


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リバテイーのタナローンで、前から気になっていた絵柄があった。

色違いが4色あるが、私が持っているのは写真のように、
生成りの地に、渋いパープルの花とグリーンの花弁がびっしりと描かれている。
その後、この布の名前が Clementine ( クレメンタイン)ということがわかったが、
てっきり花だとばかり思っていたので、まさか柑橘系の果実と葉っぱとは思いもしなかった。


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地球の反対側からやって来たクレメンタインは、優しい味jと爽やかな香りがした。
蜜柑と同じようにこの果実は、手で容易く剥くことができる。
蜜柑に慣れている私たちは、手で剥けるのは当たり前だと思いがちだが、
オレンジやグレープフルーツなどは、やはりナイフが必要だ。 
クレメンタインを剥き易くするために切れ目を入れ、皮を外側にひろげてみたら、
あらら、面白い。クレメンタインの絵とそっくりではないか!
緑の部分は葉っぱだとばかり思っていたが、こうした解釈も成り立つのでは?


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リバテイの布を整理していたら、またまた似たようなデザインを見つけた。
さぁ、これは何だろう。
また新しい宿題がふえた。


 せい子バーバの夏の花束

「せい子バーバ、います?」

庭続きの家からやって来た孫娘の声がした。
彼女は中学1年生の育ち盛りで、会うたびに身長が伸びている。

「お早う、美海ちゃん。何か用事でもあるのかナ」
「そうなの、バーバ。花束を作ってほしいの」

美海の話によると、
お習いした小学校の先生が「読み聞かせ」の発表会に出演するので、
花束を先生に差し上げたいという。


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美海がお世話になった先生なら、素敵な花束を作ってあげたい。
ところが、異常気象のせいか今年の庭の花は咲いたと思ったらすぐに散ってしまう。
それでもめぼしい花を切ってみた。
写真左下から右のほうへ弓なりに、
ローズセンテッドジェラニューム、緑の斑入りもクリーム色の葉もマートル(銀梅花)、
オルレア、シキザキミモザ、シオン、オレガノ、青いサルビア、トウガラシ、ジニア・・・etc.


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前の写真とダブらない個体を、
オーデコロンミント、プランパゴ、サンジャクバーベナ、ガリラルデイなど。


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私の背丈よりも大きくなった中学1年生の美海。


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夏の草花でまとめた、キュートなタッジーマッジー。
花の素材はほとんど香らないが、
オーデコロンミント、マートル、ローズセンテッドゼラニュームなどのハーブの香りが、
渾然一体となって素晴らしい。
先生が気に入ってくださると、嬉しいのだけれど・・・・・。

逃げないめんどり

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テラコッタ製の雌鶏(めんどり)を花壇の前に置いてみたら、
小鳥たちが遊びに来る数が、増えたような気がする。

今日のお客様はキジバトだ。
撒いておいた古米を、雌鶏に負けないように、せっせせっせとついばんでいる。
それにしても、この雌鶏は細部のデテールをかなり省略しているのに、
こうして庭に配置すると、まさに生きているようだ。
やはり、ジムキーリングによる作家ものは違う。

園芸を楽しむ人なら、誰でも Whichford Pottery の植木鉢を欲しいと思うに違いない。
ここで作られた鉢はデザインがお洒落で、
この鉢が数個あるだけで、その庭の印象ががらりと変わるのだ。
何よりも植物がよく育ち、霜保障がついているように寒さにも強い。
今もあるかどうか分からないが、
ジム・キーリングのアトリエというか窯元を訪れたときに、
この雌鶏とナメクジ取りの壷を求め、機内持ち込みにして帰国したことを思い出した。

この雌鶏は逃げないので、庭のあちこちに移動させて、アクセントにしている。

ちなみに庭に来る鳥を数えてみた。
シジュウカラ、コゲラ、メジロ、カラス,スズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、オナガ、カワラヒワ、モズ、
キセキレイ、キジバト、ドバト、ツグミ、ジョウビタキ、コサギ、ツバメ、・・・etc.

四季を通じていろいろな鳥が来るが、
鳥の勧誘ができるものなら、カッコーにぜひとも来てほしい。

カッコー、カッコー・・・・・・。

みちのくの4000坪の庭 ①

「うちの庭は、夕暮れ時が素敵なんですよ。
お時間が合うようでしたら、ぜひ夕方にいらっしゃいませんか」

花友達がオープンガーデン中の及川ヒロ子さんへ、
お庭拝見の電話をしたら、こういう返事だったという。

たしかに、紫外線の関係か、それとも人の気配がなくなっているからか、
庭がきれいに見える時間帯があることを、私も実感している。
おそらく、庭を本当に愛している方なんだろうナァ・・・・、と思うと、
ますますこれから訪ねる庭への期待感が高まってきた。


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カーナビの指示通りに車を進めると、
東北新幹線の江刺水沢駅からすぐ近くの所に、目的地のマークが出ている。
近づいてみると、そこは立派な門扉があるお屋敷で、
及川さんがにこやかに出迎えてくださった。


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「この庭は4000坪あるんですよ。
全部で7箇所ほどテーマのある庭を作っているんですが、
あの山を越してずーっと向こうの松林まで、うちの敷地なんです。
お会いしてすぐにトイレの話も失礼とは思いますが、
途中で引き返すのがたいへんなので、よろしかったらどうぞ」

心遣いもありがたかったが、トイレのガラス窓に貼られたイラストが素晴らしい。

「あら、それは私が描いたんです。すりガラスが薄手なので外から見えないようにと思って」

ニオイバイカウツギの「ベル・エトワール」もあれば、ドクダミやヘビイチゴ、アルケミラ・モリスまで、
すらすらと淀みのないタッチだ。
絵の上手なことももちろんだが、暮らしのアイディアにも、感心してしまった。

庭めぐりの、まず最初は「草地の庭」。
尾根道への斜面は、イネ科のいわゆる雑草といわれるグラス類が生え、
草を刈ってつけた道の近くには、
自然そのままにウツボグサやカワラナデシコ、ムシトリナデシコなどが風に揺れていた。
このようなナチュラルなガーデニングをながめ、
スケールは違うが、イギリスのフットパス、アメリカのプレイリーガーデンを、思い出した。


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おそらく日本庭園の築山だったと思われるエリア。
遠くから眺めて鑑賞するだけの庭から、
庭へ入り一体化するエリアに変わったのかも・・・・。
春には八重桜や山桜が咲き、お花見の季節はさぞかしにぎわうことだろう


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庭の中には離れ(お茶室?)もあり、
まるで絵に描いたような光景に、しばし足を止めることも・・・。

                                      つづく

シェ・ジャーニーでランチを

バブルの頃だったろうか、
「スペイン坂」とか「ファイヤー通り」などと、さもないエリアに名前をつけることが流行した。
笑ってしまうが、ファイヤー通りというのは、渋谷区の消防署の近くなので、この名がついたらしい。
この通りには、アメリカの中古衣類や雑貨の店が多く、
あの時求めたアーミー・エア・フォースのジャケットや、素敵に色褪せしたスポーツウエアなどは、
今でも着ている。

ファイア通りのはずれに、「シェ・ジャーニー」というレストランがあった。
春田さんというフランス帰りのシェフが忙しそうに立ち働き、
笑った顔がチャーミングだった。

彼は日本ではまだ珍しいカンなどの内臓料理が得意で、その美味しさを初めて知った。
ある日、NHKの仕事が早く終わったので、近くの「シェ・ジャニー」へ寄ってみると、
店はなくなっていた。

・・・・・・・・・

あれから何年か経った頃、
「家庭画報」の連載記事で、春田シェフは安比で素晴らしい店を持ち、
旬の食材を生かした料理を予約客のために週末だけ作っている、ということを知った。

若い頃は、運とか縁というものを笑っていたが、これは間違いで、
知り合うべき人には、何か見えない糸でつながっていると思うことが、この頃多い。

春田さんの店へ行ってみたいと思っても、岩手県の山にあるリゾート地では、ちょっと無理かな?
と半ばあきらめていた。
ところが、ボランティアで「生き生き牧場」へ通っているうちに、
安比高原でペンションを経営している石坂美智子さんと知り合った。
春田さんのことを尋ねると、何と彼女は春田さんとは家族のような付き合いだというではないか。

不思議なご縁で2回ほど、食事に行ったが、
今回は植物が好きな仲間と、会食を計画したところ、宮城県からも参加者が数名あり、
にぎやかなランチとなった。

メニューをご紹介しよう。

草花を愛する心優しきご婦人たちの昼餐会献立


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前菜の盛り合わせ

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ブロッコリーの温かいサラダ 香草入り

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マルセイユ風魚のスープ

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食欲をそそる焼きたてのメインディッシュを、切り分ける前にお披露目

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佐助豚のポットロースト プロバンス風

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3種のソルべ

裏話になるが、ソルべは最初、青レモンとフランボワーズの2種類の予定だった。
ところが皆さんと珍しいサワーチェリーの味をシェアしたいと思い、
私が持っていった真紅の果実を、春田さんに渡したのは前日の夜も更けた頃。
せっかくなので美味しく作ろうと、ラルースの古い参考書で調べ
、会心の味が出たのは朝の4時半で、もう明るくなっていたとのこと。

春田さんは,サワーチェr-のタネを石臼で割り、
中の仁をつぶして果肉に混ぜ、しばらく香りを移してから濃したという。
アーモンドに似ているえもいわれぬ香りがしたとき、
春田さんは飛び上がって喜んだと、語ってくれた。

長野の小林先生からサワーチェリーを分けていただいたのもご縁、
こうして皆さんと美味しくいただけたのもご縁があってこそ。

安比から帰ってもう1月以上経ったのに、
まだまだ思い出が続いている。

次は,「みちのくの4000坪の庭」について記す予定。

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