HOME:広田せい子のハーブガーデン

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特報!横浜でサクラが開花!

まだ1月なのに、家の前にある公園の土手でサクラが咲き始めた。
昨日の温度は13度だった。3月中旬の陽気なので、一挙につぼみがほころんだのだろう。まだ数えるほどだが、文字通り桜色に染まった花は美しい。
道行く人を見ていると、足を停めて見入る人、不思議そうに首をかしげる人もいる。









夕方にこのブログを書いているが、今日は地域により14度とか15度、どこかでは18度のところもあったらしい(夕方のテレビは、台所仕事をしながらラジオのように聞いているので、聞き逃すことが多い)。

昨年の10月17日の日記に「サイタ サイタ サクラガ サイタ」というタイトルで記したページを、もう一度開いてみてほしい。

これはアメリカシロヒトリに葉を食べられ、丸坊主になったサクラが秋冷を冬だと思い込み、そのあとの小春日和を春の到来と錯覚してしまったため開花した事例だ。
そして、同じ樹が何と11月に新緑の葉をつけた。そのうえ暮れの寒気にあって紅葉した葉をつけたまま、今度は開花!!! 
最もこのサクラはよくあるソメイヨシノとは違う超早咲きの河津桜だから、アメリカシロヒトリ事件がなかったら、これで普通なのかもしれない。

ニュースではこの陽気で向日葵が咲いたとか、雪がなくて札幌の雪祭りの準備ができないと報じている。また、日本海側では暖冬で冬の魚があがらず、
すでに春の海の状態となっているという。スキー場やワカサギ釣りの湖などはあがったりで、例年はクローズを余儀なくされていた雪国のゴルフ場はニコニコ顔だった。

いろいろな場所でさまざまな番狂わせが、起きているようだ。
何かの前兆でないといいけれど・・・・。

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東京の中の異国

お昼過ぎに、御茶ノ水で用事が済んだ。
春を思わせる暖かな陽気で、街行く人ものんびりとした表情をしている。
まっすぐ帰るのももったいないので、ニコライ堂を訪ねてみることにした。



ニコライ堂を探すのは、いたって簡単だった。御茶ノ水駅の近くで、四方をきょろきょろと眺めると、すぐドームをいただいた異国情緒に満ちたビザンチン様式の建物が目に入り、行く手を導いてくれた。
近づくにつれて、思った以上に敷地が広いことがわかった。
聖職者の教育や修行、執務用と思われる付属の建物が多いのは、この教会の格式の高さを物語っているのではないだろうか。

「東京復活大聖堂」と書かれた門扉は大きく開かれ、右手にはこの季節なのにメキシカンブッシュセイジの大株が、紫のビロード製のような花を元気に咲かせている。
大聖堂への階段の両側には、コンテナに植えたオリーブの樹が飾られ、外国人参拝者が数人、聖堂の中へ吸い込まれていく。
増築をしたような右のウイングでは、何か儀式を執り行っていた。
裾が土に付くほどの黒い僧衣に、トップの部分が四角い帽子をかぶった修道士が2人、深々と頭を下げてお祈りをし、グレゴリアン・チャントに似た詠唱を唱えている。これがロシア正教の賛美歌なのだろうか。青いスカーフを首に巻いた女性の信者も同じ動作を繰り返し、祈っていた。



思い出したことがある。エルサレムの聖墳墓教会に参った時のことだ。
ここはキリストが十字架を背負って登り、処刑されたゴルゴダの丘に建てられた教会で、ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)の終点となっている。
スパイシーなお香が立ちこめ、お祈りの声が響く教会内部は、キリスト教の数多くの教団が分割管理しており、お互いに時間をずらして儀式を行っていた。その中でも有力な教団は正教会で、このような僧衣をまとった聖職者たちが、僧衣の裾を翻し、列をなしてお祈りを唱えていた。

東京復活大聖堂に一歩足を踏み入れると、今まで経験したことのない空間だった。ドームの丸天井のせいだろうか、自分がちっぽけに感じられる。

説明文によると、この宗教の名称は東方正教会ともよばれる正教会で、
ローマンカトリックやプロテスタントがヨーロッパを中心に広がったのに対し、正教会はキリストの生まれた中近東を中心にギリシャ、東欧からロシアに広がったキリスト教である。日本へは19世紀後半にロシアの聖ニコライが伝えた。彼は最初函館で日本語や文化を学び、日本に即した聖書の翻訳を行った。
明治5年ごろ、聖ニコライは伝道の本拠地を東京に移し、神田駿河台にビザンチン様式の「復活大聖堂」を建立。神学校を作り聖職者を養成し、聖歌隊もできた。また、」イコン(聖画)を学ぶために山下りんがロシアへ留学するなど、正教会が果たした役割は黎明期だけでもまだまだある。

書ききれないので、詳しいことを知りたい方は、http://orthdoxjapan.jp を読んでいただきたい。

前々からロシア正教のことを知りたかったので、本当によい勉強になった。
一つ残念だったのは、ニコライ堂の鐘の音を聴けなかったことだ。
今度は調べてから出かけるようにしよう。

旅と呼べるかどうかのこんな小さな旅でも、収穫は大きい。


ラベンダーの蚊取り線香

パープルの渦巻き

沖縄旅行から帰ってきた友人から、お土産が届いた。
「何かしら?」
外側から触ってみると、平べったい箱のようだ。しかもちゃかちゃかと
金属的な音もする。期待を込めて開けてみると、中から現れたのは派手な色彩の正方形の箱だ。よくよく見ると、パープルの渦巻きのそばにラベンダーの花の写真がある。
「まぁ、これってラベンダーの蚊取り線香じゃないの」

友人のメモには
「沖縄で入った喫茶店で、焚いていたお香がとても良かったので、聞いてみたらこれ!分けてもらってきました」とある。

数年前イギリスに滞在中、テレビのニュースで「モスキート対策」というのを見たことがある。一番効くのは蚊取り線香で、いろいろな製品が紹介されていた。その中で、ラベンダーの蚊取り線香が大写しになったが、すぐに画面が変わったので、そのままになってしまった。
でも、今にして思うとなぜBBCでモスキートを取り上げたのだろう。
イギリスにも蚊はいるのかな? 関連諸国向けだったのか、それとも「ワールドニュース」のコーナーだったのかも知れない。

それはさておき、あらためてご対面したラベンダーの蚊取り線香に火をつけてみた。(音の主の)金属製のスタンドにセットして香りを聞くと、ラベンダーの花香というよりは、何かしら神秘的な東洋の御香の感じがする。
たしかにラベンダーには防虫効果があるというが、除虫菊よりも強いのだろうか。あるいはムードを出すためのアイデアなのか。
この輸入品の製造元を知りたくて、箱に小さな文字で書かれている説明文を読んでみた。
スペルは英文字でも、どうもわからない。
ようやく読めたのは、インドネシア、スマトラ、ジョンソン・ファミリーカンパニーとある。
ジョンソンの社名は日本でもおなじみのロゴだ。
この会社にはたいへんお世話になったことがあるので、ぜひ今度教えてもらおう。

毎年蚊で悩まされている我が家の庭は、今が一番お茶をするのに適している。というのは蚊がいない時期なのだ。
このラベンダーの蚊取り線香の効き目を早くテストをしてみたいし、蚊が出ると困る……。
ちょっと、複雑な気持ちでいる。


オリエンタルの神秘的な御香を思わせる、ラベンダーの蚊取り線香

春告げ花

暖冬のせいか、庭のあちこちで春の花が咲き始めている。
今朝、黒蝋梅の根元に置いたニオイスミレの鉢仁、3輪の花を発見!!!

ニオイスミレ
今から18年前、すみれが丘に越してきた頃は、地名にちなんでスミレをたくさん植えたいと思った。ところが日当たりがよ過ぎるせいか、スミレを植えてもいつの間にか消えてしまう。
一般的にいって、スミレはハビタット(生息地)にうるさく、自分の好きな場所でないと育たない傾向がある。木の下や半日陰などを好むため、数年間は根付かなかったが、庭の樹の生長とともに少しづつ咲くようになってきた。
鉢植えだと適地に置けるので、夏は涼しい木陰、冬は明るい場所に運んでいる。

スミレの中でも、私はニオイスミレのコレクションをしている。
花色は白、淡いピンク、ピンク、暗赤色、薔薇色、青紫、薄紫、紫、濃い紫などで、甘く懐かしい香りが素晴らしい。どこかシャネル5番に似た芳香が潜んでいるような気がするが、いかがだろうか。
ハーブの香りは、外気の温度によって左右される。高温ほど強い香りが持続するので、今頃の季節なら昼近くまで待って香りを聞くとよい。
これからいろいろな品種のスミレが咲き始めると思うと、待ち遠しくてならない。


朝日を受けて目覚めたばかりのニオイスミレ。つぼみが多いので楽しみ。


黄金色に輝く水仙
この地へ越してきたのは、平成元年の春のことだった。
秋まで土作りをし、そのあとに球根などの植え付けを始めたので、この水仙は18歳という年齢になる。
アメリカのバーピー社へカタログ注文した球根の一部で、このとき届いたスキラ・ペルビアーナやイフェイオン、オニソガラムなどもまだまだ健在だ。この”マルチネット”は、最も香りのよい水仙として知られるジョン・キル系で、強い芳香とオレンジ色のカップ(副花冠)に特徴がある。
部屋に飾りたいが、庭の陽だまりで咲く黄金色の花を見るたびに元気がもらえるので、そっとしておくことにしよう。



東に面した出窓の下を黄金色に染める、芳香水仙のマルチネット。

庭に植えてはいけない樹

こんな筈では……

貸し農園を長い間利用していた間、一番の不満は樹木を植えられないことだった。
念願のマイホームが建ちマイガーデンができた時、嬉しさのあまり次々に好きな木の苗を植えたのは、いうまでもない。
考えなしに起こした行動というものは、困った結末をよぶ。
それまでは草花や野菜と付き合ってきたので、今にして思えば同じ感覚で植えたのだろう。庭のあちこちに、幼い苗木が根付いていった。

樹木が育っていくのを見るのは、わくわくする日々だった。
なかでも、芳樟の生長には目を見張るものがあった。たった9センチのポット苗を玄関脇に植えたら、あれよあれよという間に玄関のひさしを超し、幹も太くなってきた。香りのよい葉はさやさやと茂り、1年中緑のままで我が家のランドマークとなった。
それもそのはず、この樹はクスノキの亜種で、ニオイクスノキの名を持つ、香水の原料を採る香料植物だ。高貴な香りの精油が多いので虫がつかないため、仏像を彫るのにも適している。この点が気に入ったので植えたのだったが、そのときは、まさか30メートル近く生長するとは思わなかった。

高く伸びるということは、枝張りも同じぐらい伸びる。
隣の家が日陰になってはと、業者に頼んで枝おろしや強剪定を繰り返してきたが、費用も馬鹿にならない。職人へのお礼のほかに小型トラックに満杯となる枝葉の捨て賃が、これまた大変な金額なのだ。
そろそろ手を入れる季節がめぐってきたので思案していたら、縁あって若くてバリバリのよい職人さんと出会った。
朝8時半から作業開始。するすると樹の上まで登るや見事に枝を払い、お茶の時間には助手とともに片づけがあらかた済んでいた。

夫も交えて庭のテーブルで、お茶を飲みながら話を聞くと、彼は29歳。
親のあとを継いだのかと思いきや、ちがっていた。高校時代から好きな植物の仕事をしたいと思うようになり、卒業後、4年間その道の職人に弟子入りして修行。現在は造園会の社長で社員が7名いるという。

若いうちから進路を決め、ゴールに向かって進む若者にエールを送る一方、
ムードに惑わされて、樹木の選定を誤ったことを反省している。
クスノキのような大木は公園や広場に植えるもので、庭に植えてはいけない樹だ。ユーカリ、サクラ、ミモザ、セイヨウボダイジュも要注意。
これは経験者からの、実感がこもったアドヴァイスだ。



我が家のランドマークとなっている、玄関脇の芳樟の大木。


身軽にするすると樹に登り、枝を払い、樹形を整えていく早業。


1時間もしないうちにこれこの通り。枝葉をこのぐらい残しておくのが
ポイント。あまり切り詰めると芽吹きが悪くなり、生長に支障がでる。

早春のフラワー・ウオッチング

通り道を変えると

今朝はいつもと違う道を通って、夫を駅まで送った。
「行きはよいよい、帰りはこわい」と俗に言うが、私の場合は帰り道が楽しくてならない。
このあたりは造園業者の植え溜め(売り物用の苗木を寄せて植えておく畑)や、広々とした庭がある農家が多いので、季節ごとに通り道を変えるとさまざまな発見がある。

見とれ運転にならないように気をつけながらのウオッチングだが、中学校裏の植え溜めで清らかな香りを漂わせていた蝋梅は、花弁の黄色が少し褪せてきたようだ。
花穂が立ち上がって咲くマホニア(ヒイラギナンテン)は五分咲きで、この暖かさではもうすぐ満開になりそう。

この季節は椿の花が何種類も咲いているが、私はやはり素朴な藪椿が好きだ。
椿といえば新横浜へ行く途中に、資生堂の研究所がある。
数年前にデュポンの社屋を資生堂が買い取ったものらしく、移転後しばらくして前庭に大きな椿の樹が植えられた。
資生堂のエンブレムといおうか、マークが「花椿」なのでシンボルツリー
として植えたのだろう。けれども、植えた時期が合わなかったのか、大木すぎたのか、いつまでたっても元気が無く、通るたびに心配していた。
今では通らなくなってしまった道だが、あの椿は移植に成功し、花を咲かせただろうか。来週あたり、久しぶりに見に行ってみよう。

住宅地の庭では、梅がほころび始めた。先週はちらほら程度だったのに、今朝はうっすらと色が分かるぐらいに咲いている。背景が緑だったら白い色も映えるのに、冬枯れの侘しい色では遠くから見ると溶け込んでしまう。
梅は近くから眺め、あの高雅な香りをかがなくては・・・・。

これからの季節は、ウオッチングで忙しくなりそうだ。

美味しい韓国のハーブ・ティー


ソロモンズ・シール
今、我が家で人気のあるお茶は、ソロモンズ・シールのハーブティーだ。
「ソロモン王の封印」というドラマチックな英名を持つこのお茶を、韓国では「ドングスー」とよび、伝統茶として昔から飲んでいるという。

初めて味わったのは、韓国薬膳の「はいやく」で食事をした時のことだった。ほうじ茶に似た水色のお茶を口に含むと、かすかな甘みと香ばしさが口中にひろがる。
蕎麦茶に似ているけれどどこか違う、ウーロン茶でもない。いったいこれは何のお茶だろう。前の食事のあとを消してくれるだけでなく、甘い洋菓子やせんべいなど、どちらにも合いそうだ。



韓国の伝統茶。「はいやく」ではポットでサービスし、お代わり自由。

店の方の話によるとここ銀座の「はいやく」は、静岡県榛原(はいばら)郡にある薬局の経営によるもので、店名は榛原と薬局の頭の文字を組み合わせたという。だからこそ東洋医学に基づいて、健康によいものを吟味して使っているのだそうだ。ソロモンズ・シールのティーバック15包入りを、500円で分けてもらった。嬉しいことに、1パックで2リットルのお茶がとれるという。




ソロモンズ・シールのティバッグ。日本のアマドコロは変種。

自宅に帰ると、早速ソロモンズ・シールについて調べてみた。
学名はPolygonatum odoratum 原産地はヨーロッパ、アジア。
日本には変種のアマドコロ(Polygonatum var.pluriflorum)がある。
アマドコロは野山に自生するユリ科の多年草で、野山で4~5月に開花。
互生する葉の付け根から、筒状の愛らしいベル型の花が下向きに咲く。利用部位は根茎。滋養、強壮、打撲傷に効果がある。

そういえば昨年、近所の知人からアマドコロの苗を頂いている。プラムの木の下に植えたままになっているので、明日にでもチェックしてみよう。
来年は自家製の韓国風ハーブティーを、飲めるように。



                              

ヘルシーな韓国薬膳


女三人で、食事をすることになった。
場所は銀座、予算は一人1万円ぐらいという条件で二人にまかせたら、
韓国薬膳料理はどうか、という提案の電話があった。

フレンチとかイタリアンなど洋風の料理を選ぶかと思っていたので、
意外なチョイスだ。
コリアンを選んだ理由は、チャングムのテレビを見て医薬同源に興味を持ったからだという。
もちろん私も同じ考えなので即決。予約を入れた。

韓国薬膳「はいやく」は、晴海通りと昭和通りがクロスする東銀座にある。
ビルの地下1階にあるレストランは、「あっ、間違えたかな……」と一瞬戸惑うほどすっきりとした空間がひろがり、BGMもヨーロッパナイズされている。照明もソフトで、イメージしていたいわゆる韓国料理の店とは思えないシックなインテリアだ。

メニューは、陰陽、五味五色の味をバランスよく摂り、五臓六腑に栄養を行きわたらせるように組み立てられ、五つのコースが用意されている。
例えば、痩身コース(4000円)、参鶏湯(サムゲタン)コース(5000円)、チゲコース(6000円)、美肌・滋養強壮コース(7000円)
スペシャルコース(8500円)とある。

「美肌」のキーワードに弱い女たちは、ビハダと聞いただけで満場一致。
7000円コースをオーダーした。

さて、写真とともに料理を振り返ってみよう。


先付 季節の食膳粥 やさしい味のカボチャ入りお粥
   緑の種子はカボチャの種





前菜 冬野菜のナムル コッチョリ 小松菜に似た江戸菜を浅漬けに
   したもので、歯ざわりがよく爽やかな味。
   白ゴマ寄せ豆腐 こってりとした濃厚な味 
   トマトの自家製コチュジャンソース 酸味と軽い辛味が絶妙。





中肴 本日の魚介のフェ
   チヂミ  黄ニラだけのチヂミ。パリッとした焦げ目が美味しい。
   和牛と5色野菜のチャプチェ 取り合わせがヘルシーで美味なり。
   渡り蟹の薬膳しょうゆ漬け  もっと食べた~い。


  


薬膳料理 雛鳥の参鶏湯 石鍋でぐつぐつ煮込んだ栄洋満点の料理。
   高麗人参、栗、クコ、銀杏、にんにくなどが入っている。
   キムチ  複雑な旨みが感じられた。





肉料理  特選・和牛カルビのタタキ サラダ仕立て
     レア牛肉のまろやかな味が忘れられない。しゃきしゃき
     した水菜とのコンビネーションもよかった。





食事  飛子とキムチのミニ石焼ビビンパ
    ミニだと思っていたら、意外にも大きな石鍋でボリューム満点。
    飛子のプチプチした食感が、新鮮な感じだった。





デザート 3種の中から選んだ高麗人参プリン





最初は小さな器に盛られた料理にボリュームがないので、
「この調子では、隣のインドレストラン{ナイル}でカレーでも食べて帰ろりましょうね」などといっていた。
ところが、だんだんとおなかがくちくなり、デザートできっちりと満腹したのには驚いてしまった。
なるほど、いろいろな種類の食材を少しづつ摂るのも、薬膳の極意なのだった。

翌朝、ビハダの状況は?と鏡を見たが、相変わりませず……。
ほかの二人はどうだったかしら。それよりウエイトが心配だ。

もしもまたの機会があったら「痩身コース」にしよう。

???な商品 その5


柚子の種子

土佐の高知の朝市で、ビニールの袋に入っている粒粒を見つけた。
袋には100円のほかは何も書いてない。

「すみません、これは何でしょうか」
「柚子の種子だがね」
「こんなにたくさんの種子だけを、何の料理に使うの」
「料理じゃないきに。美容だよ、美容。お客さんの肌がすべすべする化粧水になるよ。試してみな」

柚子の種子をこれほど集めるのには、たくさんの果実が必要だ。
それだからこそ売り物になっているのだろう。美容に使うというのも極めてユニークだ。

我が家に帰ってから説明通りに、柚子の種子をホワイトリカーに漬けた。
2週間後に漉して液体だけを容器に入れ、冷蔵庫で保存。
試しに手につけてみると、言われた通りすべすべになる。特に足のかかとがつるつるになったのが嬉しい。

こんなに効果がある化粧水ができるのなら、もっと買ってくればよかった。



1個の柚子から採れる種子は、せいぜい20~23個なので、
種子だけ買えるのはありがたいこと。高知の人が羨ましい。


スプレー式の容器に入れ、冷蔵庫に。湯上りに使うと気分爽快だ。」


たかが箸、されど箸


マイ箸を探すなら

銀座の並木通り三丁目に、間口一間ほどの「卯の花」という店がある。
一歩足を踏み入れると、壁という壁、棚という棚、天井からも色彩が渦を巻くように迫ってくる。
深呼吸をしてよく見ると、まず目に飛び込んできたのは箸、箸、箸だ。
カラフルな箸、ガラスの箸、渋い箸、子供用の箸、名前入りの箸,螺鈿や象牙の箸など、さまざまな箸がきれいにディスプレイされている。また、箸置きや箸入れの数々に、和食器も所狭しと並び、見ているうちに、いつのまにか幼い頃の思い出が蘇ってきた。


美しいもの、愛らしいものに目がない私が、足を停めた店とは。


銀座並木通りにある「卯の花」には、箸や和食器の数々が並ぶ。

生家には、太い象牙の箸があった。
使い込んであめ色になった箸は、大事なお客様の時の取り箸に使っていた。
この箸には特別の役割があり、誰かが魚の小骨を咽に引っかけると、「ゾーゲノハシ」の出番となるのだった。祖母の膝の上に乗り、上を向いて咽のところを象牙の箸の太い部分で静かに撫でてもらうと、不思議に痛みが取れた。肝心の小骨が取れたかどうかは忘れたが、安堵の気持ちは今もはっきりと覚えている。

思い出にふけっているうちに、夫が花見箸を見つけた。
それは携帯用の折りたたみ式箸で、ケースに入れたサイズが縦12センチ、
横3センチとコンパクトだ。しかも軽い。
材質は紫檀で、ジョイント部分の見事な処理には驚いてしまった。
内蔵された金具をはめると、いったいどこが継ぎ目かしげしげ見ても指で感触を確かめても、わからないのだ。
聞けば大阪の木原さんという、漆硯・唐木細工で有名な職人の作品だという。
それにしても「花見箸」とは何と豊かなやさしい言葉だろう。
こうした品は出会いもの。あとで欲しくなってもあるとは限らない。
結局揃いでもとめたが、大切に扱うように気をつけなければ……。


花見箸・折りたたみ式の携帯用箸。ジョイントすると継ぎ目がまったく
分からなくなる名人の作。赤い布のケースが夫のもの。青は私。

それにしても、ふだん気にも留めないで使っている箸について、知れば知るほど奥が深いことが分かってきた。
小さな箸の美術館のようなこの店には、ふだん使いから職人の削りの技が光る芸術品ともいえるものまで集められ、どれもが欲しい物ばかりだ。
いつか、虹色に光る貝殻が象嵌された「若狭螺鈿朱塗り箸」を求め、手製の箸入れを作ろう。その次は……。

小さな贅沢を楽しんでいる私である。


店内には色とりどりの吊るし雛が揺れて、春を告げていた。

映画「マリー・アントワネット」

見所いろいろ

昨日封切の「マリー・アントワネット」を観に、有楽町へ。
ほとんど満席で、観客は圧倒的に老若女女である。

見終わってエレベーターを待つ列で、中年のご夫婦が揉めていた。
「なんだか、つまんなかったよ」
「私は面白かったんだから、ぶつぶつ言わないで」
「どこがよかったのかねえ、俺にはぴんと来ないなぁ」
「男には無理ね。ねぇもう止めてよ。ほら、みんな笑ってるじゃないの」
「わかったよ。2度とお前と映画なんか観にこないからな」

気まずい雰囲気のまま、エレベーターは降下したが、私にはご主人の気持ちがわからないでもなかった。
おそらく彼は、ドラマチックなフランス革命の嵐を想像していたのだろう。
若くして王位についたルイ16世と、名門ハプスブルグ家のマリー・アントワネットの政略結婚。ベルサイユ宮殿の豪奢な暮らしやアメリカへの援助などが財政を圧迫して、革命の引き金となり、二人とも断頭台の露と消えた史実を、期待していたのにちがいない。

アメリカの女流映画監督ソフィー・コッポラが描いたストーリーは、たしかにこの通りなのだが、男性ではせっかくの見所に反応しない人が多いのではないだろうか。
この映画は堅苦しい歴史などよりも、スクリーンの隅々まで楽しむエンタテイメントだ。もしも真面目に取り組みたい方には、私が若い時に感銘を受けた伝記作家ツヴァイクの、長編小説をおすすめしたい。

さて、見所は?
何といってもファッションが素晴らしい。
ヒロインを演じるキルステン・ダンストが、華奢な体に次々にまとうドレスの数々は、どれを採っても夢のよう……。
いずれも宝石や絹のリボン、デリケートなレースなどをふんだんに使い、下着や寝巻きから宮廷での正装、ウエディングドレス、朝まで踊り明かす遊び着、トリアノンの田舎屋での村娘風まで、いったい何着写っているのだろう。帽子とヘアースタイルのマッチングも、バラエティーに富んでいる。
ソフィー・コッポラは、「シャネル」のカール・ラガーフェルドに師事したそうだが、さすがコスチュームへの力の入れ方が光っていた。

見所は、まだまだある。ぜひ、脇役や群集まで目を凝らしてほしい。キャラクターに合わせて、例えばルイ15世の愛人デュバリィー夫人の下品な服、勇気と決断に欠ける駄目男ルイ16世のきらびやかな服、王妃の恋人フェルゼン伯爵は凛々しい軍服姿、宮廷に集う貴婦人や侍女たちの華やかなドレス…。
当時流行のヘアウイッグにもユニークな趣向が凝らしてあり、インテリアでいえば照明器具や家具、壁紙の模様まで見所が一杯。
料理は豪華な朝食のシーンのほか、石版画で見たことのある超クラシックなお菓子や、ピンクの彩りも愛らしいお菓子の数々に、館内からため息があがったほどだ。

屋外のシーンでは、緑滴る森の中やワイルドフラワーが咲く野原が印象的だった。
本物のヴェルサイユ宮殿で行われたロケーションも多く、広大な庭園の俯瞰撮影による幾何学的な庭や、ノットガーデンのデザインも出てくる。
この18世紀はまだオールドローズの時代なので、薔薇のシーンにも注目したが、古典的な咲き方のイングリッシュローズも混じっているようだ。
なぜなら全体を通していえることは、細かい時代考証よりも監督のイメージに合う素材を組み立てていく手法が随所に見られるからである。
音楽もしかり。クラブサンの雅な響きが宮廷に流れたかと思えば、ニューウェイブもテクノも混在していて何の違和感も無い。
監督自身が楽しんでいることが伝わってくる映画は、そうざらにはない
百聞は一見に如かず。どうぞごらんあれ。



映画パンフレットより
どのシーンも華麗なる衣装にアクセサリーなどの小道具が素敵。
左下はいつもいつも随身に囲まれての豪華な朝食。


映画パンフレットより
広大なヴェルサイユ宮殿の庭園。チューリップと勿忘草で縁取った
ノットガーデンを、そぞろ歩く夏着姿のアントワネット。


映画パンフレットより
夢のようなピンクのお菓子と薔薇の花の饗宴。一見オールドローズ
のように見えるが、おそらくイングリッシュローズかも。

シェフのおすすめハーブ ベスト8


1月17日のブログに「中高年向きのハーブ」ベスト5を書いた後に、
“About 8 Herbs”というサイン入りの本を、著者の Stephen J. Lee 氏からいただいたことを、思い出した。
1994年の夏、アメリカハーブ協会の年次総会に出席した際のことだ。






彼はケンタッキー大学で料理教養学を学び、フランスの有名な料理人オーギュスト・エスコフェに師事した人で、特にハーブを用いた料理が得意だという。店を経営するほか、ハーブ啓蒙のために講演や執筆などで活躍中のアクティブな方である。

さて、名シェフが選んだ料理用ハーブ・ベスト8とは?
彼の著書の中で、パセリ、チャイブ、タイム、ローズマリー、セイジ、ガーリック、バジル、タラゴンをあげている。

ラインアップを見ると、さすが、全部ベイシックなハーブだ。
単独の使い方のほかに、組み合わせると幾通りにも使えるこれらのハーブは、育てやすく、入手し易く、値段も並みなものばかり。
そして、庭が無くてもコンテナや窓辺で育て、フレッシュなハーブを使えば、料理は上手になると彼はいう。

また、家庭料理は手早く、安く、台所にあるものを利用し、ハーブでメリハリをつけるのが、名シェフになる秘訣だと説く。
何だか聞いたことのある台詞だと思ったら、母がよく言っていたこととまったく同じ、ではないか。

なるほど、洋の東西を問わず、行き着くところは同じなのだ。

マイ・箸は 今




私は外出するときに、ハンドバッグに「マイ箸」をしのばせている。

食事をすることになった場合、割り箸の代わりに持参の箸を使えば、少しでも地球の環境破壊を防ぐことに協力できるからだ。



マイ箸推進プロジェクトの資料によると、日本の年間割り箸使用量は250億膳! 一人当たりに換算すると、年間約200膳だという。

しかも海外のほうがコストが安いので97%が輸入品、そのうち90%が中国からの輸入なのだ。全面的な森林の伐採を行うため、資源の供給が追いつかず、緑が減少する原因となっている。



地球の森林は、1分に付きおよそ30ヘクタール、年間で14万平方キロ

失われている。これは北海道と九州を足した面積に相当するとか。

こうして森林が破壊されると、森林がこれまで果たしてきた役目が果たせなくなってしまう。

洪水や土砂崩れを防ぎ、渇水を緩和。水を浄化し、人々に安らぎや癒しを与え、地球温暖化を防ぐことができなくなるのだ。

長々と記したが、ふだん何気なく使っている割り箸で、このような恐ろしい結末が近づいていることを、知らない人は多いのではないだろうか。



ちなみに私の愛用の「マイ・箸」がこれ。









長いのが八角箸。八角形に削った箸で先端が細く、ゴマでも容易につまめる。短い2膳は箸入れに合わせたサイズ。腱鞘炎で痛い右手でも、滑らずに使いやすい。



ところで、今回のタイトルにどなたか気がついてくださった?

マイ・箸は今 (マイハシハイマ) もうひとつ 

恋せよせい子 (コイセヨセイコ)



簡単ながら回文で。お粗末様。



マイ箸推進プロジェクト

http://www.my-hashi.jp

たった二つのレモン


このましい果物
3年前、「上の庭」と「下の庭」の斜面にレモンを植えた。
2年目に、清らかさと甘さがミックスした、えもいわれぬ香気を漂わせる花が咲いたが実らず、今年ようやく小さな緑色の実がついた。






鶉(うずら)の卵大の赤ちゃんレモンでも、一人前に「レモンでございます」という形をしているのが、なんとも可愛い。
最初は6個なっていたのに、夏の間に2個脱落し、いつの間にか緑色のレモンが2個になってしまった。
レモンイエローに色づいてきたのはクリスマスの頃からだ。
たった二つのレモンでも、口笛を吹きたいほど嬉しいのにはわけがある。

私は幼い頃から、柑橘類を「このましい」と思っていた。
このましい、とは郷里の福島市大森の方言で「うらやましい」の意味だ。
いや、ただ単に羨ましいだけでなく、「羨ましいほど素敵!」という強い意志も込められている。
私の生家では両親が植物好きで、戦後の耐乏生活の中でも、タキイのカタログで珍しい苗木や種を取り寄せ、特にフルーツ類はかなりの種類を植えていた。
思い出す順にあげてみると、柿、無花果、柘榴、プラム、林檎、杏、桜桃、桃、ラズベリー、実桜などで、柿だけでも20以上の品種があった。
無いのは葡萄と寒さに弱い柑橘類だったが、あるとき近くのお宅に蜜柑の植木鉢があるのを見たとき、心の底から「このましい」と思ったことを、今でも鮮やかに記憶している。

蜜柑の木があるのは、味噌や醤油を作る旧家で、敷地の中に郵便局の建物を持つ局長の家だった。庭を挟んだ母屋のガラス張りの部屋は、おそらく温室だったのだったのだろう。
立派な門からちらりと見えるオレンジ色の実が、灯かりを点したようで、このましくてならなかった。

気候が温暖な横浜に住むことにしたのは、憧れの柑橘類を植えられるということも、頭の中にあった。
これまで植えたこの仲間は、甘夏、ポメロ、四季橘、グレープフルーツ、橘(たちばな)、金柑などで、なぜかレモンと柚子が後回しになった。
たった二つのレモンでも、我が家の庭でようやく実っただいじな宝物だ。
思い入れが強すぎると、採るのが辛くなる。

思いきって、来週あたりにレモンケーキを焼いて、初お味見をしてみよう。
そして、残りの一個は完熟レモンにして、酸味の変化を試してみるつもりだ。

続・中高年向きのハーブ選び


ハーブセレクションはこうして
今までは庭と貸し農園のスペースで、
数え切れないほどのハーブを自由気ままに育ててきた。
ここで、いきなり5~10種類に絞り込むのは、正直なところ難しい。
それにはハーブを何に使いたいかをよく考え、次のように何回かに分け、段階的に選んでいく方法をおすすめしたい。

例えば私の場合は
ハーブを料理やハーブティー、ハーブ風呂、園芸などに使いたい。

料理によく使うハーブはローズマリー、スイートマジョラム、ミント、セイジ、バジル、レモンタイム、ディル、パセリ、レモングラスなど。

ハーブティーには、ミント、カモミール、レモンバビーナ、レモンタイム、
マロウ、ローズマリー、セイジ、バラなど。

ハーブ風呂にはローズマリー,カモミ-ル、ミント、レモングラス、ラベンダーなど。

園芸にはバラ、マロウのほか、ほとんどガーデニングに使える。(上記のハーブに1点ずつプラス)

さて、登場回数の結果を見てみよう。
ローズマリー4、 スイートマジョラム2、ミント4、セイジ2、バジル2
レモンタイム3、ディル2、パセリ2、レモンバビーナ2、マロウ2、
レモングラス3、バラ2、

上位から並べてみると、
4点=ローズマリー、ミント、
3点=レモンタイム、レモングラス、
2点=スイートマジョラム、セイジ、バジル、ディル、パセリ,レモンバビーナ、マロウ、バラなど。

4点と3点を獲得したハーブで4種類決定したが、レモンの香りがダブって
いる。考えた末に栽培が容易で大量の収穫ができるレモングラスを選び、
あとの2点はバジルとスイートマジョラムに決めた。
整理してみると、ローズマリー、ミント、レモングラス、バジル、スイートマジョラムが、「2007年、我が家のハーブベスト5」となった。
ちなみに「ベスト7」なら、ディルとパセリをプラスしたい。

こんなふうにして植栽するハーブを決めていくと、準備も予備の勉強も楽しくできる。
人それぞれというように、ハーブに関してもそれぞれの好みがある。
さて、あなたの「ベスト5」はどんなハーブだろうか。




中高年向きのハーブ選び


少ないハーブで大きな楽しみ

そろそろ春の園芸計画を立てる時期になった。
シーズンオフの今、カタログにマーカーで印をつけては消したり、ネットで通販を調べたり、わくわくと悩んでいる人も多いことだろう。

私はこれまで、ずいぶん多くのハーブを育ててきた。
栽培品種や民間薬なども含めると、1000種類以上になるだろうか。
ただし、これは何事も徹底的に取り組んでしまう私のくせで、家庭婦人の枠をはるかに超えている数字と自覚している。

そこで今年は絞りに絞って、「少ないハーブで多くの楽しみ」をテーマに、
中高年のハーバルガーデニングを実践することに決めた。
これは65歳になった私自身のためでもあるし、これから大勢で追いかけてくる団塊の世代の人たちの」参考にもなるに違いない。

若い頃は好奇心に突き動かされて、「知りたがりやの靚子」といわれたほど積極的にハーブの種や参考書を集め、貸し農園を借りては実践と実験を繰り返してきた。
その頃は食べ盛りの3人の息子たちがいたので、三度三度の食事の準備に追われる毎日だった。3人ともスポーツ青年で、肉や魚が大好き。毎日のことだから、懐具合もたいへんである。安い材料を美味しそうな料理に変身させたのは、ハーブの力だった。また、疲れを癒し熟睡できるハーブ風呂にも、毎日のようにはいっていた。貸し農園を二つ借り、家族の健康維持のためにハーブを育てていた日々がなつかしい。

息子たちは巣立ち、現在は夫と二人暮らしだ。
食べ物の好みも変わり、野菜の献立が多くなってきている。
それに腰痛にも悩まされ、ハードな庭仕事がきつい日もある。
いいチャンスだ。
今年は使う頻度が高く,栽培が容易な中高年向きのハーブを5~7種ほど選び、どんな暮らしが楽しめるかトライアルしてみよう。
                          続く



テーブル・バジル


食堂で食事をしなくなったのは、いつからだったろう。
庭に面した窓が羽衣ジャスミンに覆われて以来だから、かれこれ3~4年になる。切ればよいのだが、なかなか決心がつかない。

この頃は居間の大きなテーブルで、ご飯もお茶もするようになった。
チークのこのテーブルは、スペースがあるので何でも載る。
調味料も端のほうに出したまま、文房具も載せたままで便利だ。

便利といえば、テーブル上にもう一つとても重宝しているものがある。
それは瓶に挿したバジルの小枝で、真冬というのに緑の葉をつけている。

11月に庭のバジルを整理した時、葉という葉はバジルソースにして冷凍した。しかし、バジルを運ぶ時にうっかりして、庭に数本の小枝を落としてしまった。とりあえず、ジャムの瓶に挿して、台所のカウンターに置いたら、1週間もしないうちに発根。まさに水耕栽培ということになった。
寒さが嫌いなので12月中旬から、暖かい居間のテーブルのうえに移して、「生きた調味料」として利用している。




発根したバジルの小枝。まだ庭で元気な南米のトウガラシ
’バルーン’を彩りに添えて

例えば野菜サラダに何となくパンチがない時、2~3枚のバジルの葉を摘み取ってちぎり、ぱらりと混ぜればイタリアンっぽくなる。また、オムレツや、トマトサラダ、ピザなどのトッピングにも欠かせない。
少し伸びると摘まれてしまうので、哀れな姿のバジルちゃん、ごめんね。

今朝はパンがなかったので、残り物を組み合わせて,ひらめき料理を作った。
すり下ろした山芋に、玉葱とべ-コン、チェダーチ-ズの粗みじん切り、ジャガイモの千切り、卵、バジルの葉のみじん切りをよく混ぜ合わせ、塩、胡椒で調味。これをオリーブ油を引いたプライパンで、こんがりと焼く。
トッピングにバジルの葉を飾って、出来上がり。

材料が美味しい物ばかりだから、どう転んでも不味くなりようがないこの
「西洋おやき」は、かなりハイカロリーだ。

その証拠に、もうすぐ2時になるのにまだおなかが空かない。


ナチュラリストの二部治身さん


「もしもし、二部さん? 広田です」
先週木曜日の夕方、二部治身(にべはるみ)さんへ、ダイヤルをした。
彼女には、何と肩書きをつけてよいか迷ってしまう。挿花家、ナチュラリスト、自然愛好家・・・など、いろいろあるがどれももの足りない感じだ。

「あぁ、広田さん。どうしたん?」
豊かな声量の高松弁が受話器の向こうから、聞こえてきた。

「昨日、大宮の駅前に軽井沢の「茜」と同じ喫茶店があったのよ。美味しいコーヒーが飲みたくて入ったら、書棚に’銀花’のバックナンバーがあるの。70号特別記念特集に、あなたの作品と記事がたくさん載っていたので、嬉しくてお声が聞きたくなって」
'銀花’とは、自然、人の生き方、民芸品、骨董品など美しい物、芸術的な物を追求する雑誌で、創刊40年を過ぎた格式ある雑誌だ。

「よく電話してくれたわ。あれはずいぶん前のことだったものね。よう覚えているよ。野の花で100種類ぐらいの箸置きを作って・・・」

「1978年の出版だったから、約30年前のことね。おかっぱの二部さん、とても可愛かったわよ」

確か1975年前後に、駒場の民芸館と高樹町の骨董品店で、気になる花を何度か見かけたことがあった。自然の花材を花器でなく道具などとコラボレーションした作品で、生け花でもアレンジメントでもない、それでいて何かしら哲学的なものを感じさせる花だった。
後で知ったのだが、両方とも彼女が八王子の山から運んできた、枝ものや草花を活けていたのだ。
自然の素材を壷やざる、ガラスの容器などに伸び伸びと、あるいは繊細に、
また力強く、そして可憐に、自由自在に花を活ける人はそうざらにはいない。しかも、堅苦しい生け花のセオリーとか、流派のこだわりなどを微塵も感じさせない、堂々とした作品だった。

ある婦人誌に、二人が別々の企画で載ったことがあり、ユニークな花を活けていたあの人が二部治身さんということが分かった。
その後編集者にあらためて紹介され、お互いの家を訪ねたり、思いついた時に電話や手紙のやりとりをして、20年近くになる。きれいな色、美しい形に感動する彼女は、生真面目でシャイな反面、思い切り大胆な発想や行動もけろりとやってのける。
開発が進むニュータウンの自然を守るために努力し、長年耕して手入れをしてきた畑は、なめてもいいぐらいのよい土だと自慢する実践派だ。

旅行好きも半端じゃない。アフリカ、中国奥地、東南アジア、韓国、中南米などへ行くたびに、民芸品やら生活雑貨を買い込んでくる。
彼女が文化出版局から出した5冊と、合わせて7冊の著書を大切にしているが、それぞれの写真に写っている道具や家具の何と凝っていることか。
「宝もの見つけた」を見ると、その数はたいへんなものだ。いったいどうやって収納しているのか、教えてもらいたいと思う。

明日14日からは、上海へ出発の予定と聞いた。
無理をしないで、大いに楽しんできてほしい。
そして、私がリクエストした苦丁茶を、忘れないでね。
行ってらっしゃい!!!



二部さんの著書の数々。どの本を開いても、花の活け方ばかりでなく、
暮らし全般にわたって自然を慈しむ心が伝わってくる。


チャングムとハーブ


金曜日はチャングムの日

今夜の7時45分が、今から待ち遠しくてたまらない。
「チャングムの誓い」がNHK総合TVでスタートするからだ。
これまで、BS2と総合TVで、各50数回のドラマを見てきたのに、
3回目のスタートを心待ちにしているのは、不思議な気持ちである。

私はこれまで続き物のテレビドラマを、ほとんど見たことがなかった。
けれども、この番組は何度見てもためになることがあり、今回は吹き替えなしの韓国語のオリジナル版ということで、わくわくしている。

時代は15世紀末から16世紀前半。舞台は朝鮮王朝の宮廷で、隣接する中国は明、そして日本海を隔てた日本は室町時代という設定である。
ストーリーはチャングムという少女が、母の遺志を受け継いで宮中女官となり、宮廷料理人の頂点を極めるために、厳しい修行の道を歩む。
そして陰謀と策略が渦巻く宮中で、高潔な志を曲げることなく自分を磨き、ついに女の身で王の主治医になった実話がベースになっている。

私が興味を抱いた点は、宮廷料理の勉強の仕方、厨房のシステム、素材の吟味、水の大切さ、作り方と盛り付けのセンス、効果的なプレゼンテーション、黄砂や疫病に強い消毒法など、まだまだあるが、気をつけてみていると何気ない感じのカットにも見所が多い。

中でも「医薬同源」の考え方から、食べる人の体調から判断して献立を作ることを大切に説いている。たとえば、賓客である明国の大使といえども、豪華な食事は体に悪いので出さず、妊娠中の側室を栄養満点の料理で殺そうという計画を見破るなど、理論に裏打ちされた事件が続出する。
ハーブは食事の素材や、菜園で栽培する薬草という形でたくさん登場する。
また、どのようにして覚えていくか、処方のマスター法なども興味深い。
今回のシリーズはメモ帳とペンをそばに置いて、見るつもりだ。
もっともっと書きたいが、予備知識でテレビが面白くなくなっては困る。

最後に、皇后や皇太后のヘアースタイルにファッション、宮中の立ち居振る舞い、部屋のしつらい、道具の数々にも目を留めると、何倍も面白くなる。

それでは、ENJOY!

*追って
今9時です。このブログを読んでくださった方に謝ります。正しくはBS2で放映されるのを、NHK総合と記してしまい、申しわけありません。
テレビを総合のチャンネルに合わせて待っていても、なかなか始まらないので、気がついた私です。すみません。
今夜は全体のイントロダクションで、これから面白くなります。
ちなみにミョンイが飲まされた毒薬は、トリカブトを煎じたものです。
毒草もハーブのカテゴリーに入るので、気をつけましょう。



「チャングムの誓い」放送画面を撮影



「チャングムの誓い」放送画面を撮影


? ? ? な商品 その4

茄子の葉の粉

晩秋の一日、中仙道を江戸に向かう途中、
磯部温泉の手前で大きな道の駅に似た建物を見かけた。
一度通り過ぎたが、後ろ髪を引かれる思いがする。
どうしてものぞいてみたいと夫に頼み込み、ユーターンをしてもらった。
その代わり、「30分だけ」という時間制限と、「買わないで見るだけ」の約束を交わしてから、大きな体育館のような建物へ突入。

いやぁ、こんな広さでは、30分で回るのは無理というもの・・・。
でも、気を取り直して見てまわろう。
ここの特徴は、プロの商品とアマの手作り品が同じ場所に並んでいる。客のほうは、気兼ねなく自分の好みで品選びができるというわけだ。野菜も新鮮、漬物も美味しそう。特に葱は下仁田や深谷の有名ブランドの生産地に近いので、ただネギと書いてあっても、例の太くて短くて甘いやつだ。しかも3~4本の束で、たったの80円!
お惣菜あり、おやき、手作りケーキ、パッチワークの手芸品まである。
建物の半分は農作業用関係の道具なのに、時間がない。

変わったものを見つけた。





「茄子の葉の粉」と書いてある。ビニールの小袋の中に入っているのは、
くすんだ緑色をした粉末だ。なぜか、100円の上に150円のシールが
貼ってある。通りかかった人に聞いてみたが、さぁと首を横に振るばかり。ようやく5人目の老婦人が教えてくれた。
「沢庵を漬ける時に混ぜるのよ」
しかし、その方も知ってはいるものの、まだ作ったことはないのだそうだ。


家に帰ってから、さぁ、実験。
まず舐めてみた。何の味もない。
沢庵のたるの中は、発酵しているのだから酸っぱいはず。
薄めた酢に粉を入れたら何か変化が? 結果として何も変わらなかった。
香りは酢の匂いだけだ。
やはり沢庵を漬けてみないと、分からないのかも知らない。
その後、知っていそうな数人の友達に電話で聞いてみたが、
全員「なあに、それは。分かったらぜひ教えてね」

たまたま三重県の友達から電話があったときに、同じ質問をしてみた。
「知ってるわよ。うちのほうでは昔から茄子の葉を干して粉にしたものを、
米糠、砂糖、柿の皮、トウガラシ、ウコン、塩、昆布と混ぜて糠床を作るのよ。時間がたつにつれて発酵するのやけど、茄子の葉入りのほうがよく熟成して、香りが違うのよ。できたら送るから、待っといて」

知らないことを知るのは、嬉しい。
三重県の食文化が、群馬県へどのような経緯でつながってきたのか。
答えは、意外にも三重県から群馬県へ嫁入りした人がいたから、かも・・・。
江戸時代から明治の中ごろまでは、こうした食文化や習慣、行事などが伝わった足取りを追跡できたが、現代ではそうはいかぬ。
人々の交流、物流、本やテレビなどが地球規模の津々浦々まで、瞬時のうちに情報を運んでしまうからだ。

いずれにせよ、茄子の葉仕込みの沢庵の味見をする日が待ち遠しくてたまらない。

何でもハーブ


歯を磨きながら、歯磨きのチューブに書いてある文字が目に留まった。
「天然ハーブ3種類配合」とある。

へぇー、天然と断り書きをするのは、天然じゃないハーブもあると
いうこと? 天然の反対は人工とか人造ハーブとでもいうのかしら。

ハーブにはお洒落でファッショナブル、そのうえヘルシーで安全なイメージがルある。そのため、ハーブの魅力にあやかったネーミングの、ハーブ商品が多い。
例えば、ファストフードの店の「ハーブ鶏」。これはハーブを食べさせた鶏
のことらしく、どんなハーブかは分からない。
変わったところでは、「ハーブ下着」「ハーブネクタイ」「ハーブ靴下」
「ハーブ毛糸」「ハーブハンカチ」「ハーブ枕」・・・。これらは繊維に香りのビーズを織り込んで、汗臭さを消すという。
食品関係では、「ハーブ味噌」「ハーブ醤油」「ハーブ漬物」「ハーブ砂糖」「ハーブ豚」「ハーブチーズ」・・・。きりがないのでこのくらいにしておくが、何にでもハーブの冠をつければ、イメージがアップするものと考えている人が多い。

観光地などでは、紫色の「ラベンダーソフトクリーム」や「ラベンダー石鹸」「ラベンダーTシャツ」も人気商品である。しかし、これらはそれぞれ
化学的な染料や香料を使って、イメージに近いものを作った商品なのだ。

家庭のハーブの長所は、売らなくても売れなくてもよい点にある。
庭から摘んだ安全な「天然」ハーブを、好きなだけ好きなように使えるのは何と贅沢な楽しみだろう。

それにしても、歯磨きのチューブに書いてあった「天然ハーブ3種」とは、
どんな種類なのか、知りたいと思う。




レモンバーム(フレグラントガーデンより)



スペアミント(フレグラントガーデンより)



ペパーミント(フレグラントガーデンより)

柳に小手まり

祖母 おまん様

「あら、こんな時間」
冬至を過ぎて、いくらかずつ日の入りが遅くなったような気がする。
台所の窓から見える夕映えの西空には、家々の屋根がシルエットになって、まるで切り絵細工のようだ。

夕食の支度をしようと、野菜かごをのぞいた。
正月料理に使った里芋と、和歌山の知人から届いた見事な大根がある。
金目鯛の粕漬けを焼いて、酒の肴を2,3品小鉢に盛り、
味噌汁は「柳に小手まり」がいい。

まぁ、何と懐かしい言葉を思い出したことか・・・。
「柳に小手まり」というのは、私の祖母のおまん様が好んだ味噌汁の名前である。千切りにした大根を柳、小さな里芋を小さな手まりに見立てたことから、ついた名前なのだ。
どちらも旬の野菜の組み合わせで、大根の甘みと里芋のぬめりが溶け合って、やさしい味となる。しんしんと寒い夜は、ふうふう吹きながら何杯もお代わりをしたものだった。

それにしても、なぜ祖母はこの味噌汁をこんな雅びた名前でよんでいたのだろうか。おそらく、檀家総代の矢吹友衛門様の奥様と豪勢なお伊勢参りをしたことがあるので、その時に覚えてきたのかもしれない。

思い出したことがある。おまん様は、胡瓜を一生涯食べないと決め、それを守った人だった。
その理由は、祖母の生まれた福島県伊達郡伊達町には、天皇様という大きな神社がある。(ここから先はうろ覚えだが)ある時、皇子様が争いに巻き込まれてしまった。家来とともに逃げる途中、胡瓜畑に隠れたが、胡瓜のざらざらとした葉が皇子様の目を傷め、あまりの痛さに悲鳴を上げた。そこでとうとう追っ手に捕まってしまったそうな。
それからというもの、氏子たちは代々悲劇の皇子様を悼んで、胡瓜断ちをしているのだという。

残念ながら(?)、私は好き嫌いがない。
祖母の胡瓜断ちのように、もしも私がケーキにまつわる伝説からケーキ絶ちをしていたら、私の人生はどうなっただろう。
いつまでもすらりとして・・・、そして・・・


ニューヨーク異変


おかしい、じつにおかしい。

例年なら、今頃は「大寒波襲来! 全米各地で甚大な被害が続出」などという報道がされる時分だ。
ところが2日ほど前のテレビ報道によると、短パンにタンクトップの女性たちが、ニューヨークのセントラルパークでジョギングをしている。しかもサクラが咲いて、気温は何と23度だという。

エルニーニョが原因というほかに数多くの説もあるが、世界的な規模で地球温暖化が進み、破滅に向かっているのは確かだと思う。
数年前の映画に、’THE DAY AFTER TOMORROW ’があった。
これは映画なんだ、フィクションなんだ、と自分に言い聞かせながら見たのは、凄みのある説得力があったからだと思う。

うちの庭でさえ、アンユージュアル&イレギュラーな異変がおきている。
冬が苦手のゲットウにジンジャーリリーの葉は、路地でまだ青々としているし、ムラサキツユクサやアイが咲いている。
3月に咲く雲南黄梅はすでに12月から花をつけていた。
トマトはさすがに立ち枯れになったが、トウガラシはまだ元気な種類もある。これらはいずれも南の国を故郷とする亜熱帯植物に近い。



ジンジャーリリー(フレグラントガーデンより)


タバスコ(New ハーブブックより)


昨日の日記に記した、光孝天皇の御製の歌を、もう一度記してみよう。

君がため 春の野に出でて若菜摘む 我が衣手に雪は降りつつ

若菜を摘んだ日が1月初めだとしたら、昔は陰暦だったので現在の2月に該当する。また、同ページの摘み草の写真は11月に撮影している。
植物の物差しで計った二つの事実の時間差は、4ヶ月と出た。
このぐらい地球が狂ってしまったら、戦争が起きたり、毎朝報道される子殺し、親殺しなどが増えるのも、あたりまえなのかも・・・・。

植物に罪はない。狂って行く地球と人類に警鐘を鳴らしてくれたのだから。

スプリング・セブン・ハーブス

今朝は、七草粥をいただいた。
真っ白い粥の中に、真緑の葉が浮かび、立ちのぼる湯気まで爽やかな香気に満ちている。
年の初めに薬効のある植物を食べて邪気を払い、健康を祈るこ習慣は、古代中国の年中行事が伝わったもので、日本では平安時代から行われるようになったという。

君がため 春の野に出でて若菜摘む
我が衣手に 雪は降りつつ         光孝天皇

百人一首の中に見えるこの歌は、こうした行事のためにやんごとない身分の方が、若菜を摘んだのではないだろうか。光孝天皇は50代で天皇になられた方で、光源氏のモデルともいわれている。

「春の七草」を英訳すると、’SPRING SEVEN HERBS’となる。
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」と詠まれているアイテムが、全部健康維持に薬効のあるハーブたちだからだろう。
近頃は1月に入ると、デパートやスーパーでビニール袋とかパックに入った七草セットが、400円前後で売られている。興味深かったのは、フリーズ
ドライにした「七草の素」が、2回分のパックで300円だった。

都会に住む人には少々難しいかもしれないが、スズナ(カブ)とスズシロ
(大根)、セリ以外は、摘み草で集めることができる。
ここにのせた4点の写真は、11月下旬に、郊外の葱畑の縁や植木の圃場近くで見かけた「食べごろの四草」である。



ナズナ 野菜畑や畑の縁によく生える。一株ずつロゼット状に生えているものより、数株重なって生えているもののほうが柔らかく香りもよい。



ハハコグサ(ゴギョウ) 雑草と混じっていることが多い。白い産毛と粒粒
の黄色い花が目印。



ハコベ(ハコベラ) どこにでも生えているいわゆる雑草だが、肥えた土や、半日陰で育ったものは、サラダやおひたし、青汁などが美味しい。



タビラコ(ホトケノザ) タンポポによく似た切れ込みのある葉だが、産毛が生えた肉厚の点が違う。ピンクの小花が咲くホトケノザとよぶ帰化植物とは、別のもの。

なお、田んぼの縁や小川でセリを見かけても、口に入れないこと。生活排水や農薬が、水や土中に浸み込んでいる危険性があるからだ。

自然の恵みに感謝すると、七草粥はさらに美味しい。

? ? ? な商品 その3

たぬき脂(たぬきあぶら)

「がまの脂」は万病に効くという。
しかし、実物をまだ見たことはない。
畑仕事の道具入れにいつも入れてあるのは「馬の脂」だ。
2種類持っているが、馬のたてがみの部分の脂を精製した「不思議油」は、切り傷や虫刺されによく効き、大切に使っている。

動物の脂が怪我に効くといっても、信じない人が多い。
その点私は経験上理解しているので、この手の民間薬にはいつもアンテナを高くしている。

土佐の高知の朝市で、「たぬき脂」を見つけたときは、
???で興奮してしまった。
しかもいつも行くお城の下に立つメジャーな日曜市ではなく、
何曜日だったか忘れたが、こじんまりとしたマイナーな市でのことだ。
小柄なおばあさんが、自信満々に「たぬき脂」の効用を述べている。
「これは、若々しい元気なたぬきの****から採った他にはない薬だ。(***印は残念ながら聞き漏らした)やけど、切り傷、日焼け、虫刺されにはすぐ効くよ。歯が痛いときには脱脂綿にちょっとつけて虫歯の中に詰めると、すぐによくなるからね」
驚いたことには「頭が痛い時やおなかが痛い時に、飲んでごらん。直ぐによくなるからさ」という。

飲む勇気はないが、私の「脂コレクション?」が増えるのが嬉しくて、
値段を聞いてまたびっくり!!!
フイルムのケースに詰めたものが何と3800円。高すぎだというと、
「他の人は、5000円で売ってるからうちのはお買い得なんだけどねえ」
と迫る。
とうとう買ってしまったのが、これ。





常温で溶けやすいので、冷蔵庫で保管している。
効き目? もったいなくて今のところ1500円の馬の脂を愛用中だ。

むしろ、たぬき脂に頼ることなくこれまで過ごしてきたことを、喜ぶべきかもしれない。

元気なロケット


1週間ぶりに、スーパーへ行った。
暮れにはどのコーナーも正月用品一色だったのが、今ではまったくふだんのアイテムが並んでいる。
ただし、1箇所だけ気になったのは、ビニールの袋に詰められた「七草セット」だった。これから3日あとに使うのに、黄ばんだ葉や蒸れて黒くなっている部分も見てとれる。
もともとは冬の間、欠乏しがちなミネラルやビタミン類を補給するための伝統行事で、春を寿ぐ縁起物の意味もこめられている。それだけに、新鮮で香り高い七草を、並べてほしいものだ。

ハーブのコーナーは、正月料理にあまり使われないためなのか、並んでいる種類も数も少なかった。ゴマの香りがする美味しいロケットは、どうかしら。残念ながら店内の暖房が利きすぎて、ロケットの葉がしんなりとし、とても買う気にはならない。

これに比べると、3日に訪ねた陶芸家・Yさんの庭のロケットは、何と元気だったことだろう。
山の斜面にアトリエと登り窯を築き、自宅もほとんど手作りで完成させたYさん。
「まだまだ現在進行形ですよ」と語る、とても幸せそうなご一家だ。

お父さんが丹精込めて作った「ネコヒタガーデン」を見せてもらった。ネコヒタとは猫の額の意味で、小さいと謙遜されるが、有機肥料がたっぷりと入り,日当たりと風通しがよすぎるくらいの畑で育ったロケットは元気はつらつ。レタスもじつに美味しそうだ。





きっとこの家族は、自家製「ビタミン愛」を振りかけて、ハーブを育てているのに違いない。

日本在来のハーブ・フキノトウ

見つけた! 
春のしるしのフキノトウ

昨夜来の窓を打つ雨が上がった。
みんなはまだ夢の中なので、そっと起きて散歩に出かけることにした。
思いのほか外は暖かく、雨に洗われた土も緑もしっとりとしている。

森の中はホウやシダの落ち葉が重なり合って、歩くたびにスニーカーの靴底にふかふかと当たり、とてもきもちがよい。
日当たりのよい空き地で、フキの小さな葉を見つけた。近寄ってみると
柔らかそうな可愛い葉が、ぽつぽつと顔を出している。
「ご馳走尽くめでおなかもくたびれている頃だから、朝粥にフキとじゃこの
即席佃煮はどうかしら」と思いながら、
「フキノトウもきっとあるはず」と周辺をきょろきょろ。


「あった、ありました」
やや大きめの葉の付け根に、半分土に埋まった状態のフキノトウを発見!
フキは数委少ない日本在来のハーブで、フキノトウはフキのつぼみだ。
葉が出ないうちにつぼみが出るのでうっかりすると、花が咲いてから気がつくことが多い。花は食べられないというが、そんなことはない。
通の人は、生のまま手で小さくむしり、炊き立ての白いご飯の上から生卵に混ぜたフキノトウをかけて食べるのが、最高だという。
荒く刻んで味噌汁に放つもよし、フキ味噌、焼き味噌の具も美味。若い人向きには、さっと茹でて細かく切ったフキノトウをオリーブ油で和え、塩味をつけたピュレをスパゲッテイに絡めると、もう最高!!!

民間薬として健胃、鎮咳に効果があるそうだが、春の香りにつられて結局は食べ過ぎにならぬよう、用心しなければ……。


バナナの葉っぱ

今日で正月2日目。
3人の息子、そしてわが家の計4家庭が持ち寄った料理の種類はバラエテイーに富んでいた。

お重に隙間ができるとすぐに補充が施され。
大皿が空になる前に、またもや新しい料理が盛り合わされる。
こんな時に重宝したのが、庭から切って来たバナナの葉っぱだ。
例年なら冬枯れの侘しい茶色の葉なのに、
暖冬のせいで、まだまだ緑色の葉が付いている。



尾頭付きの鯛も、大きなバナナの葉っぱにのせると南国風に見えてくるから
面白いものだ。
東南アジアでは、魚類や肉をこの葉っぱに包み、焚き火をした土の中に埋めて蒸し焼きにするようだが、一度試してみたい。
庭には小さい株が出ているので、春になったらもらいに来よう。




森の家で祝う新年会


明けましておめでとうございます。
今年も、幸多き年でありますように。

5時起床。
まだ暗いが、きりっとした朝の空気が昨日と違うような気がする。

今年は次男の住む森の中の家に、ファミリーが集まり、2泊3日で楽しく過ごすことになった。
3人のお嫁さんたちと相談をしながら、料理の持ち寄り分担を決めたが、
これからトランクに詰める主な品は次の如し。

色とりどりのバラの花2ダース、和菓子、秋に作っておいた栗の渋皮煮、
暖炉で焼く小布施の立派な栗、シャンパン(モエ・ド・シャンドン)、
ジュース、みかん、スイートスプリングス(鹿児島の甘い柑橘)、
奈良の平宗から取り寄せた柿の葉寿司、高級醤油「高倍」、雑煮用鴨肉,比内鳥スープ、昨晩の力作・天然鯛の塩焼き、築地三益のまぐろ(さく)、
梅酢に漬けた自家製チョロギ、ゴーダチーズ、赤キャベツのサラダ、
ハーブが香るプロバンス風ローストポーク、ふろふき大根とイイダコとこんにゃくの煮物どっさり、やみつきになる特製カラメルクリ-ムetc.

3軒からの分と合わせれば、大人8人と子供2人だから、充分間に合うだろう。足りなかったら、みんなで買出しも楽しいし・・・。

それでは、行ってきま~す。
                            

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